レノボ・ジャパンは、9月25日に小型デスクトップPC「ThinkCentre Tiny PC」を訴求する説明会を行い、レノボ・ジャパン ThinkCentre 製品担当の大谷光義氏は、オフィスにおけるワークスタイルの変化に伴うPCの進化について説明した。
ノートPCは、移動先から移動時における生産性も上げるために薄型軽量化が進み、その結果としてタブレットが個人だけでなくビジネスの現場にも浸透したほか、デスクトップPCでも、オフィス内の生産性を高めるために小型化が進み、その結果として、ボディ容積1リットルクラスのThinkCentre Tiny PCが登場して生産性だけでなく利便性も向上した。
大谷氏は、世界市場において法人向けのデスクトップPC市場は2013年から2017年まで安定するとともに、液晶一体型PCとスモールフォームファクタPCの割合は2012年から2013年にかけて増えており、今後も2017年まで同じ傾向にあるというIDCの予測を示して、ThinkCentre Tiny PCが法人向けPCとして需要が期待できることをアピールする。
その上で、競合するPCメーカーも超小型デスクトップPCを投入する現状においても、ThinkCentre Tiny PCは、外付けの光学ドライブやインタフェース拡張ユニット、そして、多種多様なマウントアダプタなど、ビジネスの現場で必要になる幅広いオプションを用意し、処理性能も上位構成でCore i7クラスのCPUを搭載可能とビジネスで必要となる高い実力を有していることを優位性として挙げている。
レノボジャパンでは、2004年にボディ内部容積6.4リットルのThinkCentre s50を投入して以来、省スペースデスクトップPCを継続して開発してきた一方で、液晶一体型PCも2009年のThinkCentre A70z以降、現在は23型、21.5型。20型、そして、19.5型とラインアップを拡充してきた。
省スペースのためにレノボは、液晶一体型PCとTiny PC、そして、セパレートのスリムタワーをそろえているが、それぞれにメリットとデメリットがある。特に液晶一体型PCでは、ディスプレイに比べてシステム側の買い替え期間が短いことや、液晶一体型PCのシステム構成に選択肢が少ないこと、そして、メモリやストレージなど内部の拡張に伴うメンテナンスがやりにくいことをユーザーは問題にしている。
「ThinkCentre Tiny-in-One 23」は、この問題を解決するために登場したThinkCentre Tiny PC専用の液晶ディスプレイ搭載ドッキングステーションだ。23型液晶ディスプレイの背面にあるドッキングベイにThinkCentre Tiny PCをセットして一体型のインタフェースユニット(電源とDisplayPortとUSBを接続する)をするだけで液晶一体型PCのように利用できる。
大谷氏は、液晶一体型PCのように使いながらPC本体とディスプレイをそれぞれの進化に合わせて別々に買い替えできることや、盗難防止のセキュリティがケーブル1本でできること、Tiny用ディスプレイマウントキットと比べて設置作業手順が6分の1で済むなどの使い勝手をThinkCentre Tiny-in-One 23の優位性として紹介している。
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