海外プリペイドSIM導入マニュアル──「オーストラリア・メルボルン2012年」編「プリペイドで4Gも使える」海外定額データ通信(1/3 ページ)

» 2012年12月25日 15時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

オーストラリア第2の都市、メルボルン

 オーストラリアのプリペイド通信事情については、2011年11月に『海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「オーストラリア・シドニー」編』をお伝えしたが、今回訪れた2012年末のメルボルンではプリペイドによる4Gサービスが充実しており、高速な通信環境を旅行者でも簡単に入手できるようになっていた。

photophoto 新旧の建物が立ち並ぶメルボルン市内。オーストラリア第2の都市だ。中心部は路面電車が走っており、市内は移動しやすい。徒歩での移動も簡単である

 なおオーストラリアにおけるプリペイドのデータ通信は基本的に定額ではなく、容量に応じたパッケージを購入する料金体系となっている。これはLTEでも同じだ。一方、後発のWiMAXは短期滞在者向けの定額料金も用意するなど、プリペイドでも各社4Gサービスの料金競争は激しくなっている。

 メルボルンはシドニーに次ぐオーストラリア第2の都市で、人口は400万人弱。商業施設が集中する市街地には路面電車が縦横に走っており、その外周部は東京の山手線や大阪の大阪環状線のように周回する路線もある。この周回路線(35系統)は観光客も手軽に利用できるよう無料で運行されているのがうれしい。

 空の玄関のメルボルン・タラマリン国際空港と市内は専用バスで20分ほどである。さらにバスは24時間運行されているので移動しやすい。2012年12月末現在の為替レートはAUD 1(オーストラリアドル)が約88円。シドニーを訪問した2011年から10円ほどの円安となっていた。

photophoto 空港から市内へはバスで20分ほどだ(写真=左) タマリン国際空港のOptusの店舗(写真=右)

 さてオーストラリアは4Gサービスが本格的に広がりを見せており、渡航者が購入するプリペイドSIMカードやモデム、ルータなども、訪問先によっては4Gだけを検討してもよいだろう。メルボルンでは、LTEはTelstraに続きOptusがサービスイン、またオーストラリアの5都市でWiMAXサービスを提供するVivid Wirelessのサービスエリアにもメルボルンはもちろん含まれている。

 ちなみに、タラマリン国際空港の到着フロアにはOptusの店舗が、出発フロアには売店やコンビニエンスストアでTelstraやVodafoneなど、各社のプリペイドSIMカードが販売されていた。一部店舗ではモデムの取り扱いもあったが、今回行ってみた限りではLTE端末を扱っているところはなかった。いずれは空港の売店でも購入できるようになるだろうが、LTE端末を望むなら、市内へ出てホテル周辺の事業者の店舗を探したほうがよさそうだ。

photophoto 空港出発フロアの売店(写真=左) 各社のプリペイドSIMや端末を売っている(写真=右)

3社のプリペイド4Gサービスの比較

photo TelstraのLTEルータとモデム。30日有効でリーズナブルな価格だ

 では各社の4Gのプリペイドサービスを比べよう。

 まず各社ともにUSBモデム、Wi-Fiルータにデータ料金(プリペイドSIMカード)をバンドルして販売している。また携帯電話事業者のTelstraとOptusはプリペイドSIMカードのみの販売も行っており、そのSIMカードへデータパッケージを追加購入することで安価な料金での利用が可能だ。

 いずれもプリペイド製品の購入には店頭でパスポートとホテルの住所を見せて登録、またはPCを利用してオンラインでの登録が必要となる。Vivid Wirelessは単体の実店舗は持っておらず、IT量販店「Dick Smith」などで製品が売られている。こちらも利用開始にはPCで接続し、オンラインでユーザー登録する必要がある。


photo Optusのプリペイド端末は60日有効、データ量も多いが若干高い

 各社の製品のうち、USBモデム、Wi-Fiルータの料金を比較するとVivid WirelessのWiMAXが一番安価で、OptusのLTEが一番高い。ただ、Optusは初期額に含まれるデータ利用分がその分多く、有効期限も長い。TelstraのUSBモデムは近々で値下げされたことにより、やや買いやすい価格になっていた。

 各社のサービスエリアは、Telstra、Optusが非LTEエリアでもW-CDMA(3G)ネットワークで利用可能、一方Vivid WirelessはWiMAXサービスエリア以外では利用できない。ともあれ市内ホテルの部屋やカフェなどならどちらも問題なく利用できそうなので、このあたりは利用状況を考えて選ぶとよさそうだ。


オーストラリア プリペイド4G製品 Wi-Fiルータ USBモデム
Telstra 価格 AUD169(約1万4800円) 価格 AUD 99(約8700円)
無料データ通信量 5Gバイト/30日 無料データ通信量 3Gバイト/30日
Optus 価格 AUD 199(約1万7500円) 価格 AUD 169(約1万4800円)
無料データ通信量 10Gバイト/60日 無料データ通信量 6Gバイト/60日
Vivid Wirless 価格 AUD 99(約8700円) 価格 AUD 49(約4300円)
無料データ通信量 なし 無料データ通信量 2Gバイト/30日
(日本円換算も含めて2012年12月末現在)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  4. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  5. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  6. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  7. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  8. Arm版Windows 11は“普通”に使えるのか? 「FMV UQ-L1」で試して分かった快適さと“鬼門” (2026年07月22日)
  9. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
  10. ケーブル抜き差しで“瞬断”しない、バッファローの高出力な多ポートUSB PD充電器が便利すぎる (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー