ハイエンド級のグラフィックスカードも多数登場している。GeForce系ではエルザのGTX 680カード「GeForce GTX 680 2GB S.A.C」に強い関心を持つショップが多かった。静音性と冷却性に定評がある同社オリジナルの「S.A.C」(Silent Air Cooling)クーラーを採用したモデルで、価格は6万円弱だ。TSUKUMO eX.は「クーラーの評判がいいうえ、エルザにしては目立って高くもないということで、もともと人気があるGPUだけにヒットしそうな感じがありますね」と話していた。
Radeon系では、ASUSTeKのHD 7970 GHz Editionを積んだカード「MATRIX HD7970 PLATINUM」が話題だった。オーバークロック耐性の高いR.O.Gシリーズに属するモデルで、出荷時にコアクロック1050MHz/メモリクロック6600MHzに引き上げているほか、基板上で電圧やファン回転数などが調整できるボタンも搭載している。価格は6万円弱だ。
ツートップ秋葉原本店は「Radeonで究極のスコアを目指すなら面白いモデルだと思います。R.O.Gシリーズはチューニングの細かさも評価されていますしね。ハイエンド系はGeForceに勢いがあるので、どこまで健闘するのか見守りたいです」と語る。
ドスパラ パーツ館でみかけたClub 3DのRadeon系カードも紹介したい。HD 7870搭載の「Radeon HD 7870 jokerCard」で、同店によると「HD 7900系のコアを流用して作られているようです」とのことで、従来のHD 7870とは異なる仕様になっているのが特徴だ。「7900シリーズに準じたカードが2万円ちょっとで買えると考えれば悪くないと思います。メーカーも製造したコアを捨てるわけにはいきませんし、これからもこうした派生コアはちょくちょく出てくるかもしれませんね」。
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