1920×1080ドット表示に対応するIPS液晶ディスプレイを搭載。静電マルチタッチ対応のタッチパネルも備え、ディスプレイフレームの段差をなくしたフルフラットなデザインとなった。Windows 8のジェスチャー操作が行いやすく、すっきりスマートな見た目になるのもよい感じだ液晶ディスプレイの進化も見逃せない。サイズは15.6型ワイドと従来と同じだが、タッチ操作への対応、そして広視野角なIPSパネルを採用した。表示解像度は、上位モデル(本評価機)が1920×1080ドット(フルHD)、下位モデルは1366×768ドットとなる。
IPSパネルにより、見る角度を変えても色味の変化が少なく、全体をクッキリと見渡せる。色味もより自然な発色傾向で、前モデルのフルHD評価機と比べても見た目の印象はよりよくなった。ディスプレイは約150度まで開く。
タッチパネルは静電容量方式だ。表面の滑り具合などは近年のAndroidタブレットほどスムーズではないが、ノートPCに備えるタッチパネルとしては標準的で、実用上問題ないレベルだ。タッチ操作を前提に設計されたWindows 8の、直感的でキビキビとした操作感をしっかり体験できる。
ヤマハ監修の「YAMAHAサウンドシステム」も引き続き搭載している。キーボード面、ヒンジ付近に2ワット+2ワットとは思えないパワフルなサウンドで楽しめるスピーカーユニットを内蔵する。YAMAHAサウンドシステムは独自のバスレフ構造を取り入れた低音再生技術「FR-Port」により、このサイズでは想像できないほど豊かで引き締まった低音を実現する。また、高低音補正やステレオイメージ補正、ダイナミックレンジ補正などを行うWavesの音響補正技術「MaxxAudio」も装備する。サッと手持ちの音楽で視聴しただけでも、パワフル感はもちろん、ヌケのよさ、歪みのなさといったクオリティの高さが実感できた。音楽、映画などのエンターテイメントコンテンツはさらに快適に楽しめるだろう。

LaVie Lの2013 年夏モデル(写真=左)と2013年春モデル(写真=右)で、キーボード部を比較。キートップに透明コートを施した「クリスタライズキーボード」は前モデルを継承。新たに、ちょっとした水滴を外部へ排出するドレン機構を備えた防滴構造を取り入れている。キー裏にシートを張り、ドレンへ導いて排水する仕組み。完全な防水仕様──でななく、基板部が水に浸り、ショートする前に安全にシャットダウンする時間を確保する、とする目的のものとのこと。キーボードは、キートップのみを表面に露出させたアイソレーションタイプのデザインで、レイアウトは先代機を踏襲。15.6型サイズだけにテンキーもしっかり配置する。キートップは印字を保護する透明コートで覆われたクリスタライズキーとし、新たに不意にこぼした水滴を外部へ排出するドレン機構付きの防滴構造を導入した。
タイプ感は感触も良好で、おおむね打ちやすい。キーボードの奥にはズーム操作(Internet Explorer 10などに対応)やアプリケーションの起動などに使えるワンタッチボタンも装備する。
ポインティングデバイスは、従来の独立2ボタン式のタッチパッドから、パッド自身がボタンも兼ねるクリックパッドタイプに変更されてた。パッドの面積も38%大型化し、実測105×59ミリと余裕のあるサイズを確保している。ズームや回転などのジェスチャー機能に加えて、チャームの表示、アプリケーションの切り替えなどWindows 8のスワイプ操作に対応した「エッジアクション」機能も搭載する。
店頭モデルにおいては、標準添付されるワイヤレスマウス「ぱっとマウス」の使い勝手のよさも見逃せない。レシーバーを本体に内蔵した“ひと工夫”により、USBポートを占有したり、本体からレシーバーが張り出すことなく、実にスマートに活用できる。また、ホイール操作でWindows 8のスタート画面の横スクロールができるほか、ホイールを左へ倒すとチャームバーの表示、右へ倒すと起動中アプリの表示など、Windows 8の操作に最適化された機能をきちんと備えているのもうれしい。

キーボード手前のクリックパッドは、ズームや回転などのジェスチャー機能に加えて、チャームの表示、アプリケーションの切り替えなどWindows 8のスワイプ操作に対応した「エッジアクション」機能も搭載するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.