「Inspiron 14 7000」――これが“コードレスパソコン”の正体だデルの新主力ノートに肉薄(2/4 ページ)

» 2013年12月19日 00時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

サイズ感チェック:金属の質感を味わえる薄型フルフラットボディ

フラットで薄いアルミ削り出しのボディは高級感がある仕上がり

 ボディはノイズを極力排除した、シンプルなフルフラットデザインだ。エッジをダイヤモンドカットで光らせるなど、造形は細部まで洗練されている。アルミ削り出しボディの質感を生かした上質な仕上げで、手触りも心地よい。AV機器などと並べてみても見劣りしない高級感がある。

 本体サイズは345(幅)×240(奥行き)×15.3(高さ)ミリだ。画面サイズが14型のノートPCとしてフットプリントは標準的ながら、厚さ15.3ミリは最薄クラスに近い。フルフラットなフォルムで、トップカバーを閉じた状態では1枚の金属板のような独特の存在感がある。

 持った感触も見た目のイメージ通りだ。金属らしいずっしりとした重み、がっしりとした剛性を感じる。なお、重量は公称値で約2.02キロだが、構成によって変化し、評価機の実測値は1.885キロと公称値よりかなり軽かった。常時携帯しても苦にならないというほどではないが、室内など短い距離ならば特に負担にならず、気軽に持ち出して使えるだろう。

 安心して使えるように配慮した堅牢性の高さもセールスポイントの1つだ。ボディの各部は2万5000回以上のひねりテストを行っているほか、最大65度という高温環境での動作テスト、2万回のヒンジ開閉テスト、1000万回のキータッチおよび100万回のタッチパッドボタンクリック、電源ボタンの最大4万回押下など、製品化にあたって過酷なテストを実施しているという。タッチパネル付き液晶ディスプレイのカバーガラスは、傷に強いCorning Gorilla Glass NTBを採用している。

注目ポイント:「コードレスパソコン」と名付けたデルの狙いは?

 日本においてデルは、このInspiron 14 7000に「コードレスパソコン」という独自の愛称を付けて売り出している。PCに慣れたユーザーからすると、「何を今さら」と思うかもしれないが、コードレスは家電でよく見かけるキーワードだ。ターゲットとして(PCにあまり詳しくない)30〜40代の主婦層を意識しているというが、それはよく分かる。また、同社ではコードレスパソコンの特徴として、以下の要素を挙げる。

  1. 1日中コードレスで使える
  2. コンパクトで持ち運びしやすい
  3. 使いたい時にすぐ起動
  4. すっきり収納できる
  5. 安心の偶発損害保証

 1日中というのは、同社調べの一般的なPCの利用形態(12時間のうち実使用時間3時間、スリープ9時間)をベースにした表現だ。異論はあるかもしれないが、Inspiron 14 7000は公称値で約9時間のバッテリー駆動が行えるので、実使用時間が多少長くとも、ACアダプタなしのコードレスで1日中使えることには変わりない。

 2〜4の要素は検証するまでもなく納得できる。薄くコンパクトなボディなので持ち運びがしやすく、フルフラットな形状なので収納もしやすい。Windows 8の搭載により、スリープからの復帰も高速だ。また、落下や水漏れ、盗難された場合にも保証する「偶発損害補償」が標準で付いてくる。小さな子どものいる家庭やキッチンなどで使いたい方にもありがたいサービスに違いない。

ノートPCはコードレスで使えて当たり前だが、デルが「コードレスパソコン」と呼ぶには狙いがある

 家電で「コードレス〇〇」といえば、普段はクレードルような充電器に装着して充電を行い、使うときはそこから外してコードレスでどこでも使えるコンパクトで扱いやすい商品というイメージがある。コードレス掃除機やコードレスアイロンという具体的な製品になじみがあるから、言葉自体に「コンパクト」や「扱いやすい」といった意味が入っていなくともそうイメージできるだろう。

 そして、コンパクトで扱いやすく、ACアダプタなしで長時間使えるInspiron 14 7000の特徴は、そのイメージにぴったり一致する。PC業界ではそういう表現をしてこなかったので違和感があるが、逆にPCになじみのないユーザーに対しては、「バッテリー駆動時間が〜」「消費電力が〜」などと説明されるより、コードレスという表現のほうがよほど効果的かもしれない。

 なお同社はInspiron 14 7000のリリース後、上記5つの要素を満たす他のシリーズもコードレスパソコンのラインアップに加えている。これにはInspiron 11/14/14z/14Rや、XPS 11/12/13が含まれており、必ずしも女性向け製品でないことがお分かりいただけるだろう。

 つまり、コードレスパソコンとは国内の女性層への拡販を狙ったキャッチコピーに近く、製品自体は特に女性を意識して開発されたものではない。このInspiron 14 7000を含め、むしろ男性のPCに詳しいユーザーが好みそうなデザインの製品も多いので、コードレスパソコンを「自分には無関係」と思わず、Ultrabookのような感覚でチェックしていただければと思う。


デル株式会社 デル株式会社

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月07日 更新
  1. 約79万円の「RTX 5090」即完売の裏で精密工具の意外な需要も アキバで進む二極化の最新事情 (2026年07月06日)
  2. マウス機能も一台に集約できる「Ewin ミニキーボード」がセールで20%オフの2544円に (2026年07月01日)
  3. Mini-ITXよりmicroATXが旬? 人気集まるLian-Li「B4-mATX」と、デュアル10GbEと128GBメモリ搭載で69万円超えミニPCに注目 (2026年07月04日)
  4. 完全ワイヤレスなのに有線クラスの低遅延を実現! Razerのワイヤレスイヤフォン「Hammerhead V3 HyperSpeed」を試す (2026年07月06日)
  5. 欲しい新型PCがまさかの70万円超!? 買い換えを断念した筆者が「ThinkPadの保証再延長」で65万円くらい浮かせた話 (2026年07月03日)
  6. レノボ、スピーカー9基を備えた12.1型Androidタブレット「Lenovo Tab Plus Gen 2」 (2026年06月30日)
  7. 米商務省の輸出規制解除を受け、Anthropicの「Claude Fable 5」が復活/Googleが画像生成AI「Nano Banana 2 Lite」を発表 (2026年07月05日)
  8. 視界に情報が浮かぶ「Rokid AIスマートグラス」を試す スマホを超えるトキメキあり? (2026年06月30日)
  9. SilverStone、“90年代風”レトロデザインを採用したミニタワー型PCケース (2026年07月06日)
  10. エプソンが提案する“自作推し活”の最前線――プロジェクションマッピングから「エモい」レシートプリントまで (2026年07月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー