誰もが自宅で3Dプリントを――「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」店頭販売開始7万円を切る家庭向け3Dプリンタ

» 2014年03月18日 22時08分 公開
[ITmedia]
ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ

 XYZプリンティングジャパンは3月18日、家庭向け3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」(以下、ダヴィンチ 1.0)を、ビックカメラグループ傘下の各店舗で販売開始すると発表した。すでに国内でもECサイトを通じて発売していたが、販売チャンネルを量販店まで拡大し、今後3年間、ワールドワイドで100万台の販売を目指す。

 ダヴィンチ 1.0は、FFF方式(熱融解樹脂積層法)を採用した家庭向け3Dプリンター。6万9800円と、7万円を切る手ごろな価格ながら、ワークエリアが200(幅)×200(高さ)×200(奥行き)ミリと最大造形サイズが比較的大きく、積層ピッチも0.1〜0.4ミリの可変で設定できるのが特徴だ。

 製品説明会に登壇したXYZプリンティングジャパン ゼネラルマネージャーの吉井宏之氏は、「誰もが自宅で手軽に3Dプリンタを楽しめる環境を作る」と製品開発の背景を説明。一般的な家庭向けモデルよりも20%ほど大きな造形が可能なことに加え、印刷品質を向上する自動キャリブレーション機能や、カートリッジ式のフィラメント、オリジナルプレビューソフトウェアのバンドルなど、購入してすぐに利用できる手軽さをアピールする。日本語による電話またはメールのサポートを受けられるのもポイントだ。

 上記以外の主な仕様は、ヘッド数がシングルでプリント速度は毎秒150ミリ、フィラメントの素材はABS樹脂で全12色を用意する(ただし、現在提供されているのは、ホワイト、ブラック、イエロー、レッド、グリーンの6色)。対応データフォーマットは、XYZ Formatのほか、汎用のSTL形式もサポート。PCとの接続はUSB 2.0で、PC側の対応OSはWindows 7以上/Mac OS X 10.8以上だ。フィラメントのカートリッジ(600グラム/15メートル)は各色3280円で販売される。

本体上部にステータス表示用のLCDを内蔵、日本語(カタカナ)にも対応する。カートリッジ式フィラメントを採用し、本体上部のカバーを開けて簡単に交換できる

 このほか、同社のオリジナル3Dモデルを無償で提供したり、個人ユーザーの作品をアップロードできるXYZクラウドギャラリーなど、3Dプリントの利用を促進するサービスも用意する。また、年内には次期モデルの「ダヴィンチ 2.0/2.1」が投入される見込み。こちらは2色印刷が可能なデュアルヘッドを採用し、PLA樹脂にも対応するほか、上位モデルのダヴィンチ 2.1は無線LAN機能を内蔵するという。

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