「XPS 11」――カーボンボディと超高精細ディスプレイが魅力の11.6型“2in1”Ultrabookを徹底検証注目PC速攻レビュー(1/4 ページ)

» 2014年02月19日 11時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・カーボン多用で質感のよい薄型ボディ
・回転ヒンジで4つのスタイルを実現
・11.6型“2560×1440”の高画質液晶
ココが「×」
・ストロークがないタッチキーボード
・第4世代Core U搭載機より性能が下
・キーボードスタイルでUSBの向きが逆

はじめに:デルから見どころ満載の新型2in1 Ultrabook

 美しいカーボンボディに、超高精細ディスプレイ、回転ヒンジによる変形機構、タッチキーボードを搭載――デルの「XPS 11」は、モバイルPC愛好家にとって注目のフィーチャーを多数盛り込んだ2in1 Ultrabookだ。

デルの11.6型2in1 Ultrabook「XPS 11」。液晶ディスプレイをチルトさせて360度回転でき、クラムシェルノートPCとしてもタブレットとしても使える

 最厚部15ミリ、約1.13キロと薄型軽量のボディは、削り出しのアルミニウムにカーボンファイバーを組み合わせた高級感あふれる仕上がり。液晶ディスプレイに360度回転するヒンジを備えており、クラムシェルノートPCとしてもタブレットとしても、あるいはタブレットを立てかけたようなスタイルでも利用できる。タッチセンサーで押下を感知する新型キーボードを搭載しているのも特徴だ。

 11.6型ワイド液晶ディスプレイは、表示解像度が2560×1440ドット、画素密度が約253ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と超高精細を誇る。視野角も上下/左右で160度と広い。音響効果ソフトウェアにWave Maxx Audio Proを導入したステレオスピーカーの音質もよく、映像・音楽コンテンツを味わえる構成だ。基本システムには、Haswellこと第4世代Coreの中でも最も省電力な「Y」シリーズを採用している。

 国内販売のラインアップは4モデル展開で、CPU、SSDの容量、オフィスソフトの有無などが異なる。今回は、Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz)、4Gバイトメモリ、256GバイトSSDを搭載したOfficeなしモデル「New XPS 11 プレミアム・タッチパネル」を入手したので、性能や使い勝手をチェックしていこう。

ボディと製品概要:高級感あるカーボンボディに回転ヒンジを搭載

本体サイズは約300(幅)×201(奥行き)×11〜15(高さ)ミリ、重量は約1.13キロと薄型軽量だ。ボディカラーはブラックで、側面を継ぎ目なく囲むシルバーの曲線的なラインがデザインのアクセントになっている。アルミ削り出しのボディに、軽量で強度に優れるカーボンファイバーをふんだんに使ったぜいたくな作りだ。表面はしっとりとしたラバー質の塗装で、カーボン繊維の織目が見える
天面はクロス織りのカーボンファイバーを採用し、DELLのロゴをワンポイントであしらった高級感あるデザイン(写真=左)。底面もノイズの少ないシンプルな仕上がりだ(写真=右)。天面同様にクロス織りのカーボンファイバーで、中央部には金属製のサービスタグを貼っている
2in1デバイスでは採用例が多い液晶ディスプレイのヒンジが360度回転する変形機構を搭載する。クラムシェルノートPCやタブレット、さらにタブレットをスタンドに立てかけたような格好など、計4つのスタイルで利用可能だ(詳しくは後述)
11.6型ワイド液晶ディスプレイは2560×1440ドット表示に対応し、画素密度は約253ppiと非常に高精細な表示だ(写真=左)。Windows 8.1の拡大表示設定は「特大 - 200%」が規定値となっており、1280×720ドット表示の11.6型ワイド液晶(約127ppi)で100%等倍表示した場合と同程度の大きさでアイコンや文字が滑らかに表示される。視野角も上下/左右で160度と広い。目視でも明るく色鮮やかな表示だ。回転ヒンジを搭載するため、液晶ディスプレイのチルト角度は180度まで大きく開く(写真=右)
シリコン素材のパームレストと一体化したキーボードは、クリック感がない感圧式タッチセンサーを採用(写真=左)。左右のクリックボタンを一体化したガラス製タッチパッドも備えている。キーボードにはバックライトも内蔵する(写真=右)。タッチセンサー式キーボードを採用するXPS 11では、キートップの隙間などがないため、光の漏れがなく、キートップの刻印だけが美しく光る
前面は、左端に白く光る電源ボタンを配置している(写真=左)。回転ヒンジがある背面にインタフェース類はない(写真=右)
左側面には手前から、音量調整ボタン、左スピーカー、ヘッドフォン/マイク共用端子、HDMI出力、USBポート、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=左)。右側面は手前から、右スピーカー、SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0、盗難防止ロック用スロット(Noble Security用)を配置している(写真=右)。USB 3.0は左右にあるが、ノートPCスタイルではどちらも一般的な向きと上下が逆だ。USB 3.0は電源オフチャージに対応する
ACアダプタは実測でのサイズが55(幅)×88(奥行き)×22(高さ)ミリと薄型で、バッグに収納しやすい(写真=左)。重量の実測値はACアダプタ本体のみで173グラム、電源ケーブルのみで270グラムだ。電源ケーブルは3ピンでやや太いが、しなやかで意外にかさがる印象がない。CPUID HWMonitorで見た内蔵バッテリーの状態(画像=右)。公称値は容量が40ワットアワー、駆動時間が約8時間だ。ユーザーによるバッテリーの着脱はできない
本体の左右側面にステレオスピーカーを内蔵。サウンドシステムの音響技術ソフトウェアに「Wave Maxx Audio Pro」を導入し、薄型軽量ボディの割になかなかパワフルなサウンドが楽しめる。ユーティリティには各種コンテンツ向けプリセットが用意されているほか、細かいカスタマイズも行なえる

デル株式会社 デル株式会社

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー