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「AIハイパースケール」でNVIDIAに真っ向勝負を仕掛けるAMD 2030年に向けたロードマップを公開:AMD AI Advancing 2026(1/4 ページ)

» 2026年07月28日 15時00分 公開

 Advanced Micro Devices(AMD)は7月22日から23日まで(米国太平洋夏時間:以下同)、米カリフォルニア州サンフランシスコで自社主催のイベント「AMD AI Advancing 2026」を開催した。本イベントは「最新のAIソリューション」をテーマにしており、22日には同社のリサ・スーCEOによる基調講演が行われた。

 この基調講演に合わせて、同社は23日に同社初となるAI向けの統合ラックスケールシステム「AMD Helios」の提供開始を発表している。

 大規模AIデータセンターを所有するハイパースケーラーの世界において、これまでAMDはOEM経由でのチップ供給に依存してきた。そのため、Blackwell世代でラック全体がGPUとして動作する完成型システム「Vera Rubin」を先行して量産を始めたNVIDIAに、競争面で不利に立たされる状況が続いてきた。

 しかし、最新世代のGPUやCPUを搭載したAMD Heliosの登場により、AMDはVera Rubinに“本格的に”対抗できる手段が整ったといえる。この記事では、その概要をまとめつつ、次の世代を見据えたAMDの最新AI戦略を見ていく。

リサ・スーCEO AMD Heliosに搭載される最新のプロセッサ群を紹介する、AMDのリサ・スーCEO

目玉のラックマウントシステム「AMD Helios」の中身

 Heliosでは、AMDのデータセンター/HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けGPU「Instinct」の第5世代に相当する「Instinct MI455X」と、データセンター向けCPU「第6世代EPYC」を採用している。

 1ラック当たり最大18個のトレイを収納可能で、1トレイはCPUが1基+GPUが4基という構成となっている。つまり、1つのラックに収容できるのは最大でCPUが18基+GPUが72基ということになる。

 ラック内では、Ultra Accelerator Link(UALink)を介してGPU同士が接続される。これにより、各GPUが持つHBM4(広帯域メモリ)が31TBという巨大かつ高速なコヒーレントメモリとして機能する。

 また、複数のラック(あるいはノード)を組み合わせたスケールアウトも可能で、これらを数百単位で組み合わせれば、いわゆる「ギガワット(GW)レベル」のAIデータセンターを構成できる。これを実現するのがAMDのPensando部門が開発した「Pensando Vulcano AI NIC」で、1ノード(トレイ)当たり2枚のNICカード(チップ数では12個)が搭載されている。

中身について Heliosのラックには、左からInstinct MI455X、第6世代EPYC、Pensando Salina DPU、Pensando Vulcano AI NICの4つが入っている(先述の通り、Instinct MI455Xは1トレイ当たり4基搭載となる)
全体像 Heliosの全体像
中身 トレイの中はこうなっている。こちらは冷却システムを装着済みの状態で展示されていた
中身 冷却システムを取り除いたものも展示されていた。本文で触れた通り、1つのトレイにはInsitinct MI455X(トレイ上方)を4基、第6世代EPYC(トレイ下方中央)を1基備えている
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