では、ベンチマークテストを実施しよう。用意したのは基本同じ仕様(Core i7-3517U+256GバイトSSD仕様)の「LZ750/HS(Windows 7)」と「LZ750/JS(Windows 8)」である。
両モデルとも初期状態にリカバリし、Windowsアップデートで2013年1月25日時点で配布されている更新プログラムをすべて適用した状態に統一。テスト時は自動更新をオフ、電源プランは標準の「バランス」、常駐を完全に解除できないウイルススキャン系プログラムは一時的にアンインストールし、アクションセンターの通知などもオフにして行った。
まずは参考としてWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアから。プリマリハードディスクのサブスコアはWindows 8のほうがよいが、グラフィックス関連のサブスコアはWindows 7のほうがよい。このあたりはブレも大きい部分なのであまり気にしなくてよいかもしれない。
その他のテスト結果はどうか。
まず、3DMark06、3DMarkVantageといった3D描画系テストでは差が出なかった。データ転送速度を計るCrystalDiskMark 3.0.2の結果も変わらない。
しかし、PC用途全般をシミュレーションするPCMark7でははっきりと差が出た。System Storage Scoreこそ互角だが、総合スコアで約12%、Creativity Scoreで約21%、Computation Scoreでは約38%もWindows 8モデルはよいスコアであった。
次ページで掲載するが、テスト別の詳細データを確認すると、PCMark SuitesやCreativityに含まれる「Image Manipulation(画像処理)」、PCMark SuitesやProductivity Suitesなどに含まれる「Web browsing and decrypting /Data decrypting(暗号データ解読)で特に大きなスコア差が付いていたほか、Video Playback and transcording / Video transcording - downscaling(動画変換/ダウンスケール)など動画変換関連でもはっきりした差が確認できる。
逆に差は大きくないものの、Web browsing and decrypting /Web browsing(Webブラウズ)、Text editing(テキスト編集)など、Windows 7モデルが高速だった部分もある。画像処理や動画変換などのスコアは、やはりGPUアクセラレーションやSIMD活用の効果が現れたものだととらえることができるだろう。
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