NECの2012年PC秋冬モデルとしてTegra 3+Windows RT仕様の軽量マシン「LaVie Y」が登場。タッチ操作の「タブレットスタイル」とキーボード操作の「ノートPCスタイル」を、360度回転ヒンジによる可変機構で実現した新基軸のシリーズとして展開する。
ラインアップは「LY750JW」の1モデル、カラーはシルバーの1色。発売は2012年11月22日。価格はオープン、実売価格は9万円前後と予想される。
主な仕様は、1366×768ドット表示の11.6型ワイドIPS液晶ディスプレイ+5点マルチタッチ対応静電タッチパネル、4-PLUS-1コアのTegra 3(1.3GHz)、2Gバイトのメインメモリ(増設不可)、64Gバイトのフラッシュストレージなど。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(2.4GHz帯)とBluetooth 4.0+LE。インタフェースはUSB 2.0×2、HDMI出力×1、マイク/ヘッドフォン共用入出力端子(4極ミニ)×1、SDメモリーカードスロットを実装する。OSはWindows RTをプリインストールする。
ディスプレイが360度回転する新たなヒンジ機構により、通常のキーボード+タッチパッドを用いるノートPCスタイルとタッチ操作のみでビュワーとして使うタブレットスタイルを、利用シーンに合わせて自在に切り替えられる。加速度/コンパス/ジャイロの各種センサーも実装する。キーボードはキーピッチ18.5ミリ・キーストローク1.6ミリのアイソレーションデザイン、タッチパッドはマルチタッチ/ジェスチャー機能付きのクリックボタン一体型を採用する。
本体サイズは298(幅)×204(奥行き)×15.6(厚さ)ミリ、重量は約1.24キロ。バッテリー動作時間は、1080p動画再生時および無線LAN接続+Webサイト表示で約8時間、スリープ時で約320時間。ファンレスで動作する。
Windows RTは、Windows 8のARMプロセッサ版/モバイル機器向けバージョン。Windows 8と同等の使い勝手でModern UIとデスクトップ機能を利用でき、オフィススイートとしてOffice 2013 RT(Word、Excel、PowerPoint、OneNote 初期プリインストールのOfficeはPreview版だが、最終バージョンの公開後Windows Updateで無償提供される予定)を、ブラウザはInternet Explorer 10をプリインストールする。一方、従来のWindows用アプリケーションは動作せず、ユーザーはWindows Storeで提供されるModern UI対応アプリのみを利用できる。
なお、10月18日に発表されたレノボ・ジャパン「IdeaPad Yoga 13」は、基本サイズこそ13.3型だが、スタイルやヒンジ機構を含む内部部材を共通とした、レノボ+NECパーソナルコンピュータのシナジーを体現したモデルと位置付けられる。
LaVie/VALUESTARシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | プロセッサ | メモリ | HDD/SSD | OS | 実売価格 |
LaVie Y | LY750/JW | コンバーチブルタブレット | 新シリーズ | Tegra 3 (1.3GHz) | 2GB (DDR3) | 64GB Flash | WIndows RT | 9万円前後 |
LaVie/VALUESTARシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | プラットフォーム | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
LaVie Y | LY750/JW | 11.6型ワイド (タッチパネル) | 1366×768 | NVIDIA Tegra 3/ARM | ─ | プロセッサ統合 | ─ / Office 2013 RT (発売時Preview版) | 約1.24キロ |
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