3Dカメラと美しい有機ELを備えた“世界最薄”Androidタブレット――「Venue 8 7000」徹底検証撮影してからピント合わせが可能(5/6 ページ)

» 2015年03月25日 16時00分 公開

各種ベンチマークテストでパフォーマンスを確かめる

 ここからは、定番ベンチマークテストの結果を見てみよう。基本スペックをおさらいすると、4コア/4スレッド対応のAtom Z3580(最大2.3GHz)、2Gバイトメモリ(LPDDR3)、16Gバイトストレージ(eMMC)を搭載する。OSのバージョンはAndroid 4.4.4だ。

 総合的な性能を評価するQuadrant Professional Edition 2.1.1では、TOTALが「21541」、CPUが「84190」、Memoryが「12254」、I/Oが「8587」、2Dが「243」、3Dが「2432」という結果だった。これはSnapdragon 801(2.5GHz)を搭載する高性能タブレットのXperia Z3 Tablet Compact(SG611JP/W)と比較して、TOTALで約5%、CPUでは約7%上回る値だ。CPU性能の高さが目を引く。

Quadrant Professional Edition 2.1.1のスコア

 同じく総合的な性能をチェックするAnTuTu Benchmark 5.6.1では、総合スコアが「44744」という値だった。アプリ内のテスト結果を見ると、Samsungの「GALAXY Note 4」より少し劣り、同社の「GALAXY S5」より高性能というスコアだ。

AnTuTu Benchmark 5.6.1のスコア

 3Dグラフィックス性能は2つのテストでチェックした。3DMark IceStorm Unlimitedの総合スコアは「20460」だ。こちらもXperia Z3 Tablet Compactのスコア「18180」より約13%上回る結果だった。特に、Physics(CPUの物理演算性能)が44%よかった点が効いている。

3DMark IceStorm Unlimitedのスコア

 一方のBasemark X 1.1では、Xperia Z3 Tablet Compactが優勢で、結果が振るわない。ゲーミンググラフィックスの性能では厳しい結果となった。

Basemark X 1.1(Medium Quality)のスコア
Basemark X 1.1(High Quality)のスコア

 Googleが提供するWebブラウザベースのJavaScriptベンチマークテストであるOctane 2.0は、スコアが「7193」だ。Xperia Z3 Tablet Compactより約36%よいスコアだった。項目別で見てもほとんどの項目で勝っている。

Octane 2.0のスコア

 Venue 8 7000に搭載されるAtom 3580と、Xperia Z3 Tablet Compactに搭載されるSnapdragon 801とは、CPUの最大周波数が200MHz違うだけであり、驚くようなスコアの差は出なかったが、小型タブレットとして優れたパフォーマンスを備えていることは間違いない。使用感もサクサクと軽快で、Androidタブレットとして処理性能には十分に満足できる。

バッテリー駆動時間、ボディの発熱もテスト

 動作中の発熱については、高負荷をかけても極端に高温になる部分がなく、優秀な結果だった。3DMark IceStorm Unlimitedを3回以上連続で実行した結果、最も高温な部分でも29.9度だ(室温23.4度)。もちろん、冷却用のファンなどは内蔵していないので、システムに負荷がかかっても騒音を発することはない。

 公称のバッテリー駆動時間は約9.8時間(Wi-FiによるWebブラウズ)だ。バッテリー駆動時間のテストは、液晶ディスプレイの輝度を約50%に固定し、MPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)形式の1080p動画ファイルを音量50%で、リピート再生させて行なった。その結果は約7時間20分で、公称値には及ばないが、この薄さと軽さ、ディスプレイの美しさであれば、十分なスタミナではないだろうか。

 そのほか、参考データとして、Antutu Testerによるバッテリーテスト(80%以上のバッテリー消費)を実施した。そのスコアは「7497」だ。これは4.7型スマートフォン「Nexus 4」より少しよいという結果となる。

 実際に使ってみた感覚としては、半日程度であればバッテリーを気にせず、持ち歩いて安心して使うことができるレベルだった。使い方にもよるだろうが、「1日中フル稼働」いうわけにはいかなそうだ。

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Quadrant Professional Edition 2.1.1(総合評価)
    • AnTuTu(安兎兎) Benchmark 5.6.1(総合性能評価)
    • 3DMark(グラフィックス性能評価)
    • Basemark X 1.1(グラフィックス性能評価)
    • Octane 2.0(JavaScript性能評価)
  • バッテリー駆動時間テスト
    • 1080p動画連続再生

※液晶ディスプレイ輝度50%、自動調光オフ、Wi-Fi/GPS/Bluetoothオン、音量約50%(Bluetoothヘッドフォン出力)。満充電の状態からMPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)形式の1080p動画ファイルをリピート再生させて、バッテリー残量を確認

  • 発熱テスト
    • 3DMark/ICE Storm Unlimitedを3回連続実行して負荷をかけ、放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付)でボディ表面温度を実測(室温23.4度)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月07日 更新
  1. 約79万円の「RTX 5090」即完売の裏で精密工具の意外な需要も アキバで進む二極化の最新事情 (2026年07月06日)
  2. マウス機能も一台に集約できる「Ewin ミニキーボード」がセールで20%オフの2544円に (2026年07月01日)
  3. Mini-ITXよりmicroATXが旬? 人気集まるLian-Li「B4-mATX」と、デュアル10GbEと128GBメモリ搭載で69万円超えミニPCに注目 (2026年07月04日)
  4. 完全ワイヤレスなのに有線クラスの低遅延を実現! Razerのワイヤレスイヤフォン「Hammerhead V3 HyperSpeed」を試す (2026年07月06日)
  5. 欲しい新型PCがまさかの70万円超!? 買い換えを断念した筆者が「ThinkPadの保証再延長」で65万円くらい浮かせた話 (2026年07月03日)
  6. レノボ、スピーカー9基を備えた12.1型Androidタブレット「Lenovo Tab Plus Gen 2」 (2026年06月30日)
  7. 米商務省の輸出規制解除を受け、Anthropicの「Claude Fable 5」が復活/Googleが画像生成AI「Nano Banana 2 Lite」を発表 (2026年07月05日)
  8. 視界に情報が浮かぶ「Rokid AIスマートグラス」を試す スマホを超えるトキメキあり? (2026年06月30日)
  9. SilverStone、“90年代風”レトロデザインを採用したミニタワー型PCケース (2026年07月06日)
  10. エプソンが提案する“自作推し活”の最前線――プロジェクションマッピングから「エモい」レシートプリントまで (2026年07月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー