米Microsoftは3月2日(欧州時間)、スペインのバルセロナで同日開催された「Mobile World Congress 2015(MWC 2015)」において報道関係者向けの発表会を行った。
同社は1月にスマートフォン向けOSの最新バージョンにあたる「Windows 10 for phones and tablets」のプレビュー版を初公開したが、今回の発表会では昨年2014年に買収が完了したNokiaの携帯端末部門の新製品発表と合わせ、新OSのハイライトが紹介された。
まずは米Microsoftデバイス部門担当 上級副社長のスティーブン・エロップ氏により、Microsoft Mobile(旧Nokia)の最新Winows Phone製品2機種が発表された。
カテゴリとしてはミドルレンジ向けで、Snapdragon 400シリーズプロセッサを搭載した「Lumia 640」「Lumia 640 XL」の2機種となる。ディスプレイのサイズはそれぞれ5型、5.7型とやや大きく、3G対応版、4G LTE対応版、デュアルSIM対応版など複数のコンフィグレーションが存在する。
価格はLumia 640の3G対応版が139ユーロ(約1万8700円)、4G LTE対応版が159ユーロ(約2万1400円)と安く設定されており、Lumia 640 XLの3G対応版が189ユーロ(約2万5400円)、4G LTE対応版が219ユーロ(約2万9400円)となる。欧州以外の地域での価格や発売時期は不明だが、すでに提携先の販売キャリアは発表され、エロップ氏によれば間もなく提供される予定とのこと。
当初はWindows Phone 8.1端末として発売されるものの、Windows 10の提供が開始される今年後半にはそのまま新OSへとアップグレードが可能だ。今回の2機種に限らず、「現在Windows Phone 8.1が利用可能なデバイスは、すべてWindows 10にアップグレードが可能」とMicrosoftでは説明しており、提供スケジュールについて今後正式にアナウンスされることだろう。
なお、Windows 10発売のタイミングでLumiaシリーズのフラッグシップ製品が市場投入されると、エロップ氏は予告している。Lumia 900シリーズまたは1000番台の製品とみられるが、Windows 10 for phones and tabletsを搭載した小型タブレットと合わせ、今年後半の製品ラインアップに期待したい。
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