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» 2013年04月05日 18時00分 公開

Adobe RGB対応の30型“2560×1600”液晶が12万円切り――デル「U3014」は買いか?ハードウェアキャリブレーションも可能(2/3 ページ)

[榊信康(撮影:矢野渉),ITmedia]

OSDメニューはカスタマイズ可能、PBP/PIPにも対応

photo 操作ボタンは液晶ディスプレイの右下にあり、タッチで動作する。ボタンを押すと“ピー”と操作音が鳴る

 画面調整などのOSDメニューはパネル正面右下にある5つのタッチセンサーで操作する。センサーに手を近づけると、一番下に配置されたメニュー呼び出し用のボタンが点灯するようになっている。ボタンが室内光の影になるような環境や、ディスプレイの明るさに目が慣れた状態でも操作しやすい。

 メニューの構造はU3011とほぼ同じだ。メニュー呼び出し用のボタンに触れるとプリセットモード、輝度/コントラスト、入力信号、OSDメインメニューの4項目が並んだルートメニューが表示される。ルートメニューの各項目は残る4つのキーからアクセスする。OSDメインメニュー以外の項目は「ショートカットメニュー」としてユーザーが任意の項目に変更可能だ。

 OSDメインメニューは輝度/コントラスト、自動調整、入力信号、色設定、画面設定、音の設定、PBP/PIP設定、その他の設定、カスタマイズの項目といった多くの項目があり、タブを切り替えながら各設定を行う。

 プリセットの画質モードは標準、マルチメディア、ムービー、ゲーム、用紙、色温度(5000K/5700K/6500K/7500K/9300K/10000K)、色空間(Adobe RGB、sRGB)、ユーザーカラーと豊富にそろえているのは目を引く。ユーザーカラーでは一般的なRGBゲインの調整に加えて、オフセット、色相(RGBCMY)、彩度(RGBCMY)の6色調整機能が設けられている。色空間にはCAL1とCAL2というモードがあるが、これはハードウェアキャリブレーション用に用意されたモードで、キャリブレーション時に専用ソフトの「UltraSharp Color Calibrtion」からいずれかのモードを選択する。

photophotophoto OSDのメインメニュー。入力信号はDVI-D、DisplayPort、Mini DisplayPort、HDMIの4種類だ(写真=左)。色設定におけるプリセットモードは約8種類(写真=中央)。色空間を選ぶとAdobe RGBやsRGBを選択可能だ(写真=右)

 画面設定メニューでは、シャープネス、ノイズ軽減、ダイナミックコントラスト、スケーリングなどの設定が行える。スケーリングの設定は16:9、4:3、1:1、全画面(16:10)、自動の5つを用意する。

 U3014は別々の入力系統からの映像を左右に並べて同時表示するPBP(ピクチャーバイピクチャー)機能と、親画面の一部に子画面を小さく表示するPIP(ピクチャーインピクチャー)機能を備えた(U3011はPBP機能のみだった)。PIPの子画面はサイズ(大・小)や表示位置(四隅のいずれか)、コントラストなどの設定を行える。

photophotophoto OSDのメインメニュー。左から画面設定、PBP/PIP設定、ショートカットキー設定。ショートカットキーはユーザーが任意の項目を設定できる

 このようにOSDの機能は豊富で不満はない。その分、メニュー構成が複雑になってしまうのもやむを得ないことだろう。ただしタッチセンサーの感度が安定しないことは気になる。操作中に突然入力を受け付けなくなり、電源を入れ直すことがひんぱんに起きたほか、電源ボタンが動作しなくなり、電源ケーブルを抜き差しすることもあった。デルによると、この不具合は評価機におけるものであり「実際の製品ではセンサーの感度に問題はない」とのことだ。

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