　クラムシェルタイプのエントリーノートPC「VAIO Fit 14E／15E」は、これまで同様、Fit 15Eが店頭向けに3モデルをラインアップし、Fit 14Eはバイオオーナーメードモデル専売になる。基本的なスペックは2013年秋冬モデルを引き継ぎ、主にソフトウェア面が強化されただけのマイナーアップデートにとどまっている。具体的にはOSがWindows 8.1に移行し、Adobe Photoshop Elementsが体験版からPhotoshop Elements 12になっている。

　15.5型液晶ディスプレイを搭載するFit 15Eは、Core i7-4500U（1.8GHz／最大3GHz）を搭載する最上位モデル「SVF15329EJ」、Core i5-4200U（1.6GHz／最大2.6GHz）を搭載するミドルレンジモデル「SVF15328EJ」、Pentium 3556U（1.7GHz）を搭載するエントリーモデル「SVF15327EJ」を用意。最上位モデルは、タッチ対応のフルHD液晶を採用し、8Gバイトメモリ、1TバイトHDD、Blu-ray Discドライブという構成になる。なお、カラーバリエーションは下位モデルがホワイトとブラックの2色、それ以外はホワイト1色のみ。

　主なインタフェースは、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2（うち1基は電源オフ時の給電対応）、USB 2.0、HDMI出力、音声入出力など。通信機能としてIEEE802.11b/g/nの無線LAN、ギガビットLAN、Bluetooth 4.0＋HS、NFCを備えるほか、液晶ディスプレイ上部に約92万画素のHD Webカメラを内蔵する。

　オフィススイートはOffice Home and Business 2013をプリインストール。OSはWindows 8.1。実売予想価格は順に、17万5000円前後、14万5000円前後、11万円前後。いずれも2月22日に発売される予定だ。なお、Web直販のVAIOオーナーメーモデルでは、上位グレードのCPUや最大16Gバイトメモリ、最大1.5TバイトのHDDに強化できる。


VAIO Fit 15E店頭モデルの概要（その1）
シリーズ名	モデル名	タイプ	従来比較	CPU	メモリ	HDD	OS	実売
VAIO Fit 15E	SVF15329EJW （1色）	大画面ノート（2スピンドル）	Windows 8.1、Photoshop Elements 12搭載	Core i7-4500U （1.8GHz／最大3.0GHz）	8GB （DDR3L）	1TB	64ビット版 Windows 8.1	17万円5000前後
	SVF15328EJW （1色）	大画面ノート（2スピンドル）	液晶低解像度化、Windows 8.1、Photoshop Elements 12搭載	Core i5-4200U （1.6GHz／最大2.6GHz）	8GB （DDR3L）	1TB	64ビット版 Windows 8.1	14万5000円前後
	SVF15327EJW・B （2色）	大画面ノート（2スピンドル）	Windows 8.1、Photoshop Elements 12搭載	Pentium 3556U （1.7GHz）	4GB （DDR3L）	1TB	64ビット版 Windows 8.1	11万円前後
VAIO Fit 15E店頭モデルの概要（その2）
シリーズ名	モデル名	液晶	解像度	チップセット	光学ドライブ	GPU	TV／オフィス	重量
VAIO Fit 15E	SVF15329EJW （1色）	15.5型ワイド	1920×1080 （タッチパネル）	CPU統合	BDXL対応Blu-ray Disc	CPU統合（HD 4400）	Office Home and Business 2013	約2.7キロ
	SVF15328EJW （1色）	15.5型ワイド	1366×768	CPU統合	BDXL対応Blu-ray Disc	CPU統合（HD 4400）	Office Home and Business 2013	約2.5キロ
	SVF15327EJW・B （2色）	15.5型ワイド	1366×768	CPU統合	DVDスーパーマルチ	CPU統合（HD）	Office Home and Business 2013	約2.5キロ

直販限定の「VAIO Fit 14E」もよりハイスペックな構成が可能に

VAIO Fit 14E。写真は直販限定カラーのピンク

　一方、14型の「VAIO Fit 14E」は、従来同様、Web直販限定のVAIOオーナーメードモデルとして用意される。デザインは2013年秋冬モデルを引き継ぐが、カスタマイズメニューに、最大16Gバイトの大容量メモリや最大1.5TバイトのHDDを選択できるようになったのがトピックだ。

　また、上位グレードのCore i7-4650U（1.7GHz／最大3.3GHz）や、外部GPU（グラフィックスメモリ2Gバイト）、英字配列キーボードなども従来同様、選択できる。なお、価格は6万4800円からと、最小構成価格がやや上がった。

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