11型Yoga、SSHD搭載、2560×1440ドット液晶、新7型タブなど──レノボ、個人向け「Idea」シリーズ新モデル2013年PC夏モデル(1/2 ページ)

» 2013年06月11日 13時30分 公開
[ITmedia]

Haswell+ハイブリッドHDD搭載モデルを拡充、Officeプリインも“ほぼ標準”化

 レノボ・ジャパンは6月11日、“Idea”シリーズ個人向けPCの2013年夏モデルを発表。2013年6月14日より順次発売する。

 ラインアップは、

  • 11.6型ディスプレイを採用したコンバーチブルUltrabook「IdeaPad Yoga 11S」
  • 第4世代Core +13.3型+ハイブリッドHDD搭載「IdeaPad U330p」
  • 同タッチ対応Ultrabook「IdeaPad U330 Touch」
  • 小型な11.6型モバイル+タッチノート「IdeaPad S210 Touch」
  • タッチパネル付きモデルも用意するベーシックノート「Lenovo G500/G500 Touch」
  • 想定1万円台とする7型タブレット「IdeaTab A1000」
  • 高解像度+角度調整ディスプレイと優れたデザイン性の液晶一体型「IdeaCentre A730」
  • NEC製TVソフトウェアを内蔵したテレビPC「IdeaCentre B340」
  • 第4世代Coreプロセッサーを採用したハイスペックデスクトップ「IdeaCentre K450」

 の全9シリーズ。インテルの第4世代Coreプロセッサー搭載モデルの追加(IdeaCentre K450、IdeaPad U330)、タッチ対応モデルの拡充(IdeaPad Yoga 11S、IdeaPad U330、IdeaPad S210、Lenovo G500 Touch、IdeaCentre A730)、Office標準添付モデルの拡充(IdeaCentre K450を除く全シリーズ)などを行い、個人ユーザーに向けた豊富なラインアップとコストパフォーマンスの高さを訴求する。

13型に続き、11型も投入 Windows 8搭載コンバーチブルUltrabook「IdeaPad Yoga 11S」

photo IdeaPad Yoga 11S

 「IdeaPad Yoga 11S」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載する既存シリーズ「IdeaPad Yoga 13」より、ディスプレイを11.6型とし、総じてボディサイズも小型化した追加モデルだ。キーボード付きのノートPCスタイルとタッチで操作するタブレットスタイルを自在に切り分けられる「360度回転型」の特殊なヒンジ機構を備える。それぞれに「シルバーグレー」と「クレメンタインオレンジ」のカラーバリエーションを用意する。

 同デザイン、ヒンジ機構を持つボディを採用するモデルに、NEC「LaVie Y」がすでに存在するが、Windows RT+Tegra 3構成のそれに対し、IdeaPad Yoga 11SはOSに通常のWindows 8を、プロセッサもインテルのCore i7/Core i5を採用する違いがある。なお、今回は最新の第4世代ではなく第3世代Coreプロセッサーの構成だが、同シリーズの13型モデルに対し、150グラムの重量減(重量は約1.35キロ)、面積比約81%とする設置時省スペース性/携帯性の高さをポイントに挙げる。

 本体は、液晶ディスプレイを開く角度によって「ノートブック」「スタンド」「テント」「タブレット」という4種類のモードに切り替えられる、利用者の利用目的と場所に合わせて柔軟に形を変えられる。また、サスペンド(S3)から約2秒、休止状態(S4)から約7秒で復帰する高速なレジューム復帰性能も備え、カメラの前で手を動かしてPC操作できる「モーションコントロール」機能なども実装する。

 上位モデルの主な仕様は、TDP 13ワットのCore i7-3689Y(1.5GHz/最大2.6GHz)、OSに64ビット版Windows 8、メインメモリは8Gバイト、ストレージは128GバイトSSD、1366×768ドット表示対応の静電タッチパネル付き11.6型ワイドIPS液晶ディスプレイなど。主なインタフェースは、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、マイク/ヘッドフォン兼用端子、Webカメラ、マルチメモリカードリーダーなど。標準モデルは搭載CPU(Core i5-3339Y)を除くほかの基本仕様は同一となる。オフィススイートはWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookを包括したOffice Home and Business 2013が付属する。本体サイズは298(幅)×204(奥行き)×17.2(厚さ)、重量は約1.35キロ。バッテリー動作時間は約7時間。

