うねうね動く“変態”ディスプレイに驚きと興奮――「Aspire R7-571-N58G」を試すこれがコンバーチブルノートの新しいカタチ?(1/3 ページ)

» 2013年07月22日 16時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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タッチ操作に最適化した大画面コンバーチブルノートが登場

photo 日本エイサーのコンバーチブルノート「Aspire R7-571-N58G」

 Windows 8の登場時こそ、タッチパネルの供給不足でタッチ対応PCは少なかったが、メーカー各社がタッチ対応ノートPCのラインアップを増やしたことで、ノートPCのディスプレイをタッチする、という操作が浸透しつつある。BCNの調査では、2013年6月時点で全ノートPCの23.7%がタッチパネルを搭載するようになったという。

 タッチ操作に適したノートPCの形として、ノートPCスタイルとタブレットスタイルを両立させるコンバーチブルタイプの製品も増えてきたが、それはほぼ薄型軽量のモバイルノートに限られている。

 そんな中、日本エイサーは15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する自宅向けノートPCにコンバーチブル機構を備えた「Aspire R7-571-N58G」を発売した。本製品は同社が「イーゼルヒンジ(Ezel Hinge)」と呼ぶ、2つのヒンジを使った独自機構を備える。液晶ディスプレイの可動域を広げ、タブレットモードをはじめ4つのスタイルを自由に切り替えられるのが特徴だ。早速、このイーゼルヒンジの使い勝手を中心に、Aspire R7-571-N58Gをチェックしよう。

高級感を備える金属質なボディデザイン

photo 背面やパームレストは金属感を押し出したデザインだ

 ボディの素材はアルミニウムを採用しており、金属感を押し出したデザインに仕上げている。パームレストを含め全体的につるつるとした手触りだ。金属ボディのノートPCは、その金属感を表現するためか比較的プレーンなデザインであることが多いが、ヘアライン加工を施したイーゼルヒンジ部がよいアクセントとなっており、見栄えがよい。

 ボディに金属を多用したため、重量は2.4キロと重く、持ち運びにはあまり向かない。とはいえ、国内メーカーのスタンダードな15.6型ノートPCと同程度の重さだ。本体サイズは376.8(幅)×254.5(奥行き)×28.5(厚さ)ミリだが、側面を絞った形状を採用しており(最薄部は20.6ミリ)、数値ほどの厚みは感じない。

 インタフェースは左側面に集中しており、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力(本機専用のコネクタ、変換アダプタが付属する)、HD Webカメラ、音声入出力などを装備する。ボディを薄くするためか、光学ドライブは実装しない。

 有線LANポートはないが、付属のUSBアダプタで100BASE-TX対応有線LANを利用できる。通信機能はこのほかにIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応する。

photophoto 前面には電源とHDDアクセスのLEDインジケータがある(写真=左)。背面は排気口のみ(写真=右)
photophoto 左側面にはUSB 3.0×2、HDMI出力、アナログRGB出力、ヘッドフォン出力を備える。アナログRGB出力は本機専用のコネクタだ(写真=左)。右側面にはUSB 2.0とSDメモリーカードスロット、セキュリティロックポートがある。タブレット形態でも使えるよう、電源や音量調節ボタンも配置した

 スピーカーは底面の左右両端に4つ備える。ドルビーホームシアターに対応しており、ノートPC内蔵スピーカーながらも低音までしっかりと鳴る。家庭用のノートPCとして音質に注力した点は評価できる。

photophoto 底面にドルビーホームシアターに対応するスピーカーを4つ備える。ACアダプタは15.6型ノートPCとしては小さいが、ケーブルが3ピンなので持ち運びには向かない(写真=左)。本体背面のイーゼルヒンジ(写真=右)

10点マルチタッチ対応のフルHDディスプレイ

photo 1920×1080ドット表示に対応するディスプレイは、10点マルチタッチに対応する

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、解像度は1920×1080ドットだ。広視野角のIPSパネルを採用する。表面処理はグレアタイプで映り込みが気になるものの、輝度は300カンデラ/平方メートル(公称値)と高いため、輝度を上げればある程度軽減できる。

 タブレットスタイルでも使う製品なので、もちろんディスプレイにタッチパネルを備えており、10点マルチタッチに対応している。耐指紋コーティングなどがなく指紋が目立ちやすいのは、タッチ操作に向くマシンを目指しただけに惜しい部分だ。

 さて、いよいよこのディスプレイを“うねうね”と動かしてみよう。

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