OS X環境下で実行したテストは、CPUとメモリの性能をテストする「Geekbench」、3Dグラフィックス性能を調べる「CINEBENCH」、ストレージをチェックする「Blackmagic Disk Speed Test」の3つだ。
大きく差が出たのは「Blackmagic Disk Speed Test」だ。新旧iMacを比べると、書き込みで約2.6倍、読み込みで約3.3倍の差があり、Fusion Driveの効果が確認できた。さらにMacBook Pro Retinaモデルのフラッシュストレージは、そのFusion Driveを超える速度だということも確認できた。
このツールを出してるブラックマジックデザインは、ビデオキャプチャなどを扱う企業だ。映像データは解像度やフレーム数が増大するとファイル容量がぐっと増えるため、ストレージの読み書きが遅いと快適に作業できなかったり、コマ落ちが起こってしまう。そのため「Blackmagic Disk Speed Test」では、ストレージがどの程度のビデオソースを扱えるのか調べられるようになっている。旧iMacは、SD映像のみOKだが、新iMacは30フレームの1080p(フルHD)映像でも快適に作業できそうだ。
十分な転送速度を証明したFusion Driveだが、1つ悩ましいのが、フラッシュストレージ側の容量が128Gバイトしかないという点だろう。映像ソースは編集前で数十Gバイト、数百Gバイトに達することもあるので、データがフラッシュストレージ側からあふれてHDD側に格納されてしまうかもしれない。HDDは5400回転の2.5型ドライブなので、ディスク性能は格段に落ちてしまう。場合によっては、Thunderbolt接続でRAIDを組んだ外付けストレージの導入が必要になるかもしれない。
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