ゲーミングPC「G-GEAR」で「一年戦争」を駆け抜けろG-GEARを届けてくれよ。あれは、いいものだ……(1/2 ページ)

» 2013年02月08日 21時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

最新3Dゲームで遊びたいなら「G-GEAR」に注目!

「G-GEAR」シリーズの「GA7J-C43/E」はCore i7-3770+GeForce GTX 660の構成で9万4980円

 「最新のオンラインゲームをやってみたい、でもどんなPCを買えばいいのか分からない……」、そんな人にオススメなのがパーツショップで販売されているホワイトボックス系のBTOマシンだ。現在のメーカー製デスクトップPCは、主力製品が液晶一体型PCに移行しており、性能志向のタワー型モデルは(量販店向けモデルとしては)ほとんどラインアップされていないのが現状。高いグラフィックス性能を求めるゲーム用途に適したPCは多くない。もちろん、自分でパーツを買い集めてPCを自作するという手もあるが、初心者にはややハードルが高く、保証の面でも心配がある。

 そこで紹介したいのが、アキバの老舗パーツショップ、TSUKUMOが販売する「G-GEAR」シリーズだ。同ショップは「eX.computer」ブランドで、ノートPCの「eX.computer note」をはじめ、デスクトップPCの「AeroStream」やミニPCの「eX.computer AeroMini」、EDIUS Neo3.5をプリインストールしたビデオ編集専用マシン「E-GEAR」など、用途に合わせて幅広い製品を展開しており、当然、PCゲーマー向けモデルもラインアップしている。それがG-GEARというわけだ。

 実はこのG-GEARシリーズ、同ショップが販売する“ゲーム推奨PC”のベースモデルとなっており、最新ゲームタイトルはほぼ網羅している。目当てのゲームが決まっているのならそちらを選ぶのが手っ取り早いのだが、今回はあえてCore i7-3770とGeForce GTX 660を組み合わせた「G-GEAR GA7J-C43/E」(以下、GA7J-C43/E)を取り挙げた。

 理由の1つは、GA7J-C43/Eが9万4980円と、10万円を切る手の届きやすい価格である点。もう1つは、「ファンタシースターオンライン2」や「機動戦士ガンダムオンライン」といった人気タイトルの推奨モデルと比べて、ほぼ同じスペックでありながら、価格が安く設定されている点だ(執筆時点)。もちろん、前述した2タイトルの推奨モデルと同じスペックであれば性能面でも問題はないはず。それではさっそく見ていこう。

CPUとGPUの組み合わせをベースに、豊富なBTOメニューで自分にぴったりの構成を選べる「G-GEAR」(写真=左)。人気ゲームタイトルの“推奨モデル”も多数用意されている(写真=右)

黒を基調とした“質実剛健”なミドルタワーケース

フロントインタフェースは上部に集中しており、床置き時でも手が届きやすい。上面手前にはラバーの滑り止めがあるので、ちょっとした小物を置いておける。スピンドル加工を施した電源ボタンは、電源投入時に周囲が青く光り、デザインのアクセントになっている

 GA7J-C43/Eの本体サイズは190(幅)×475(奥行き)×435(高さ)ミリ。机上に置くとやや圧迫感があり、基本的には机の下に設置することになる。このため、フロント側のインタフェースは前面上部に集中して配置されている。着脱頻度の高いヘッドフォンとマイク、USB 2.0×2、電源ボタンとリセットボタンが並び、本体を床に設置しても各種端子へ手が届きやすい位置にあるのは気が利いている。また、本体上面前方には滑り止めのラバーが張られており、スマートフォンなどのちょっとした小物を置いておくのにも便利。ただ、USB 3.0がフロント側にないのは少し残念だ。

 スチル製のサイドカバーは、手回しネジ2本で外すことができ、内部へのアクセスは容易に行える。拡張ベイは5型が3基(空き1)、3.5型が6基(空き5)で、このうち下段のシャドウベイ4基は、側面側に対して垂直方向にHDDが入る構造になっている。さらに、工具不要で着脱できるマウンタを採用しているため、ストレージの増設や交換が手軽に行えるのはうれしい。GA7J-C43/Eの標準HDD容量は1Tバイトだが、将来的に大容量HDDや高速なSSD(SSDの場合はネジ止め)を増設する際も、拡張性・メンテナンス性ともに十分だ。なお、現在キャンペーンを利用することで、120GバイトSSDの追加が+6300円、1TバイトHDDから256GバイトSSDへの換装が+7350円で行える。予算にあわせてこちらも検討したい。

本体前面/背面/左側面

 マザーボードには、Intel H77 Expressチップセットを搭載したMSI製の「ZH77A-G43」を採用する。メモリスロットは4本、拡張スロットはPCI Express(3.0)x16×1、PCI Express(2.0)x16×1、PCI Expressx1×2、PCI×3を用意する。ケース内部の空間には余裕があり、グラフィックスカードは270ミリクラスの大型カードも搭載可能だ。なお、GA7J-C43/Eは、グラフィックスカードにZOTAC製の「ZOTAC GeForce GTX 660 2GB」を搭載していた。静音動作を重視した独自クーラー「Dual Silencer」を採用したOCモデル(コアクロックは993MHz/ブーストクロックは1059MHz)で、外部補助電源コネクタは6ピンを1基備える。映像出力インタフェースは、DVI-IにDVI-D、HDMI、DisplayPortだ。

 なお、ケースには前面下側と背面側に大型の12センチファンを搭載しており、吸気した冷たい空気がHDDを冷やしてグラフィックスカード側へ抜け、左サイドパネルのスリットから取り入れた空気とあわせて全体を冷却するエアフローになっている。また、底面にはインシュレーターが装着されており、制振対策も施されている。システムに大きな負荷のかかるベンチマークテスト中や、実際のゲームプレイ中でも騒音が気になることはほとんどなく、このクラスのゲーミングPCとしては優秀な静音性といえる。

4基のシャドウベイはスクリューレスマウンタ方式を採用しており、ストレージの増設や交換が手軽に行える(写真=左)。評価機のグラフィックスカードには、ZOTAC製のGeForce GTX 660搭載カードが搭載されていた(写真=右)

電源ユニットは、80PLUS BRONZE認証のTopower製500ワット(定格)電源(写真=左)。本体底面には制振用の足(前方側はラバーシート)が装着されている(写真=右)

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