ここでは定番のベンチマークテストで、NEXTGEAR-NOTE i610BA2の性能を見ていく。まず、CPU性能を測るCINEBENCH R15、およびR11.5のスコアは、それぞれ521(cb)、5.76(pt)という結果になった。同じく約10万円(でマウスコンピューターに作ってもらった)コラボデスクトップPC「NEXTGEAR-MICRO im550SA6-IT」と比べると、CPU処理性能はかなり開きがあるものの、ノートPCとして考えれば本機の性能に不満はない。
PCMark 8も、Homeが3182、Creativeが3588、Workが3908というスコアで、G-Tuneの中ではエントリーモデルに位置づけられるとはいえ、さすがにゲーミングノートという結果となっている。ストレージのスコアが1942と低い点を除けば、普段使いのメインマシンとしても快適に利用できるはずだ。
一方、3DMarkのスコアは以下の通りで、ミドルレンジのモバイル向けGPUなりの結果。幅広いPCゲームタイトルを遊べる性能は備えているものの、Fire StrikeのGraphicsスコアは3776となっており、負荷の高いFPSなどを高解像度かつ最高品質で楽しむには荷が重い。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を試したところ、1920×1080の最高品質で「とても快適」の指標を示す5560となってはいるが、常時45fps以上の描画を確保したいなら、解像度を落とすか一部のエフェクトを切るといった調整は必要になるだろう。もっとも、MMORPGをカジュアルに楽しむといった用途であれば、不満のない性能を持っている。
NEXTGEAR-NOTE i610BA2は、クアッドコアのCore i7とGeForce GTX 860Mを搭載し、ゲーミングノートPCとして幅広いタイトルを十分に楽しめる性能を持ちながら、税別10万円以下という手ごろな価格を実現しているのが魅力だ。
メモリ容量やストレージはコストパフォーマンス重視の構成になっているものの、G-Tuneの名を冠する製品だけあって、外部GPUを内蔵しない一般的な15.6型ノートPCに比べれば性能は高く、外装の作り込みもしっかりしている。
Web閲覧やオフィス文書の作成、写真・動画編集、そしてPCゲームと、幅広いPC用途に対応できる省スペースかつハイパフォーマンスなオールインワンノートをできるだけリーズナブルな価格で手に入れたいなら、NEXTGEAR-NOTE i610BA2は要注目の1台だ。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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