最先端のテクノロジーが作り出す風景林信行氏オススメの展示イベント(3/5 ページ)

» 2014年03月18日 18時41分 公開
[林信行,ITmedia]

デジタルサイネージの最先端を探る――「INTERACTIVE CREATION CAMP」成果発表展

TEAM Bの「スマホリウム」

 iPadが登場する直前まで、都市や商業施設と、そこを往来する人々をつなぐメディアとして大きな期待を背負っていた「デジタルサイネージ」。しかし、iPadの爆発的なヒット以降、人々がタッチ操作に慣れてしまうと、話題に上ることが少なくなった。では、はたして「デジタルサイネージ」は斜陽なのか。

 2014年2月、一般社団法人インタラクティブ・コミュニケーション・エキスパーツが、ユーザーインタフェース・ユーザーエクスペリエンスをテーマとするワークショップ「INTERACTIVE CREATION CAMP」を開講。国際的に活躍する現役クリエイターたちが、UI表現の基礎知識と技術のレクチャーから、コンセプト立案、アウトプットに至るまでをフルサポートする内容で、29名の参加者が5つのデジタルサイネージ作品を制作した。テーマは「social good」。このうち、優秀作品5点がスパイラルガーデン エスプラナード(青山スパイラルホールの青山通りを見下ろす階段及び通路エリア)に展示されている。

 チームAによる「Look At Me!」は、歩きスマホに対する注意を喚起するサイネージで、サイネージの近くでスマホを覗き込んでいる人を見つけると、それをKinectセンサーが認識し、女性の声で、耳元でささやくようにして「ねえ、ねえ、こっちこっち」と語りかけ、通行人を振り返らせる。超指向性のスピーカーを、認識した人がいる方向に向け、位置感覚のつかみづらいささやき声を出すと、まるで耳元でささやかれているような錯覚に陥り、サイネージに目がいってしまう仕掛けだ。

 TEAM Bの「スマホリウム」は携帯キャリアショップに置くことを想定した新しい形のスマホ充電スペース。充電の進み具合に合わせて、スマホの背後に植物のツタなどが伸びていく。

TEAM Dの「Cloud Sending」

 TEAM Cの「自分販売機」は3Dプリンタで自分模型を作るのが当たり前になった時代を想定し、自分自身をスキャンし、データなどの受け渡しができるサイネージになっている。

 TEAM Dの「Cloud Sending」は、飛行場の受付カウンター用のサイネージ。搭乗時、預ける荷物を重量計の上にのせると、制限まであとどのくらいの荷物を詰めるかを判断し、その余裕にあわせて、災害や貧困で苦しむ国の人々のために運んであげる支援物資の候補が現れる。横に用意された搭乗券のプリンタを使って紙のアニメーション表現を試みるなど繊細な表現が魅力。

 TEAM Eの「てあらいかがみ」は、手の動きを正確に認識するセンサーとして話題のLeap motionやWebカメラを使って、手に付いたバイキンを視覚化し、手を洗う習慣を身につけさせる洗面台鏡を想定したサイネージだ。

 これら5つのサイネージは、スパイラルホールに3月23日まで展示される。

「INTERACTIVE CREATION CAMP 成果発表展 - あたらしいサイネージを、つくろう。」展

展示期間:〜3/23(日)まで

場所:青山スパイラル・エスプラナード

公式ホームページ:http://i-c-e.jp/icc2014/


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