Android 4.1 “Jelly Bean”を披露 「Nexus 7」と「Nexus Q」も発表Google I/O 2012

» 2012年06月28日 05時22分 公開
[園部修,ITmedia]

「Jelly Bean」ことAndroid 4.1が登場

 Googleが6月27日(現地時間)、開発者向けのイベント「Google I/O 2012」で、Android OSの最新バージョン、Android 4.1を披露した。開発コードネームは「Jelly Bean」。プレビュー版が開発者向けに公開されており、“数週間後”(in a few weeks)には正式にリリースされる見通しだ。

Photo Android 4.1の開発コードネームは「Jelly Bean」

 Android 4.1では、特に「スムーズで直感的な操作」の実現に注力しており、システムパフォーマンスの改善だけでなく、タッチパネルの操作感や画面のフレームレートまで見直しを行った。Android OSが行う描画処理やアニメーションのvsync(垂直同期)タイミングは16ミリ秒刻みに調整し、スクロールやページ切り替えの処理がスムーズになるように「トリプルバッファリング」をグラフィックスパイプラインに追加。タッチ操作時の遅延を減らすため、画面のリフレッシュに合わせて指の位置を予測する機能も盛り込んだ。

 ホーム画面はより分かりやすく改良。ショートカットが並ぶすき間にウィジェットを配置しようとすると、空いているスペースを判断して自動的にウィジェットのサイズを変更してくれる。通知エリアもAndroid 4.1では大きく改良され、これまで以上に多くの情報を表示できるようになる。例えば不在着信の通知から直接電話をかけたり、Gmailの差出人と本文の一部が複数確認できたりする。

 NFCを利用してデータの送受信をするAndroid Beamは、Bluetoothを活用することで取り扱えるデータ容量を大きくし、写真や動画の送受信も可能にしている。これは、NFCをかざしてBluetoothのペアリングを行う仕組みを組み込み実現した。

 また文字入力回りでは、英語の推測変換や、オフラインでも利用できる音声入力を搭載するなど、インタフェースを改善。さらにペルシャ語やヘブライ語のような、右から左に表記する文字もサポートし、対応言語を拡大した。日本語の文字表示も一部改善されており、システム言語が日本語に設定されていれば、中国語フォントの流用ではない、正しい漢字フォントで表示するようになるという。標準のものとは異なるキー配列のキーボードも多数用意したほか、独自のキーマップをユーザーがインストールすることも可能になっている。

 このほか、アプリの差分アップデート(アプリの変更部分のみをダウンロードしアップデート)を行う仕組みや、有料アプリをデバイスとひも付けて暗号化する仕組みなども提供。タスク切り替え機能の改善やライブ壁紙のプレビュー機能の搭載など、細かな部分まで見ていくと多数の改善が施されている。

PhotoPhoto Android 4.1では、タッチパネルやユーザーインタフェースの操作性向上を特に重視して開発したという。Google I/Oでは、「Butter」というプロジェクト名で紹介され、いかにスムーズな動きを実現するかに注力したことが明かされた。また通知エリアの改善や、ウィジェットの自動サイズ変更など、ユーザーがAndroidをより便利に使える機能の拡充を図っている

7インチタブレットと球体のメディアプレーヤーも発表

Photo ASUS製の7インチタブレット「Nexus 7」

 こうした新しいAndroid 4.1とGoogle Playの機能を存分に活用できるデバイスとして、ASUS製の7インチタブレット「Nexus 7」も発表した。価格は8Gバイト版が199ドルで、16Gバイト版は249ドル。7月中旬から米国とカナダ、英国、豪州で販売する。日本からは今のところプレオーダーも受け付けておらず、具体的な販売スケジュールは明らかにされていない。

 Nexus 7は、NVIDIAのクアッドコアCPU、「Tegra 3」を搭載するタブレットで、1Gバイトのメインメモリを搭載。ストレージ容量が8Gバイトのモデルと16Gバイトのモデルの2種類を用意する。7インチディスプレイの解像度は1280×800ピクセル。ボディサイズは198.5×120×10.45ミリ、重量は340グラムと軽い。1.2MピクセルのインカメラやNFC、Micro USBなどを備える。バッテリー駆動時間はおよそ8時間。標準WebブラウザはGoogleのChromeを採用する。

PhotoPhoto 厚さ10.45ミリ、重さ340グラムと薄型軽量の7インチタブレット。Google Playの機能を存分に活用するためのデバイスだという
Photo 球体のフォルムが美しい「Nexus Q」

 またGoogle Playのさまざまなコンテンツを、クラウドから直接再生できるユニークなデバイスとして「Nexus Q」という球体のデバイスも発表。7月中旬から299ドルで販売する予定だ。

 Nexus Qは、AndroidスマートフォンやAndroidタブレットから、Google Play上の音楽や映画などのコンテンツを再生させたり、YouTubeの動画を、Nexus Qに接続したテレビに流したりできるデバイス。Apple TVに似た機能を持つが、アンプなども内蔵しており、スピーカーを直接つなぐことも可能。映像はHDMIケーブルを利用してテレビに出力できる。ボディは直径116ミリの球体で、重量は約923グラム。周囲にLEDライトを内蔵しており、音楽に合わせてさまざまな色に光る。CPUにはTIのOMAP4460を採用しており、ハードウェア的には一般的なAndroidスマートフォンと変わらない性能を持つ。メモリは1Gバイトで、16Gバイトのストレージ領域を持つ。OSはAndroid 4.0で、NFCも搭載する。

 興味深いのは、ゲストモードとして、同じWi-Fiネットワーク上にあるさまざまなユーザーのデバイスからコンテンツの再生指示が行える機能を持つ点だ。GoogleはNexus Qを「Social Streaming Media Player」と呼んでおり、さまざまな人がさまざまなコンテンツを楽しむためのデバイスと位置付けている。

PhotoPhoto 正面から見るとシンプルなLEDの装飾のみが目を引く。背面にスピーカー接続用のバナナプラグやEthernet、HDMIなどの端子を備える

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