MSI、ハイエンドゲーミングノートを大量公開2015 CES(1/3 ページ)

» 2015年01月15日 17時31分 公開
[本間文,ITmedia]

Gaming DockでデスクトップPC用ハイエンドグラフィックスカードを

 可搬性(ポータビリティ)と圧倒的なゲーム性能の両立という相反する需要にMSIが出した答えが、CPUにCore i7-4870HQ(2.5GHz/最大3.7GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ 6Mバイト)を採用した13.3型ディスプレイ(解像度1920×1080ピクセル)搭載ノートPCの「GS30 Shadow」だ。

13.3型ディスプレイ搭載ゲーミングノートPC「GS30 Shadow」とGaming Dock。Gaming Dockは、ノートPCを閉じた状態で接続する

 GS30 Shadow-001は、16Gバイト(8Gバイト×2)のDDR3L-1600 SO-DIMMをデュアルチャネル構成で搭載し、ストレージでは2台の128Gバイト SSDをRAID 0構成にすることで、すぐれたパフォーマンスを実現する。ネットワーク機能には、IntelのギガビットLANコントローラと、同じくIntelのIEEE802.11ac対応無線LANモジュールを装備するなど、ゲーマーのネットワークパフォーマンスにたいする要望を反映している。

 その一方で、スリム化のために、グラフィックス処理はCPUに統合したIntel Iris Pro Graphics 5200だけを採用しており、外付けGPUは搭載していない。これは、13型ディスプレイ搭載ノートPCでは、外出先でビジネスや学習用途に使うときと、自宅でゲームに没頭するときで、グラフィックスに対する需要が異なるとMSIが判断したためだ。MSIは、“自宅でゲームに没頭するとき”のために専用の「Gaming Dock」を用意して、デスクトップPC用の高性能グラフィックスカードを利用できるようにした。

 このGaming Dockは、GS30 Shadow-001とPCI Express x16で接続し、Radeon R9 290Xや、NVIDIA GeForce GTX 780 Titanなどを実装するMSIのグラフィックスカードを組み込むことができる。また、3.5インチHDD用スロットとスピーカーなども搭載する。

 Gaming Dockのコネクタは、まさにPCI Express x16スロットそのもので、Core i7-4870HQのPCI Express 3.0 x16インタフェースと接続することで、デスクトップPCクラスの性能を発揮するとMSIのスタッフは説明している。

 なお、Gamin Dockで利用できるグラフィックスカードについて、他社製品の対応を含めて公式な説明はないが、Gaming Dockの構造からすれば、対応は難しくないものと思われる。ただし、Gaming Dockで使える電源や、内部に組み込めるグラフィクスカードの長さや幅などの制約もあるはずなので、ここは、正式な説明があるのを待ちたいところだ。

デスクトップPC用グラフィックスカードを利用できるGaming Dock

Gaming Dockのコネクタは、PCI Express x16スロットそのものだ

Gaming Dockの内部

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