オンラインストレージのメリットには「どこからでもデータにアクセスできる」という点もある。Bitcasa、PogoplugともAndroid版、iOS版のアプリが用意されており、外出先などからも簡単にアクセスできる。
両者ともファイル/フォルダ単位での共有機能を持っているが、その仕様には違いがある。
Bitcasaの共有機能は、はっきり言ってまだ使うべきではない。なぜなら、セキュリティ上あまりにも事故を起こしかねない仕様だからだ。共有を行う場合にはWebインタフェースからフォルダもしくはファイルのShareアイコンをクリックする。そうすると共有用のURLが発行される。
しかし、Webインタフェース上では、そのファイル/フォルダを共有しているかどうか判別できない。ここで誤ってもう一度Shareアイコンをクリックしてしまったとしよう。すると新たに共有用のURLが発行されてしまい、しかも両方の共有用URLが有効になる。解除は1つずつ行う必要があるうえに、Webインタフェースからはできず、共有用URLからアクセスし、自身のアカウントでログインしてリンク削除を行わなければならない。つまり、Shareアイコンを押して表示された共有用URLをうっかりコピーし忘れてしまうと、その共有を解除する方法がなくなる、ということだ。パスワード保護もないため、「共有は簡単、解除は困難」という非常に怖い仕様となっている。
このことはコミュニティでも問題にされており、そのうちに改善されるだろうが、このような危険きわまりない仕様でそのままリリースされてしまうところに不安を感じる。
Pogoplug Cloudではフォルダの共有を行うとそのフォルダ以下のみが閲覧できるURLが発行される。画面上からも共有を示すチェインアイコンが表示され、そこから共有の解除も可能だ。また、パスワードを指定することもできる。共有機能に関してはPogoplug Cloudに一日の長がある。
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