1万円台の7型タブレット、「IdeaTab A1000」「Diginnos Tablet DG-D07S」をまとめて試す(パフォーマンス編)(2/3 ページ)

» 2013年08月09日 10時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]

操作感チェック:タッチパネル使用感と実パフォーマンスに若干の違い

 続いて操作感について。まずは以下の簡易レスポンスチェック動画をご覧いただきたい。

IdeaTab A1000の動作感(Webサイトスクロール/拡大/縮小、eBookコンテンツ閲覧 (C)佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」(漫画 on Web/http://mangaonweb.com/))

IDiginnos Tablet DG-D07Sの動作感(Webサイトスクロール/拡大/縮小、eBookコンテンツ閲覧 (C)佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」(漫画 on Web/http://mangaonweb.com/))

 IdeaTab A1000は、スクロールもスワイプなどもスルスル普通に操作できる。タッチパネルの感度は良好で、違和感はない。一方のDiginnos Tablet DG-D07Sは、A1000と同じ感覚で操作すると何度かに1度操作の取りこぼしがあり、若干違和感を覚えることがあった(初期状態で透明の保護フィルムが張られていた。これをはがせばいくらか改善されるかもしれないが、拝借機のため未実行)。半面、レンダリング速度が高速なのか(インターネット回線が適度に高速なら)Webサイトもパッパパッパと快適に表示される。こちらは表示レスポンスのよさを体感できた。

 続いてベンチマークテストを行う。今回は「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク v3.3.2」「Quadrant Professional Edition 1.1.2」「Vellamo Mobile Benchmark」、およびブラウザベンチ「Octane(http://octane-benchmark.googlecode.com/svn/latest/index.html)」「Peacekeeper browser test for HTML5(http://peacekeeper.futuremark.com/)」を用い、値を列挙する。

photophoto AnTuTu 安兎兎ベンチマーク(左)、Quadrant Professional Edition(右)の結果
photophotophoto Vellamo Mobile Benchmarkの結果
photophotophoto MOBILE GPUMARK(High/Normal/Low)の結果
photophoto ブラウザベンチ Octane v1(左)/Peacekeeper(右)の結果

 それぞれ1.2GHzで動作するデュアルコア Cortex-A9互換プロセッサ(IdeaTab A1000はMediaTek 8317、Diginnos Tablet DG-D07SはRockchip RK3168)と1Gバイトのメインメモリを搭載し、グラフィックス、内蔵ストレージ容量、OSのバージョンに違いがある。グラフィックスプロセッサはIdeaTab A1000がPowerVR SGX531、Diginnos Tablet DG-D07SがPowerVR SGX540を採用、OSはIdeaTab A1000がAndroid 4.1.2、Diginnos Tablet DG-D07Sは同4.2と、ひと世代新しいものを実装する。多くのベンチマークスコアに大きな差はないが、3Dグラフィックス性能を計るMOBILE GPUMARKの値はかなり差がついていた。MOBILE GPUMARKはテスト中の「表示のスムーズさ」も同様で、例えばDG-D07Sで56fpsほどを記録するPer Pixcel Lightning Specularテスト(Low)もA1000だと25fpsほどと、かなりカクついてしまう。3D描画をともなうゲームアプリを楽しむならDG-D07Sを選びたいと思わせるスコア差だった。

 実利用感も、“サクサク感”はどちらかというとDiginnos Tablet DG-D07Sが勝る印象だ。レンダリング速度が高速傾向なためか、ホーム画面のスライド、Webブラウザの上下スクロール、eBookコンテンツのページ送りなどスワイプ/スライドして全画面を切り替えるシーンで「おっ、意外と速いな」と実感できる。

スペック IdeaTab A1000 Diginnos Tablet DG-D07S
画面サイズ(液晶パネル方式) 7型ワイド(TN) 7型ワイド
解像度 1024×600ドット 1280×800ドット
タッチパネル 静電容量方式/5点マルチタッチ 静電容量方式/5点マルチタッチ
プロセッサ MediaTek 8317 1.2GHz(デュアルコア Cortex-A9+PowerVR SGX531) Rockchip RK3168(デュアルコア Cortex-A9+PowerVR SGX540)
メインメモリ 1Gバイト 1Gバイト
内蔵ストレージ 16Gバイト 8Gバイト
OS Android 4.1.2 Android 4.2
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 121×199×10.7ミリ 113×191×7.9ミリ
重量 約350グラム 約272グラム
外部メモリカードスロット microSD(SDHC 最大16GB) microSD(SDHC 最大32GB)
外部ディスプレイ出力 Mini HDMI
USBポート USB Micro-B(OTG対応) USB Micro-B(OTG対応)
アプリケーション入手 Google Playストア Tapnowマーケット
無線LAN IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
Bluetooth 4.0 2.1+EDR
搭載センサー GPS、加速度、明るさ 加速度
カメラ フロント30万画素 フロント30万画素、リア200万画素
スピーカー ステレオ(ディスプレイ面上下) モノラル(ディスプレイ面下部)
マイク 内蔵 内蔵
マイク/ヘッドフォン端子 3.5ミリ 3.5ミリ
バッテリー 3.7ボルト/3500mAh 3.7ボルト/3000mAh
動作時間 約8時間(Wi-Fi接続+Web利用時) 約4.5時間(通信オフ+動画再生時)
ACアダプタ 5ボルト/1.5A出力(USB端子) 5ボルト/2.5A出力(専用ピン端子)
付属日本語入力アプリ simeji simeji
付属品 USB ACアダプタ、USB Standard-A(オス)ーMicro-B(オス)ケーブル ACアダプタ、USB Standard-A(オス)ーMicro-B(オス)ケーブル、USB-OTGケーブル
価格 1万8000円前後 1万2980円(直販サイト価格)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー