レノボ・ジャパンは5月11日、個人向けPC「Idea」シリーズの2013年夏モデル製品群を発表。インテルの第4世代Core搭載モデルやタッチ対応モデルの拡充、全シリーズOfficeプリインストールなど、それぞれに特徴のあるラインアップを用意した。
PC世界シェア2位(トップはHP)の中Lenovoグループ。2012年度結果は、PC出荷5200万台以上、市場シェア15.5%(前年比2.6ポイント増)を達成。売上げ、収益ともに過去最高だったとし「PCにおいてもまだ勢いよく成長している」(レノボ・ジャパン コンシューマ事業統括の留目真伸執行役員専務)。さらに、同社が推進する「PC+」を担うビジネス──スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)の出荷台数は前年比74%倍、特に中国市場では同3.7倍と急伸。PC・スマートフォン・タブレットを合計した出荷台数の全世界シェアは3位(シェア5.9% トップはSamsung、2位はApple)となっている。
レノボグループ全体においてはPCもまだ成長している。だが市場全体では、今後、スマートデバイスの販売数が伸びる半面、PCは横ばい成長になるとみられている。PC・タブレット・スマートフォンの販売比率は、2010年のPC44%/タブレット2%/スマートフォン54%から、2015年はPC25%/タブレット14%/スマートフォン62%になると予測される。どこを守り(PCシェア)、どこを攻める(タブレット、スマートフォンなど)かを明確に展開し、PC・スマートフォン・タブレットの合計シェアをさらに高めるのが大きな狙いだ。


ノボ・ジャパン コンシューマ事業統括の留目執行役員専務 レノボグループのPC販売実績は2012年、過去最高を記録したが、一方でスマートデバイスがさらに急伸。特に中国のスマートフォンシェアの伸びがめざましく、シェア2位に成長した。スマートフォン事業については先日、PCと似たようにNECとLenovoグループが携帯電話を製造/販売する新会社を共同で設立し、連携する方向との報道があった

今回のPC+を担う注目モデルの1つ「IdeaPad Yoga 11」。タブレットとPCを両立する11.6型ディスプレイと360度回転ヒンジの機構を特徴とし、既存のYoga 13比でさらに小型・軽量化を実現した。ULV版第4世代Core採用モデルも開発中とし「2013年9月〜10月予定」という

13.3型サイズでフルHD+タッチ対応「IdeaPad U330 Touch」(左)、“PC+”戦略の重要商材に位置付けるタブレット(7型)「IdeaTab A1000」(中央)。コストメリットを生かした15.6型「Lenovo G500s Touch」も投入。日本ユーザーのニーズに沿い「ただ安いだけではなく、より付加価値のある商品をという思いで、Windows搭載のほぼ全シリーズにOffice Home and Business 2013が付属するラインアップとした」という

deaTab A1000の詳細。仕様に特筆すべきところは現在のところあまりないが、機器単体ではなく、PCと並列してつかうとどうか──のポイントを今後具体的に提案していく計画だ。タブレットは7型以外のサイズも「もちろん計画中」という

開発中の10型Windowsタブレット「IdeaPad Miix10」もチラ見せ。Surface Proっぽいイメージにて、Windows 8搭載タブレット本体+キーボード付きカバーと組み合わせて使用できる。

2540×1440ドットの高解像度表示に対応する27型ディスプレイ一体型AIO「IdeaCentre A730」。可動範囲の広いスタンドを備え、ディスプレイ面を寝かせて“テーブルトップPC”としてタッチ操作できる(左、中央) クリエイティブ層/ハイパフォーマンスを望む層向けの第4世代Core搭載ハイパワーデスクトップ「IdeaCentre K450」(右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.