「GRANNOTE」――富士通の“洗練された大人世代PC”を徹底検証(使い勝手編)注目PC詳細レビュー(2/3 ページ)

» 2014年04月17日 17時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

注目ポイント(1):GRANNOTEの象徴となるスペシャルなキーボード

キーボードベゼル/パームレスト面から隆起した約3ミリストロークのキーボードは、GRANNOTEの大きなテーマである「使いやすさ」の象徴だ

 GRANNOTEに導入されたシニア向け仕様の中でも「使いやすさ」や「疲れにくさ」を追求したテンキー付きの日本語キーボードは実に興味深い。

 このキーボードで最大の特徴は、約3ミリという深いストロークを確保していることだ。最近の最薄Ultrabookでは1.1〜1.4ミリあたり、通常のノートPCでも2ミリ前後が主流なだけに、約3ミリというのは異例だ。

 それは外観からも感じられる。キートップのみを表面から露出するアイソレーションデザインを採用しているが、表面から露出したキートップはまるで地殻変動などで隆起した岩のようでもあり、特別な仕様であることを物語っている。

 テンキーを配置したこともあり、キーピッチは約18.4ミリと、フルサイズキーボードの目安である19ミリには及ばないものの、日本工業規格(JIS)の推奨値(キーピッチ19ミリ±1ミリ、キーストローク2〜4ミリ)を満たすことにこだわったという。

富士通の説明資料。親指で打つキーは重め、薬指や小指で打つキーは軽めと、場所によってキーの押下圧を3段階に変えることで、指にかかる負担を減らしている。ユーザビリティ調査を行い、108種類の素材から3パターンの加重を持つラバーを選別した

 また、ユーザビリティ調査の結果に基づき、キーの押下圧を位置に応じて3段階に分けることで、指にかかる負担を減らしているのもポイントだ。具体的には、スペースバーや「かな」キーなど最下段の中央付近は「重く」、その他の中央付近のキーとEnterキーなどは「普通」、端のキーは「軽く」といったように、打つ指の力に合わせて最適な押し心地になるよう、キーによって内部ラバーの反発力が変えてある。

 さらには、キートップ手前が高くなるように傾斜をつけてタイプミスを防ぐ「ステップ型キートップ配置」、指を置きやすいよう微妙なカーブをつけた「球面シリンドリカルキートップ」といった「ナチュラルフィット」デザインを採用した。

 文字が判別しやすいユニバーサルフォントを採用したほか、キートップ側面を明るいシルバーで着色して視認性を高める「サイドカラードキー」、パームレスト内蔵の近接センサーにより、手を近づけるとじんわりと光り出す「バックライトキーボード」も備えており、キー入力にかける熱意は半端ではない。

深いストロークをはじめ、数々の工夫を凝らしたキーボードは、標準的なノートPC内蔵のキーボードに比べて、確かに入力の快適さが違う

 実際、タイピングの感触は絶妙だ。特にキートップの指の置きやすさ、スイッチの感触は非常に良好で、3段階の押下圧についても違和感がない。確かに長時間のタイピングでも疲れにくいだろう。パームレスト面に貼られたアクリルパネルは表面がすりガラス風でさらさらした手触りなので、手を置いた触感もよい。

 ただし、キーピッチは約18.4ミリと、深いキーストロークに対して少しだけ狭いうえ、それぞれのキートップが大きく飛び出しているため、指を移動する際に隣接したキートップに接触しやすい面がある。もちろん、触れるくらいではスイッチは入らないため誤動作の心配はないが、ここは通常のキーボードに比べて少し慣れが必要に感じた。

 キーボードの左奥には、4つのタッチセンサー式ワンタッチボタンも装備している。「MODE」はあわせる設定/ユーザーモード(後述)の切り替え、「ECO」は通常モードと省電力モードの切り替え、「MENU」は@メニュー(利用ガイドソフト)の起動、「SUPPORT」は@メニューのヘルプ項目を開く仕組みだ。

キーボードはテンキー付きの6列仕様(写真=左)。キーピッチは公称約18.4ミリ、実測の縦横ピッチもほぼ同じだ。右Altキーはないが、特に不規則な配置は見られず、カーソルキーも一段下げた位置にあって操作しやすい。Enterキーとテンキーとの間は9ミリと十分な間隔がある。パームレスト部に内蔵された近接センターが手を感知し、手をかざすとバックライトが点灯する(写真=右)。目に負担をかけないよう、じわじわと明るくなる仕組みだ。また、バックライトのLED数を海外モデルの7個から11個に増やし、点灯時のムラを抑えている。照度センサーが周囲の光を感知し、キーボードバックライトの明るさは3段階に変化する

 ポインティングデバイスにもこだわっている。ホームポジション直下には2ボタン式のタッチパッドを搭載。センサー面は103(横)×52(縦)ミリと広い。最近採用例が増えている左右ボタンを一体化したクリックパッドではなく、左右クリックに独立したボタンが設けられており、押し心地も良好だ。

 このタッチパッドにはアルプス電気のドライバが導入されている。エッジスワイプ操作など、Windows 8.1固有のジェスチャー操作はもちろん、2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小など、さまざまなマルチタッチジェスチャー機能が利用可能だ。もちろん、液晶ディスプレイのタッチパネルに指で触れて操作してもよい。

 さらにワイヤレスのホイール付きレーザーマウスも付属する。中央ホイールは上下スクロールのほか、押してから回すことで画面の拡大/縮小が可能だ。ここにもシニアのユーザーに向けた配慮が見られる。スクロールホイールは左に倒すとチャーム表示、右に倒すとアプリ切り替えの機能が利用できる。ホイールの下にはスタートボタン、左右側面にはWebブラウザの「戻る/進む」に対応するボタンもある。

液晶ディスプレイは10点マルチタッチ対応のタッチパネルも備えている(写真=左)。左右ボタンが独立した大きなタッチパッドを搭載するほか、ワイヤレスのホイール付きレーザーマウスも付属する(写真=右)
タッチパッドにはアルプス電気のドライバが導入されている。Windows 8.1のエッジスワイプを利用したジェスチャー操作(画像=左)はもちろん、左上と右上のコーナーをタップした場合の動作設定(画像=中央)、2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小など(画像=右)、さまざまなマルチタッチジェスチャー機能に対応している

富士通

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