システムの骨格となるPCケースには、新たにFractal Designの最新モデル「Define R5」を導入した。静音性と高い冷却拡張性を両立した最新仕様のモデルで、PCケース単体でもDIY市場で高い評価を得ているモデルだ。
フロントドアやサイドパネルに高密度の吸音材を張っており、内部ノイズの遮音性に優れている。ポンプの作動音やラジエータの冷却ファンを効果的に遮音してくれるので、水冷システムとも相性は抜群だ。
ただ、このDefine R5は、シャシー天面部をパンチ加工し、その上に密閉型カバーを付けた構造になっている。汎用のDIYケースとしてさまざまな用途、さまざまな冷却スタイルに対応するためだろう。
水冷システムは当然このカバーを外して装着するのだが、その状態では一段凹んでいることに加えて、外部から見える天面部のファンの口径/ラジエータ面積とパンチ加工の面積が一致しないため、見た目に頼りない印象を受ける。余っているパンチ加工の部分が大きいため、そこからホコリやゴミが入ってしまう不安も感じる。
サイコムでは、この部分にぴったりと収まるオリジナルのメッシュカバーを製作し、ゴミやホコリの侵入を防止するとともに、見た目にもグッと引き締まった外観に仕上げている。このあたりのこだわりはさすがにサイコムといえる。
システムの電源ユニットには、クーラーマスターの静音電源「V750」(750ワット)を搭載している。80PLUS認証を取得した高変換効率モデルだ。このほかに20種類もの選択肢が用意されている。BTOでは650ワットから1200ワットまで、より高効率な80PLUS Platinum認証を受けたモデルも含まれている。消費電力を最適化したい、あるいは将来の拡張を見据えて余裕を持たせたいといった、さまざまなニーズに対応できる。
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