私のiPadは“筆圧2048レベル”です――漫画家が「Intuos Creative Stylus」で描いてみた液晶ペンタブ代わりになる?(2/3 ページ)

» 2013年09月06日 11時00分 公開
[山田胡瓜(撮影:矢野渉),ITmedia]
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ワコム純正のデジタルノートアプリ「Bamboo Paper」でお絵かき

 ワコム純正のデジタルノートアプリ「Bamboo Paper」では、Intuos Creative Stylusをペアリングすることで「鉛筆」「クレヨン」ツールが無料で使えるようになる。どちらも筆圧により色の濃淡をコントロールすることが可能だ。

 また、同アプリはパームリジェクション機能に対応しており、手を画面に置いたままペンが使える。通常なら、タッチパネルが手の側面を感知して誤作動してしまうのだが、パームリジェクションはこうしたミスをかなりの割合でなくしてくれる。ただ、完璧に防げるわけではないので、真面目に描き込んでいるときは誤入力に注意したほうがいい。

 鉛筆ツールでは、例えば下書きを描くような際に、軽くアタリを描いてから線を入れていくといったアナログっぽい使い方が、紙と同じ感覚でできるのが便利だ。

photo 鉛筆ツールの試し描き

 パステルツールも、筆圧なしだと選択した色そのものが色濃く描かれるだけなのだが、筆圧を使うことによって、薄い色から濃い色まで自在にコントロールできるようになる。有料オプションツールの「水彩」を使っている際も同じだ。はっきりいって、これができるだけで表現力や絵の描きやすさは数倍アップすると思う。

photo パステル、水彩ツールの試し描き
photo ペン先は直径6ミリのゴム製。細い線の描き始めは、少々狙いをつけにくいこともあるが、ゴムの摩擦でペンが滑らず、しっかりした描き心地だ

 Intuos Creative Stylusは、「Bamboo Stylus solo」などと同じ直径6ミリのゴム製ペン先を採用している。ペン先の厚みで線の狙いがずれることもあるが、誤差はわずかでそれほど気にならない。それよりも、ゴムの適度な摩擦により、しっかりとした描き心地が得られるのがうれしい。iPad表面のガラス上でもペン先がツルッと滑らず、曲線が気持ちよく引ける。

 有料オプションツールの「ブラシペン」を使えば、筆圧で線の太さをコントロールできる。マンガのつけペンのような線をBamboo Paperで描きたい人は、このツールを購入するといいだろう。ただ、線の最小サイズが太めのツールなので、線のヌキの滑らかさはちょっと分かりにくい。

photophoto ブラシツールの試し描き(写真=左)。いろいろ駆使してお絵かきもしてみた(写真=右)
Bamboo Paperで試し書き。かなりのスピードで画面に描いても表示がすぐに追従し、もたついたり、線が乱れることは少ない
筆圧レベルの効き具合を試す。静電容量式タッチパネルのiPadで、電磁誘導式のような筆圧を生かした線が引けるのが楽しい
簡単なイラスト程度ならば、線の強弱をつけつつ、かなり自然に描いていける

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