 発売は2013年6月下旬を予定。価格はオープン、発売時実売価格は上位モデルが18万円前後、標準モデルが16万円前後と予想される。


photophotophoto ディスプレイを180度以上に折りたたみ、タブレットスタイルやスタンドスタイルにも切り替えられる。カラーは、「クレメンタインオレンジ」と「シルバーグレー」の2色

フルHD搭載の13.3型、タッチ非対応/タッチ対応Ultrabookの2モデルを用意 「IdeaPad U330」

photo 13.3型サイズのタッチ+フルHD対応Ultrabook「IdeaPad U330 Touch」

 13.3型のスリムノート「IdeaPad U」シリーズは、インテルの第4世代CoreプロセッサーとハイブリッドHDD(SSHD)を備えて一新する。タッチパネル非搭載の「IdeaPad U330p」とタッチパネル+フルHDパネルを内蔵した「IdeaPad U330 Touch」をラインアップする。天面と底面を同一の素材出つつ見込み、よりスリムに・スタイリッシュに見える“ジャーナルデザイン”と呼ぶデザインの手法を取り入れた。

 主な仕様は、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)あるいはCore i3-4010U(1.7GHz)、4Gバイトのメインメモリ、500GバイトのハイブリッドHDD(8GバイトNAND搭載)、13.3型ワイドの液晶ディスプレイなど。ディスプレイはU330pが1366×768ドット表示でタッチパネルなし、U330 Touchが1920×1080ドット表示で10点マルチタッチ対応静電タッチパネルを搭載する。OSは64ビット版Windows 8、オフィススイートはOffice Home and Business 2013が付属する。

 主なインタフェースはUSB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、有線LANポート、マイク/ヘッドフォン兼用端子、720p Webカメラ、マルチメモリカードリーダーなど。画面に触れず手の動きでPCを操作できる「モーションコントロール」、品質のよいサウンドを提供する「ドルビー ホームシアターv4」などの機能も実装する。s本体サイズはU330pが322(幅)×224(奥行き)×18(厚さ)ミリ、重量は約1.53キロ。U330 Touchが22(幅)×224(奥行き)×19(厚さ)ミリ、重量は約1.7キロ。

 発売は2013年7月下旬を予定。バッテリー動作時間も追って仕様を公開する予定だが、U330pは想定9時間、U330 Touchは6時間前後と想定される。

photophoto カラーは「シルバーグレー」「クレメンタインオレンジ」の2色。フルHDタッチ対応モデル、タッチ非搭載モデルの2種類より選択できる

11.6型サイズの小型モバイル「IdeaPad S210 Touch」

photo 11.6型サイズの小型モバイルノート「IdeaPad S210 Touch」

 より小型サイズでパフォーマンスはそのままに──。11.6型の小型ボディとほどよい低価格さを特長とするモバイルノートPCが「IdeaPad S210 Touch」だ。タッチ対応+11.6型のボディに第3世代Coreプロセッサー、Windows 8を搭載する。

 主な仕様は、Core i3-3227U(下位モデルはCeleron 1017U)、4Gバイトのメインメモリ、320GバイトのハイブリッドHDD(16GバイトNAND搭載)、静電タッチパネル搭載11.6型ワイド液晶ディスプレイ(1366×768ドット)など。容量と速度を両立するハイブリッドHDD(SSHD・2.5インチHDDにキャッシュ用NANDフラッシュを内蔵したストレージ)など。サスペンドから約2秒/休止状態から約7秒で復帰するとする快適さを実現する。

 本体サイズは229(幅)×207(高さ)×22.3(厚さ)ミリ、重量は約1.4キロ。バッテリー動作時間はCore i3搭載モデルで約2.6時間、Celeron モデルで約3時間(バッテリー着脱可能)。主なインタフェースはUSB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、有線LANポート、マイク/ヘッドフォン兼用端子、720p Webカメラなど。オフィススイートにOffice Home and Business 2013も付属する。

