「Xperia Z2 Tablet」――世界最薄・最軽量で防水の10.1型タブレットを徹底検証(実力テスト編)歴代モデル、Nexusとも比較(1/3 ページ)

» 2014年06月25日 09時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

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ココが「○」
・6.7ミリ厚、426グラムの超薄型軽量
・素晴らしく美しい液晶ディスプレイ
・IPX5/IPX8の防水、IP5Xの防塵性能
ココが「×」
・Androidタブレットでは価格が高め
・防水防塵のカバー開閉が煩わしい
・先代機とアクセサリの互換性なし

はじめに:Xperia Tablet新旧モデルの性能を比較する

 ソニーモバイルコミュニケーションの「Xperia Z2 Tablet」は、ハイエンド仕様の10.1型Androidタブレットだ。10型以上の液晶を保有するWi-Fi/LTE/3Gタブレットにおいて世界最薄・最軽量(2014年5月7日現在、同社調べ)、しかも防水防塵(ぼうじん)のボディを誇る。画質、音質、カメラ、アプリ、アクセサリなど、至るところにソニーならではのこだわりが詰まっており、数あるAndroidタブレットの中でも際立った存在だ。

10.1型Androidタブレット「Xperia Z2 Tablet」。本体サイズは266(幅)×172(高さ)×6.4〜6.7(奥行き)ミリ、重量はWi-Fiモデルが約426グラム、LTE/3Gモデルが約439グラムと、圧倒的に薄くて軽い。しかも防水防塵だ

 前回はそんなXperia Z2 Tabletの特徴と使い勝手を一通りチェックした。今回はパフォーマンス、バッテリー駆動時間、ボディの発熱など、タブレット端末としての実力を明らかにしていく。また、豊富な純正アクセサリについても取り上げる。

 基本スペックをおさらいすると、中核となるSoC(System On Chip)は最新のQualcomm Snapdragon 801(クアッドコア/2.3GHz)を採用し、メモリは3Gバイト、ストレージは32Gバイトだ(ソニーストア限定で16Gバイトのモデルも用意)。先代の「Xperia Tablet Z」はQualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064(クアッドコア/1.5GHz)、2Gバイトメモリ、32Gバイトストレージというスペックなので、SoCだけでも1世代+αの進化がある。

実力テスト(1):先代のXperia Tablet Zを大きく上回る高性能

 ベンチマークテストで新旧モデルの性能を比較していこう。まずはAndroidで定番の総合的なパフォーマンスを計測するQuadrant Professional Edition 2.1.1とAnTuTu(安兎兎) Benchmark 4.4.2の結果だ。トータルスコアはQuadrantで約2.4倍も、AnTuTu Benchmarkでは約1.6倍も、Xperia Z2 Tabletのほうがよいスコアを出している。

 Quadrantでは特にCPUの項目での伸びが激しく、先代機に比べて約3.3倍のスコアをマークした。AnTuTu Benchmarkで最も差が大きかったのは、メモリ速度(RAM Speed)で、約3.3倍のスコアだ。CPU関連では整数演算(CPU Integer)で約1.5倍、浮動小数点演算(CPU froating-point)で約1.8倍に伸びている。GPU関連では2Dで約3%、3Dで約36%のスコアアップを果たした。

Quadrant Professional Edition 2.1.1の総合スコア(グラフ=左)と個別スコア(グラフ=右)。このテストに限っては、先代機のXperia Tablet Zに加えて、先々代機のXperia Tablet S(SGPT123JP/S)、Nexus 10、Nexus 7(2013)のスコアとも比較したが、Xperia Z2 Tabletの結果が飛び抜けている
AnTuTu(安兎兎) Benchmark 4.4.2の総合スコア(グラフ=左)と個別スコア(グラフ=右)

