最新GPUを搭載してパワーアップした「G-GEAR note N1582J」を試すさすがの“Maxwell”パワー(1/3 ページ)

» 2014年11月21日 17時40分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・強力になったグラフィックス性能
・フルカラーのキーボードバックライト
・オンキヨー監修スピーカー搭載
ココが「×」
・重さ3キロ超え
・ゲーミングPCとしては落ち着いたデザイン

描画品質が向上したGeForce GTX 970Mを搭載

 TSUKUMOのBTOブランド「eX.computer」から、ゲーマー向けのハイスペックPCの新モデル「G-GEAR note N1582J」(以下、N1582J)が登場した。ゲーミングノートPCは、最新で“重い”ゲームタイトルでも快適に動く高い3Dグラフィックス性能を有しながら、デスクトップPCと異なり容易に“移動”できるとあって、このところ注目するゲームユーザーが増えており、PCメーカーでも外資系を中心としてラインアップを拡大しつつある。

人気のN1581Jの後継として、GeForce GTX 970Mを採用したゲーミングノートPC「G-GEAR note N1582J」

 本体の重さが約3.5キロというN1582Jは、機動力が必要な日々の街歩きで携帯するには少々重いが、目的地がピンポイントで決まっている旅行、そして、屋内での移動などには便利だ。リビングでゲームをしていると盛り上がりすぎて家族の視線が気になるときでも、ひとりになれる空間で思う存分プレイできるはずだ(たぶん)。

 eX.computerのWebページでは、N1582Jとして3種類のモデルを用意している。最も安価な「N1582J-500/E」では、CPUがCore i5-4210M(2.6GHz/最大3.2GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュ3Mバイト)であるのに対し、上位のN1582J-710/EとN1582J-720/Eでは、CPUにCore i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュ6Mバイト)を搭載している。

 最上位のN1582J-720/EとN1582J-720/Eでは、システム用のドライブがSSDであること、データストレージ用に500GバイトのHDDを別途搭載している点が異なる。なお、現時点でシステムにSSDを搭載できるのは最上位のN1582J-720/Eのみだ。ただ、選択できる項目が多いのはN1582J-720/Eなので、SSDが必須だというユーザーやBTOで仕様を細かく選んで購入したいというユーザーは、N1582J-720/Eをベースにしてカスタマイズするのがいいだろう。

底面のカバーを外してシステムボードを見る。CPU、GPUそれぞれからヒートパイプで熱を誘導して2基のファンで強制排出する。ストレージ用のドライブベイは2基を備えている。また、高い負荷が長時間かかる場合には、専用ボタンで冷却効果を挙げる「クーラーブースト機能」を導入している

 ゲームユーザー的にN1582Jで注目したいのが、2014年10月にNVIDIAが発表した最新のGPUを搭載している点だ。従来モデルの「G-GEAR note N1581Jでは、GeForce GTX 870Mを搭載していたのに対し、N1582JではGeForce GTX 970Mを採用している。なお、ディスプレイの仕様は、サイズが15.6型ワイドで解像度が1920×1080ピクセルと、N1581Jと同等となっている。

 GeForce GTX 970Mの主な仕様は、CUDAコアが1280基でグラフィックスコアの定格クロックが924MHz、N1582Jで設定しているブーストクロックは1038MHzだ。グラフィックスメモリは接続バス幅が192ビットで、容量が6GバイトのGDDR5を実装する。デスクトップPC向けのGeForce GTX 980で採用している「Dynamic Super Resolution」や「MFAA」、「VXGI」などを導入しており、3D描画負荷を維持したままで画質の向上を実現している。

 なお、CPUに統合しているグラフィックスコアのIntel HD 4600を使用することも可能だ。3D描画を必要とするゲームではGeForce GTX 970Mを有効にし、負荷のかからないアプリを使っているときはIntel HD 4600を有効にして消費電力を抑えることが可能だ。通常はアプリに応じて自動で切り替わるため、ユーザーが気にする必要はないが、NVIDIAコントロールパネルから、優先するグラフィックスコアの設定を変更できる。3Dゲームなのに自動設定でGeForce GTX 970Mが有効にならない場合はこの設定をチェックすると解決できる場合が多い。

CPU-ZでCore i7-4710MQ(4コア・2.5GHz/最大3.5GHz/3次キャッシュ6Mバイト)の仕様をチェックする

グラフィックス機能はCPUに統合しているIntel HD 4600(写真=左)とGeForce GTX 970M(写真=右)を切り替えて利用できる

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月28日 更新
  1. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  2. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  5. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. いろいろ使えるFireタブレットが最大7000円オフ! Echo Budsは半額以下で買える! (2024年03月26日)
  8. 2025年までに「AI PC」を1億台普及させる――Intelが普及に向けた開発者支援をアップデート ASUS NUC 14 Proベースの「開発者キット」を用意 (2024年03月27日)
  9. 15.5万円の有機ELディスプレイ「MPG 271QRX QD-OLED」に指名買い続出 (2024年03月25日)
  10. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー