「15インチMacBook Pro Retina」――美しいディスプレイを搭載したHaswell世代の15.4型ノートPC注目PCレビュー(1/2 ページ)

» 2014年02月04日 17時15分 公開
[ITmedia]
ココが「○」
・Haswell世代のCPUを搭載
・PCIe接続のSSDを採用
・2880×1800ドットの超高解像度ディスプレイ
ココが「×」
・2012年モデルに比べて価格が高い
・下位モデルはCPU内蔵グラフィックス
・15.4型クラスで光学ドライブは非搭載

はじめに:美しい超高解像度ディスプレイを備えたHaswell世代の15.4型ノートPC

15インチMacBook Pro(ME293J/A)

 アップルの「15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」は、Retinaの名が示す通り、液晶の画素密度が220ppiという、2880×1800ドット表示の超高解像度液晶ディスプレイを搭載する15.4型ノートPCだ。

 15型クラスでありながら厚さを18ミリまで絞った、薄く、美しいアルミユニボディは、2012年モデルから引き継ぎつつ、Haswell世代のアーキテクチャに移行し、内部システムを刷新している。

 今回取り挙げる15インチMacBook Pro Retinaの下位モデル「ME293J/A」は、CPUにCore i7-4750HQ(2GHz/最大3.2GHz)を採用し、グラフィックス機能はディスクリートGPUではなく、CPU内蔵のIris Pro Graphics 5200を利用する仕様だ。「Pro」の名前を冠した15インチモデルでありながら、13インチモデルと同じ内蔵グラフィックスとなっているが、上位グレードの「GT3e」(Crystalwell)であるIris Proの実力がどの程度か気になるところだろう。

 また、今回特に目を引くのは、PCI Express接続SSDの採用だ。同社によると、旧MacBook Proと比較して、データの読み書き速度は最大60%向上しているという。このほか、1300Mbps転送を実現するIEEE802.11ac対応無線LANモジュールの内蔵や20Gb/秒の帯域幅を持つThunderbolt 2ポートの搭載もトピックだ。それでは、実際のパフォーマンスや定評のある液晶ディスプレイの品質をチェックしていこう。

CPU-Zの画面。CPUにCore i7-4750HQ(2GHz/最大3.2GHz)を採用。内蔵GPUは「Iris Pro Graphics 5200」。128MバイトのeDRAMを搭載した「GT3e」(Crystalwell)だ

ボディと製品概要:厚さ18ミリ、アルミ削りだしの薄型ユニボディ

2880×1800ドット(220ppi)という超高精細な表示を可能にするIPS方式の広視野角パネルを採用。ぱっと見た印象でも写真などが非常に美しいと感じる。キーボードは余裕のある19ミリピッチ。キートップの質感はさらさらとしている。環境光に応じて点灯するキーボードバックライトを内蔵する

本体前面と背面。インタフェースは左右に振り分けられており、シンプルな外観。前面は液晶ディスプレイを開くときに指をかける部分がくぼんでいる。35.89(幅)×24.71(奥行き)×18(高さ)ミリ、重量は約2.02キロ。15.4型ノートPCとしては非常に薄い

本体左側面と右側面(ディスプレイを最大まで開いた状態)。左側面は、前方からヘッドフォン、USB 3.0、Thunderbolt 2×2、MagSafe 2コネクタが並ぶ。ヘッドフォンの手前にデュアルマイクロフォンの穴がある。右側面は手前からSDメモリーカードスロット(SDXC対応)、HDMI出力、USB 3.0を搭載する。Thunderbolt 2を2基搭載するぶん、USB 3.0は2基とこのクラスのノートにしては、USBのポートが少ない

本体底面のカバー内。内部のレイアウトも美しい。2基のファンで背面側から吸気し、左右側面奥にあいたスリットから排気するエアフローになっている。ちなみに評価機に搭載されていたPCIe接続のSSDはSAMSUNG製でコントローラーは「S4LN053X01-8030」。このSSDはMacBook AirやMac Proでも採用されている

液晶ディスプレイ:sRGB相当の色域をほぼカバーする高品質パネル

i1Proを用いて測定したガンマカーブ。暗部から明部まで、レッド、グリーン、ブルーがきれいに重なっている。優秀な結果だ

 ここではMacBook Pro Retinaディスプレイモデルのガンマカーブと色再現性を検証する。評価にはエックスライトの「i1Pro」を用いた。

 下のグラフを見れば分かるように、ガンマカーブはRGBの3本がほぼリニアに、暗部から明部まで美しい線を描いている。あくまで評価機での結果にはなるが、キャリブレーションをせずとも、階調性は整っているといえる。ちなみに色温度は6800KでsRGB標準の6500Kよりもやや高い。実際はやや青味が強いが、目には白がすっきりとして見え、こちらを好む向きも多いと思われる。

 色再現性の検証では、先に作成したICCプロファイルを、Mac OS XのColorSyncユーティリティでそれぞれsRGB、Adobe RGBのプロファイルと比較した図になる(薄いグレーの部分がそれぞれsRGBとAdobe RGBの色域)。

 この結果を見ると、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの液晶ディスプレイは、sRGB相当の色域を持つことが分かる。Webデザイナーなど、扱う色域が基本的にsRGBであればプロ用途としても十分だろう。

作成したICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで表示したグラフ。sRGB(画面=左)とAdobe RGB(画面=右)と比較している(ともに薄いグレーの部分)。sRGBの色域をほぼカバーしているのが分かる

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