Microsoftが企業/団体向けに提供しているAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」だが、日本マイクロソフト(日本法人)によると「日経平均株価」(通称:日経225)を構成する企業の87%がこのサービスを利用しており、自社にカスタマイズされた「カスタムAIエージェント」を活用しているという。
昨今「AIエージェント(エージェント型AI)」が注目を集めている中、Microsoft 365 Copilotも進化している。日本マイクロソフトが先日開催した説明会を通して、その進化をチェックしてみよう。
Microsoftでは、Microsoft 365 Copilotを含めた「Copilot」ブランドのAIエージェント群を紹介する際に「人間が主導するAI」を強調することが多い。Copilotという名称にもある通り、人が主導して、その作業効率を高める手助けをするAIという基本姿勢は今でも変わりない。
その上で、同社では「AIの活用におけるフロンティア組織」というロードマップも提唱している。まず、人が「Copilot Chat」に質問をしてみるところから始めて、「Copilot Cowork」を人の“部下”とみなして仕事の一部を任せるレベルまでAIの利用を拡大し、最終的には人が“監督”となって、Copilot Coworkや「Microsoft Scout」(※1)など各種AIエージェントを編成/育成する――というロードマップだ。
言い換えると、まずは個々人でCopilotを使ってみて、ある程度浸透してきたら組織として取り組んでみるのが“近道”ということである。
(※1)Microsoft Scoutは、Microsoft 365 Copilotの「Frontierプログラム」(新機能の先行利用や、試験的機能の利用ができるプログラム)への参加者に提供している(詳細は後述)
冒頭で触れた通り、昨今はAIの利用方法の1つとして「AIエージェント」に注目が集まっている。一般的に、AIエージェントは与えられたタスクを自律的にこなせるAIのことをいう。AIエージェントの多くは役割に特化した知識(ナレッジ)を学習しており、異なる知識を持つ複数のAIエージェントが連携することで、与えられた仕事の“完遂”を目指す。
AIエージェントの広まりを受けて、Microsoft 365 Copilotも機能拡充を続けている。まずAIエージェントのベースとなるAIモデルを複数から選択できるようになった他、カスタマイズされたAIエージェントを作るためのプラットフォーム「Copilot Studio」も整備した。
加えて、業務で利用する各種データをAIエージェントで活用するための仕組みとして「Microsoft IQ」も用意した。これを利用すると、Microsoft 365 Copilotにおいてユーザー個人のデータ、あるいはアクセス権のある共有リソースをAIエージェントが“把握”して、より理解度の高いAIエージェントとして活用できるようになる。
Microsoft 365 Copilotでは当初、OpenAIのAIモデルのみ利用できたが、現在はAnthropicのAIモデルも利用できるようになった。今後も、利用できるAIモデルは拡充していく計画だという。AIエージェントをカスタム作成するための「Copilot Studio」も用意している
「Microsoft IQ」も用意した。Microsoft IQには大きく4つのIQ(レイヤー)が用意されているが、特に業務利用という観点ではフロントエンドアプリからの情報を受け持つ「Work IQ」と、Web上の最新ナレッジを収集している「Web IQ」のお世話になる頻度が高いと思われる
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