 3D描画性能テストである3DMarkのスコアは、最も描画負荷の大きいIce Storm Unlimitedのみ掲載した。その他のテストはすべて「Maxed Out」、つまり算出上限を超えてしまい、スコアが出なかったからだ。先代機とのスコア比較では、Graphicsで約2.1倍、Physicsで約1.4倍、総合スコアでは約1.9倍と、大きく差を付けている。

 ゲーミンググラフィックス性能のテストとして、Basemark X1.1も実施した。高負荷設定のHighでは約2.8倍、中負荷設定のMediumでも約2.1倍と、こちらも先代機より大幅によいスコアをマークしている。

3DMark/Ice Storm Unlimitedのスコア(グラフ=左)、Basemark X1.1のスコア(グラフ=右)

 Googleが提供するWebブラウザベースのベンチマークテストであるOctane 2.0(Chromeで実行)でも、先代機に比べてトータルで約1.7倍よいスコアを出した。細かい項目別で見ても、だいたいまんべんなく高速化している。

Octane 2.0の総合スコア(グラフ=左)と個別スコア(グラフ=右)

 このようにXperia Z2 Tabletは、ハイエンドタブレットとして満足できる優秀なパフォーマンスを備えており、実際の操作感も軽快でレスポンスがよい。薄型化や軽量化を追求するあまり、性能が抑えられているのでないか、といった心配は無用だ。

実力テスト(2):先代機を超えるスタミナ、発熱も問題なし

Wi-Fiモデル付属のACアダプタは、実測でのサイズが39(幅)×53(奥行き)×20(高さ)ミリ(プラグを含めた奥行きは69ミリ)、重量が62グラム(本体が38グラム、USBケーブルが24グラム)と小型軽量だ。ACアダプタの出力仕様は5ボルト/1.5アンペア。USBケーブルでタブレット本体のMicro USBポートと接続して充電する

 公称のバッテリー駆動時間は、Wi-Fi Web閲覧時で約11時間、ビデオ再生時で約13時間、音楽再生時で約200時間、充電時間は約5.8時間だ。

 今回のバッテリー駆動時間テストは、液晶ディスプレイの輝度を半分に設定し、自動調光オフ、Wi-Fiオン、GPSオン、Bluetoothオン、音量は53%(ヘッドフォン出力)という条件で、MPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)形式の1080p動画ファイルをリピート再生させて行なった。

 結果はXperia Tablet Zが9時間経過時点で残り6%と表示されていたのに対し、Xperia Z2 Tabletは、12時間経過時点で残り4%表示だった。ほぼ公称値通りのバッテリー駆動時間で、スタミナの面でも先代機から確実に進化していることが実証された。

 薄型軽量でしかも防水防塵のボディとなると、動作時の発熱が気になるところだが、この点に関してもまったく問題ない。液晶ディスプレイ左上の背面が少し熱を帯びるくらいで、横位置で持っている手には発熱がほとんど伝わってこない。30分程度の動画再生では、じんわりと熱が上がることを感じることもなかった。もちろん、冷却用のファンなどは内蔵していないので、システムに負荷がかかっても騒音を発することはない。

バッテリー駆動時間テストの結果(グラフ=左)、動作時におけるボディの発熱(グラフ=右)

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Quadrant Professional Edition 2.1.1(総合パフォーマンス評価)
    • AnTuTu(安兎兎) Benchmark 4.4.2(総合パフォーマンス評価)
    • 3DMark/Ice Storm Unlimited(グラフィックス性能評価)
    • Basemark X1.1(グラフィックス性能評価)
  • バッテリー駆動時間テスト
    • 1080p動画の連続再生

※液晶ディスプレイ輝度50%、自動調光オフ、Wi-Fi/GPS/Bluetoothオン、音量53%(ヘッドフォン出力)。満充電の状態からMPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)形式の1080p動画ファイルをリピート再生させて、バッテリー残量が4%(Xperia Tablet Zは6%)になるまでの時間を計測

  • 発熱テスト
    • AnTuTu Benchmark 4.4.2を連続実行して負荷をかけ、放射温度計でボディ表面温度を実測(室温24度)

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