デュアルチャンバー式キューブ型ケースなど新製品を披露――CORSAIR説明会新発想のケース

» 2013年07月25日 18時57分 公開
[ITmedia]
moe farreで行われた説明会場の様子。女の子に重量級のPCケースを持たせるセンスがちょっとアレだ

 CORSAIRは7月25日、秋葉原のmoe farre(モエファーレ)で新製品説明会を実施し、冷却効果の高いエアフロー設計に注力したPCケース「Carbide Series」の新製品として、「Air 540」と「330R」を披露した。両モデルとも、6月に開催されたCOMUPTEX 2013で展示されたものだが、今週末から国内でも販売を開始する。実売想定価格はAir 540が1万8000円、330Rが1万2500円。

 Air 540は各パーツを2つの部屋に仕切って配置するデュアルチャンバー方式を採用したケース。アクティブクーリングチャンバーと呼ばれる左側の筐体にCPUやマザーボード、グラフィックス、3.5インチベイを格納し、右側のパッシブクーリングチャンバーに電源ユニットや2.5インチベイ、5インチベイを置くレイアウトになっている。

「Carbide Series Air 540」

 CPUやGPUに直接吸気した空気を当てることで高い冷却性能を実現したほか、電源ユニットやHDDケージが別の空間にあるため、本体サイズが300(幅)×415(奥行き)×460(高さ)ミリと、奥行きの短いキューブ型(というにはやや大きいが)デザインになっている。

 拡張性も高く、2基のラジエーター(トップパネルに280ミリ、フロントパネルに360ミリ)を搭載可能。ホットスワップ対応の3.5インチベイをグラフィックスカード下に2台横並びに格納できるスペースを設けたほか、4基の2.5インチベイと2基の5インチベイも備える。また、最大320ミリ長のグラフィックスカードと、170ミリのCPUクーラー、200ミリの電源ユニットが入る。標準で140ミリのファンを3基搭載、最大搭載数は6基。フロントインタフェースは、USB 3.0が3基、ヘッドフォン、マイクという構成だ。重量は約7.4キロ。

エアフローを意識したデュアルチャンバー構造を採用。CPUやGPUといった熱源になるパーツと、電源ユニットや5インチベイを別の空間に配置している

PC内部が左(アクティブクーリングチャンバー)と右(パッシブクーリングチャンバー)に分かれている。3.5インチベイはグラフィックスカード下に並んで配置する構造。右側に4基の2.5インチベイと電源ユニットが入る

標準で前面に140ミリファンを2基、背面を1基搭載する(写真=左)。E-ATXサイズまで対応するケースだが、手前の330Rと比較して奥行きや高さは短い(写真=右)

 330Rは静音性に注力したケースで、フロント、サイド、トップの各パネルに吸音材を装着し、このクラスのケースでは珍しい140ミリファンを標準で備えている。また、吸気口を確保するため、5インチベイはメッシュパネル(裏に防じんフィルタ)にしてエアフローを確保。設置場所の制約をなくすために、フロントパネルはヒンジ留め具の付け替えで左右どちらからでも開ける構造にしている。

 天井部には240/280ミリの水冷用ラジエータを搭載可能。最大450ミリ長のグラフィックスカードに対応する。拡張ベイは5インチが3基、3.5(2.5)インチが4基。最大5つのファンを搭載でき、フロントインタフェースにはUSB 3.0が2基とヘッドフォン、マイクが並ぶ。本体サイズは、210(幅)×510(奥行き)×485(高さ)ミリ、重量は約6.8キロ。

 このほか、すでに発売済みの新メモリ「Vengeance Pro」や、PWMファンの新製品「SP120 PWM」の紹介に加えて、世界的なオーバークロッカーとして知られるDuck氏によるメモリパフォーマンスデモも行われた。

「Obsidian Series 550D」の“弟分”に位置づけられる「Carbide Series 330R」は、側面パネルだけでなく、フロント、トップのすべてに吸音材を使い、静音性に注力。フロントパネルは留め具を移動することで左右どちらでも開ける構造になっている。標準で140ミリファン(写真は2基だが付属するのは1基)を搭載する

フラッグシップの「Dominator Platinum」と「Vengeance」の間に位置する新メモリ「Vengeance Pro」。4色で展開される

静圧重視の「SP」シリーズファンとして120ミリの「SP120 PWM」を投入する。実売価格は2100円前後の見込み。風量重視と静音性重視で2つの製品が用意される

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