「dynabook Tab S50/36M」徹底検証――専用キーボードで“はかどる”10.1型WindowsタブレットやはりWindowsはキーボード操作が便利(2/4 ページ)

» 2014年10月28日 18時00分 公開
[フォレスト・ヒーロー,ITmedia]

専用キーボードカバーでノートPC並の使い勝手を実現

 S50/36M最大の特徴が、Bluetooth接続のキーボードカバーだ。キーボードはJIS配列準拠の87キー仕様で、キーピッチは約17.5ミリ、キーストロークが約1.5ミリを確保している。10.1型ワイド画面のタブレット用キーボードとしてはキー配列に無理がなく、キーの剛性感、キータッチも良好だ。薄型のアイソレーションキーボードにしては、ストロークも意外にあって打ちやすい。

 タッチパッドは左右のクリックボタンを一体化したクリックパッド仕様だ。指2本のタップによる右クリック、指2本のスライドによるスクロールなど、ジェスチャーコントロールにも対応する。パッドのサイズは83(横)×49(縦)ミリと広めに取っており、表面の滑りもよく、こちらの使い勝手も不満がない。

 しかもキーボードカバーの重量は約440グラム(実測値で436グラム)におさまっており、タブレット本体と合わせても約995グラム(実測値で981グラム)と、1キロを切る軽さなので、一緒に持ち歩いても苦にならないだろう。2in1デバイスによくあるキーボードドックとは異なり、USBなどのインタフェースはなく、タブレットのセカンドバッテリーとしても使えないが、この軽さはありがたい。

 キーボードカバーにはバッテリーを内蔵しており、側面のMicro USBから充電する仕様だ。側面にはキーボードの電源スイッチも用意している。

dynabook Tab S50/36Mに付属するBluetoothキーボードカバー。カーソルキーの周辺や「¥」キー、最下段のキーに変則的なキーピッチが見られるものの、全体的には整ったレイアウトで、最上段のキーも小さすぎず、長文の入力も十分こなせる。10型クラスのWindowsタブレット用キーボードとしては完成度が高い
ホームポジションの直下には、広めのクリックパッドを用意(写真=左)。キーボードカバーとタブレットを重ねてたたんだ様子(写真=右)。この状態でも厚さは約18ミリ(カバーを折り返して閉じた最厚部が約20ミリ)で済む

 ユニークなのは、キーボードと一体化したカバー部に三角の折り目があり、カバーを三角錐(さんかくすい)のような形に折ることで、タブレットを立て掛けるスタンドに変形することだ。カバーには磁石が入っているため、三角錐のように折り曲げた状態で固定できる。タブレットのチルト角度は約125度に固定となるが、ノートPCのようなスタイルでキーボードやタッチパッドを使って快適に作業できるのは便利だ。

 ただし、タブレットは立て掛けているだけなので、寝っ転がったり、不安定な状態で使うのは無理がある。膝の上に載せて使えなくもないが、同画面サイズのクラムシェルノートPCに比べると窮屈だ。

カバー表面にはレザー調の細かいテクスチャが施されており、ブラウンのカラーを採用している。キーボードとタブレット本体を重ねて、マグネットで閉じる構造だ
カバーの折り目に沿って、三角錐のように折ることで、タブレットを立て掛けるスタンドになる
カバーを折って作ったスタンドには、横位置でも縦位置でも立て掛けられる
キーボード利用時のスタイルを後ろから見た様子(写真=左)。パームレストの左側面には、充電用のMicro USB、キーボードの電源スイッチを備えている(写真=右)

 注意点としては、本体カバー部分に磁石を使用しているので、磁気カードなどを近づけると記録内容が消失する恐れがあることだろう。また本体カバー内にタブレットを収納する際、本体を支えるツメが実測値で約25(横)×6(高さ)ミリと小さいため、固定が十分ではなく、携帯時に本体が落下する可能性がある。これはバンドなどの併用で解決できる問題だが、次期モデルでの改善を望みたい。

 とはいえ、タブレットを購入した後、サードパーティ製のBluetoothキーボードを苦労して選んだ末に本体サイズとうまく合わず、全体のデザインや使い勝手が損なわれることがない専用設計のキーボードカバーが付属する点には、大きな魅力を感じる。


東芝ダイレクト

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