それは刷新という名の飛躍――iPhone 5が、“iPhoneの創りだした世界”を塗り替える(3/4 ページ)

» 2012年09月19日 10時00分 公開
[神尾寿,ITmedia]

高速起動&機能アップで、より楽しく万能さを増したカメラ

 機能面に目を向けると、まずチェックしたいのはカメラである。というのも、今やiPhoneは“世界で最も多くの写真・動画を生み出すカメラ”になっており、一般ユーザーの利用シーンでの重要性も高いからだ。

Photo 8Mピクセルのカメラは、iPhone 4Sとは全然別モノだ

 ここでiPhone 5のカメラを少しおさらいすると、搭載するイメージセンサーは裏面照射型CMOSで有効画素数は約8Mピクセル。5群のレンズ構成でレンズのF値は2.4。スペック的に見ると、先代iPhone 4Sと変わらないが、本体の薄型化に合わせてカメラモジュールは一新されており、新搭載のメインプロセッサA6には専用画像処理エンジンが搭載されている。また、iOS 6側でもiPhone 5のカメラに合わせたチューニングが施されている。

 実際にiPhone 5のカメラを使ってみると、体感的な印象は「iPhone 4Sとは別物」である。すっとすばやくカメラが起動するのはもちろん、撮影から保存までの処理がスムーズになっており、これまで以上に使いやすくなっている。これまでのiPhoneのカメラ機能と同様、iPhone 5でも細かな設定をせずにオートモードで撮るのが基本だが、ピント合わせの処理や露出補正などはより正確に賢くなっている。“何も考えずにきれいな写真が撮れる”というiPhoneカメラの美点に、さらに磨きがかかった感じだ。

 百聞は一見にしかずということで、作例を見ていただきたいのだが、接写から風景までそのクオリティはすこぶる高い。特に暗いシーンでの補正処理が巧みになっており、室内でスナップ写真を撮ったり、料理を撮影する歳にiPhone 4Sよりさらにきれいな写真が撮れるようになった。また色の再現性も向上しており、まさにコンパクトカメラいらずのカメラ機能になっている。

PhotoPhoto 焼きたてパンの朝食を撮影。パンやチーズの質感や色合いがきちんと描き出されている(左)。山間のテラス席。庭の花々と山の木々を拡大すると、かなり細かく描写されている(右)
PhotoPhoto 洋館と木立。HDRを使用したため、各部の色がはっきりと強調されている(左)。軒先のオブジェを撮影。フルオートかつHDRを用いず、これだけ質感が出ているのはすばらしい(右)
PhotoPhoto 逆光状態の建物をHDRモードで撮影。逆光補正がされたほか、青空の色合いが協調されたりと、かなり修正処理が入っている。iPhone 5ではこういった補正も自動で行われる上に、処理自体がiPhone 4Sより高速になっている(左)。わさびを接写。色合いのよさもさることながら、背景もぼけて遠近感のある写真になった(右)
PhotoPhoto iPhone 5のカメラは料理の撮影にも向く。キノコと三色湯葉の揚げ物だが、からりと揚がった天ぷらの感じがよく出ている(左)。信州和牛の鉄板焼き。肉の質感や色がきちんと出ている(右)
PhotoPhoto デザートの梅ゼリーとフルーツ。切り子ガラスやゼリーの質感、フルーツの入った丸い器の模様に注目して欲しい(左)。松本市美術館庭のオブジェ。鮮やかな色がきちんと表現されていることももちろんだが、オブジェの質感も映し出されている(右)
Photo カフェ内の図書室で撮影。室内はかなり薄暗いが、それでも明るいレンズと自動補正のおかげで撮影ができる

 新たに搭載された「パノラマ写真」モードは、撮影時のガイド表示にしたがってiPhoneを横に動かしていくと簡単にパノラマ写真が撮れるというもの。撮影してみると使い方はとても簡単で、しかも不自然なつぎはぎ感がないパノラマ写真が撮れるのには舌を巻いた。

Photo パノラマ写真の撮影。左側と右側で、露出の変化に対応していることが分かる
Photo 松本城とお堀。パノラマで撮ると、迫力ある写真が撮れる。青空と白の色合いも見てほしい

 動画撮影機能も進化している。

 まず写真と動画の撮影切り替え処理が速くなったほか、手ブレ補正がより的確になり、フルHDのくっきりと見やすいムービーが撮影できるようになった。さらに動画撮影中にスナップ写真を撮れるのはとても便利だ。これは作例のように乗り物を撮る時や、子どものムービーを撮る時に重宝するだろう。

水飲み場で遊ぶ子どもたち。iPhone 5では、1080PのフルHDで動画を撮影できる
子どもたちが遊んでいる様子。水の揺らめき、光の反射から、画質のよさがおわかりいただけただろうか
Photo iPhone 5では動画撮影中に写真が撮れるようになった。走行中の電車を録画しながら、途中で写真を撮ってみた。動画が止まることもなく、1920×1080ピクセルの写真が撮れる
Photo 撮影した写真・動画は、後からiMovieで編集することも簡単

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