3月17日、米Microsoftは次世代OS「Windows 10」の発売時期を今夏と発表した。それまでは「2015年後半」と表現されていたため、秋葉原界隈では秋ごろの登場を予想する声が多かったが、より早い時期に投入されることが確実となった。
この発表後のユーザーの反響について各ショップに聞いて回ったが、まだ強く関心を持つ人はそれほど多くない様子だった。
BUY MORE秋葉原本店は「『なんか早まるらしいね〜』と話していている人はいますが、早まるから買い控えたり、買い急いだりという動きはないです」と話す。別のショップも「Winodws 7と8/8.1なら1年間は無料で10にアップグレードできることを皆知っていますし、元々そこまで『10出たら買うぞ!』みたいな機運は高まっていない感じがします」と話していた。
ただ、ショップ側の関心は1カ月半前より確実に増していた。根底には、新OSへの期待感以上に、市場的な不安感のほうが色濃く流れていると感じる。
TSUKUMO eX.のスタッフは「1年間の無償アップデートがどんな形で提供されるのかで、自作市場への影響は大きく変わってくると思います。ディスクに落とせる形になれば、ブートドライブを組み替える場合もそんなに手間がかかりませんが、毎回ネット経由でアップデートを入手するなら結構な時間がかかります。前者なら手持ちのWindows 7や8/8.1のライセンスでずっと使えそうですけど、後者ならそれでずっと自作するのは厳しい。どちらの方法をとるにせよ早めに情報を出してもらいたいですね。直前にOSを買ったお客さんが裏切られた気分になるのだけは、売る側からして避けたいですから」と話していた。
また別のショップでは「7や8/8.1からの移行がサービスパックの適用ばりに手軽だと、新OSとしての存在感が出なくて、マシンを新調したり増強したりという空気につながりにくいんですよね。『あれ? もう10が出てるの?』みたいな感じで、しれっと登場されるのが一番怖いです」と正直な気持ちを口にしていた。
Windows 10の発売時期について、電気街では「7月」というウワサが流れているが、これからどんな動きが起きるのか。従来のOSやパーツのサポートOSなどの変化も含めて追っていきたい。
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