今回のイベントに合わせて、AMDはデータセンター向け製品ラインアップの将来のロードマップをアップデートしている。
基調講演でスーCEOが明言したのは「GPUは毎年、新しい世代を提供する」という基本方針だ。今後もAIデータセンターは段階的に拡張されることを踏まえて、爆発的に伸びるAI需要をまかなう処理能力を継続的に提供するという意思表示だ。
CPUのEPYCでは、2028年には第7世代の「Florence(フィレンツェ)」、2030年には第8世代の「Ravenna(ラヴェンナ)」をリリースする予定だという(いずれも開発コード名)。
Florenceは「Zen 7アーキテクチャ」を採用し、「SP7(パフォーマンス用途向け)」と「SP8(コスト効率向け)」の2つのソケット規格を用意するのだという。この世代では今後、改良版としてAIホストノード用の「Ferrara(フェラーラ)」と、AIエージェント/サンドボックス用の「Fidenza(フィデンツァ)」という開発コードのCPUも用意する予定とのことだ。
そしてRavennaでは「Zen 8アーキテクチャ」を採用する予定で、既に開発が始まっているという。
先のスーCEOの言及通り、GPU製品たるInstinctは2030年まで毎年ラインアップが刷新される予定だ。2026年は「Instinct MI400」シリーズを投入したが、2027年は「Instinct MI500」シリーズ、2028年には「Instinct MI600」シリーズを発売する見通しとなっている。
ライバルに対してメモリの容量やアクセス帯域で有利なInstinctシリーズの強みを生かすべく、Instinct MI500シリーズでは以下の改良が施される予定だ。
一方、Instinct MI600シリーズについては「開発中」とのみ記され、具体的にどういう改良を施すのか分からない。ただ話を聞く限りは、次世代のCDNAアーキテクチャを採用して、抜本的な性能向上を目指す方針のようだ。
とはいえ、2027年に登場する予定のInstinct MI500シリーズでのAIパフォーマンスの向上具合はとても気になる所で、AMDが示したグラフを見る限りは過去最大級の性能改善が図られるようだ。
Instinctシリーズと歩調を合わせる形で、ラックシステムであるHeliosも1年ごとに性能が向上していく。
GPUについては1年ごとにアップグレードしたものが搭載され、CPUについても2026年はVenice、2027年はVerano、そして2028年に新アーキテクチャのFerraraを採用する見通しだ。
Pensandoのネットワークソリューションについては、2026年は「Vulcano+Salina」の組み合わせだが、2027年は「Como+Monza(コモ+モンツァ)」、2028年には「Palma+Lavenzo(パルマ+レヴァンツォ)」となる。
余談だが、2027年以降のHeliosのモデル名はInstinctシリーズに合わせて「Helios 500」「Helios 600」といった感じで呼ばれるようになる予定とのことだ。
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