 発売は2013年7月下旬を予定。発売時想定価格はCore i3搭載モデルが9万5000円前後、Celeron搭載モデルが8万円前後と予想される。


photophoto カラーはホワイト、ブラックの2色

主力の15.6型ベーシックノートに、タッチパネルモデル追加「Lenovo G500/G500 Touch」

photo 15.6型サイズのスタンダードノート「Lenovo G500/G500 Touch」

 15.6型サイズのスタンダードなA4ノート「Lenovo G500」シリーズは、発売時実売価格でOffice付き7万円前後から用意する標準モデルとタッチパネルを内蔵した「G550 Touch」の2ラインを用意する。

 前モデルとの主な違いは、手前へ行くにつれて薄く造形した「Journal ID」を取り入れた新デザイン(G550 Touch)、タッチ対応モデルの追加、ストレージにSSHDを採用する点など。標準モデルはCore i5搭載モデルと低廉なCeleronモデルの2つ、タッチ対応モデルはCeleron+SSHD構成のモデルを用意する。本体サイズは旧デザインを継承したタッチ非対応モデルは377(幅)×250(奥行き)×34(厚さ)ミリ/重量は約2.6キロ。タッチ対応モデルは380(幅)×260(奥行き)×26.9(厚さ)ミリ/重量は約2.6キロ。

 タッチ非対応上位モデルの主な仕様は、Core i5-3230M(2.6GHz/最大3.2GHz)、4Gバイトないし8Gバイトのメインメモリ、320Gバイトないし500GバイトのHDD、DVDスーパーマルチドライブ、1366×768ドット表示対応の15.6型ワイド液晶ディスプレイ、5.4時間動作バッテリーなど。タッチ対応モデルはCeleron 1005M、4Gバイトメモリ、500GバイトハイブリッドHDD(SSHD・8GバイトNAND内蔵)、タッチ対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、5時間動作バッテリーなど。

 それぞれOSは64ビット版Windows 8、オフィススイートにOffice Home and Business 2013が付属する。発売はタッチ非対応モデルが2013年6月14日、タッチ対応モデルは2013年7月下旬を予定。発売時想定価格はタッチ非対応のCore i5モデルが9万円前後、同Celeronモデルが7万円前後と予想される。


photophoto タッチ対応モデル「G500 Touch」とタッチ非対応モデル「G500」がある。G500 Touchはより薄型の新デザインを採用し、タッチパネル搭載においてもより薄いボディを実現する

1万円台の7型タブレット新モデル「IdeaPad A1000」

photo 重量約350グラムの7型Androidタブレット「IdeaPad A1000」

 7型クラスのAndroidタブレット“IdeaPad A”シリーズに、ベーシックな仕様の新モデル「IdeaTab A1000」を追加する。ラインアップは1モデル、発売は2013年7月上旬を予定。発売時実売価格は1万8000円前後と予想される

 IdeaTab A1000は、2013年2月の海外展示会(Mobile World Congress 2013)で公開された新モデルの1つ。バリュー層をターゲットに構成し、実売1万台後半より購入できる価格帯を実現する点を特徴とする。

 主な仕様は、Cortex-A9互換プロセッサであるデュアルコア MTK8317(1.2GHz)、メインメモリは1Gバイト、16Gバイトの内蔵ストレージ、7型のタッチパネル付きTN液晶ディスプレイ(1024×600ドット)で、OSはAndroid 4.1.2を採用する。本体サイズは121(幅)×199(高さ)×10.7(厚さ)ミリ、重量は約350グラム。バッテリー動作時間は約8時間。

 ディスプレイ面/正面に2つのスピーカーを配置し、ソフトウェア音質補正「ドルビーデジタルプラス」とともに、十分な音量で快適に音楽/動画再生を利用できる。搭載するUSBポートはOTG(USB On-The-Go)をサポートし、外部ストレージ(SDメモリーカードや外付けHDD)などを直接差してデータの転送も行える。別途最大32GバイトまでのmicroSDHCを用い、ストレージ容量を拡張できる。


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