「Pogoplug cloud」vs.「Bitcasa」――容量無制限オンラインストレージ対決どっちが使える?(2/4 ページ)

» 2013年02月14日 09時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

速度比較

 Bitcasaの速度はPogoplug Cloudに比べるとかなり高速に見える。これはキャッシュの効果によるものと思われ、実際にBitcasa Webブラウザなどからダウンロードできるようになるにはある程度時間がかかる(システムトレイのBitcasaがしばらくWorking状態のままになる)。書き込みキャッシュに収まる範囲では10〜12Mバイト/秒程度だが、それを超えると数Mバイト程度にまで次第に落ちていく。

 一方、Pogoplug Cloudは最初から300Kバイト/秒程度だった。なお、これはあくまで筆者の環境の場合であり、実際の速度については利用する環境に左右されると思われる。

システムトレイのBitcasaアイコンから「Setting」をクリック、Advancedタブでキャッシュの有効/無効、キャッシュサイズを設定できる。キャッシュはユーザーディレクトリ以下の「AppData\Roaming\com.bitcasa.Bitcasa\Data\bks」にある(画面=左)。地デジ放送を直接Bitcasaドライブに録画してみたところ、わずか数十秒で書き込みエラーになった。やはりローカルディスクと同等とはいかない模様(画面=右)

バックアップ方式の違い

Bitcasaではバックアップではなくミラーリングとして設定する

 Bitcasaのバックアップはミラーリングとなる。すなわち、バックアップ元のフォルダ以下のファイルが削除されればBitcasa側からも削除される。ただし、Bitcasaにはファイルバージョン管理機能があるため、日付を戻せば削除したファイルもダウンロードが可能だ。バックアップ元には明示されてはいないものの制限があり、Cドライブ全体やネットワークドライブなどはミラーリングできないようだ。

 一方、Pogoplug Cloudではバックアップ元のファイルが削除されても(あるいは名前が変更されても)Pogoplug Cloud側のファイルは削除されない。こちらはネットワークドライブも対象にできる。

ローカルディスクからファイルを削除するとBitcasaドライブからも削除される(画面=左)。しかしVERSIONSから削除する前の日時を指定するとファイルがダウンロードできるようになる(画面=右)

Webインタフェースは使いやすい?

 両者ともWebインタフェースが用意されており、基本的な使用法はどちらも大差ない。大きな違いはBitcasaのファイルバージョン管理機能で、VERSIONSから日時を選択するとその時点のファイル内容にアクセスできる。

BitcasaのWebインタフェースからMUSICを選択したところ(画面=左)。Pogoplug CloudのWebインタフェース。フォルダ構造のままアクセスできる「ファイル」のほか、それぞれのコンテンツに特化した「音楽」「写真」「動画」タブが用意されている(画面=右)

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