| ココが「○」 |
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| ・高級感ある薄型アルミニウムボディ |
| ・広視野角の液晶と良好な入力環境 |
| ・落下や水漏れ、盗難も標準で保証 |
| ココが「×」 |
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| ・重量は約2.02キロあり少し重い |
| ・フルHD液晶とハイブリッドHDDが排他 |
| ・14型ながらUSBは2基のみと少なめ |
デルから登場した「Inspiron 14 7000」シリーズは、14型ワイド液晶ディスプレイを搭載したホームユース向けのスリムノートPCだ。詳しくは後述するが、デルが提唱する新しいスタイルのPC「コードレスパソコン」として売り出されている。
アルミ削り出し素材を使用した厚さ15.3ミリのスリムでスタイリッシュなボディに、インテル最新の第4世代Coreプロセッサー(開発コード名:Haswell)を搭載しており、公称で約9時間のバッテリー駆動時間を実現している。薄型ながらボディの剛性は高い。
ラインアップはCPUとメモリの違いでプラチナ/プレミアム/ベーシックと3つのグレードに分けられており、さらにストレージ、液晶ディスプレイ(解像度、タッチパネル対応)、オフィススイートの有無などの違いで、合計5つのパッケージが用意されている。
今回はCore i5-4200Uと6Gバイトメモリを搭載するプレミアムモデルの中から、タッチパネル付きのフルHD液晶ディスプレイを採用した「Inspiron 14 7000シリーズ コードレス・プレミアム・フルHDタッチパネル」を入手したので、その実力をチェックしよう。
14型フルHD液晶ディスプレイは、画素密度では約157ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)になる。最近は200ppi、300ppiという超高解像度のディスプレイもあるだけに目立つ数字ではないが、これでも十分精細で美しい表示だ(スケーリングの初期設定は125%)。液晶パネルの配向モード(VAやIPSなど)は非公開だが、Inspironシリーズ中でも明るい300カンデラ/平方メートルの高輝度、160度の広視野角をうたう。
また、サウンド面ではボディの左右にステレオスピーカーを内蔵し、音響技術ソフトウェアにWave Maxx Audioを導入している。スリムなボディに似合わず、クリアでパワフルなサウンドを再生できるのも特徴だ。
機能的にはシンプルで、ネットワークや端子類などの装備は最近の薄型ノートPC/Ultrabookとして標準的な内容だが、液晶ディスプレイ、サウンドに加えて、ほぼフルサイズのキーボードや広めのタッチパッドも使いやすく、PCとしての基本的な部分の品質、使い勝手のレベルは高い。

アルミニウム削り出しのボディはスリムでフラット。シンプルなデザインで美しい。金属の質感を生かした表面仕上げも高級感がある。本体サイズは345(幅)×240(奥行き)×15.3(高さ)ミリ、重量は約2.02キロだ。
液晶ディスプレイのサイズは14型ワイド、表示解像度はフルHD(1920×1080ドット)に対応(写真=左)。輝度は300カンデラ/平方メートル、視野角は160度だ。目視の印象では、明るさは特筆するほどではないと感じたが、確かに視野角は上下左右とも広く、良好な視認性といえる。色味は少々黄色っぽく見える。液晶ディスプレイのチルト角度は、設置面から180度開き、柔軟に画面の角度を調整できる(写真=右)
アイソレーションタイプの6列キーボードを搭載(写真=左)。Enterキーが少し細いが、実用上問題なく、そのほかの配列も自然なほうで使いやすい。キートップにはわずかな凹みがあって指を置きやすく、タッチ感も良好な部類に入る。周囲にダイヤモンドカットを施したタッチパッドは、サイズが105(横)×60(縦)ミリと広く、操作しやすい。暗所での視認性を確保するキーボードバックライトも備わっている(写真=右)
サウンドシステムの音響技術ソフトウェアにWave Maxx Audioを採用し、内蔵ステレオスピーカーでパワフルなサウンドを楽しめる。ユーティリティにはコンテンツに最適化したプリセットが用意され、カスタマイズも可能だ
放熱用のスリットやゴム足などはあるが、底面もノイズの少ないシンプルなデザインだ(写真=左)。実測でのACアダプタのサイズは55(幅)×87(奥行き)×27(高さ)ミリ、重量は本体のみで174グラム、電源ケーブル込みで271グラムだった(写真=右)。ACアダプタは薄型で持ち運びやすいが、太い3ピン仕様の電源ケーブルは少々かさばる

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