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「レーザー/LED複合機」選びの基本的なポイントとは?SOHO/中小企業に効く「レーザー/LED複合機」の選び方(第1回)(1/2 ページ)

» 2015年04月01日 14時30分 公開
[山口真弘ITmedia]
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オフィス機器の定番「レーザー/LED複合機」を選定する

 プリンタに加えてスキャナ、コピー、FAXといった機能をオールインワンで利用できる複合機は、設置スペースが少なくて済む利点もあり、SOHO/中小企業にとっては頼もしいビジネスパートナーだ。

 最近はインクジェット方式の製品も増えてきたが、印刷枚数が多い場合、また連続印刷のスピードを重視するのであれば、レーザー/LED方式の複合機が候補の最右翼となってくる。製品によってはカラー対応で実売価格が5万円を切る場合もあるので、予算的にも単機能プリンタからの買い替えが十分に視野に入ってくる。

 今回は、そんなレーザー/LED複合機の選び方について、プリンタ、スキャナ、コピー、FAX、およびそれ以外の機能に分けてチェックしていく。レーザー/LED複合機といってもラインアップは幅広く、数十人が同時に使用する大規模オフィス向けのA3対応製品であれば価格も数十万円はくだらないが、本連載では用紙サイズがA4で、デスクサイドの設置を前提とした、実売10万円以下のSOHO/中小企業向けモデルについて紹介したい。

本連載ではデスクサイドにも設置でき、実売価格が10万円以下におさまるA4レーザー/LED複合機をチェックする(写真はキヤノン「Satera」シリーズの利用イメージ)

プリンタ機能のチェックポイントは?

 さまざまな機能を備える複合機だが、基本機能に限れば上位モデルと下位モデルの差ははっきりしており、ポイントさえ押さえておけば絞り込みは容易だ。

 まずはプリンタ機能について見ていこう。プリンタ機能をチェックする際のポイントは、単機能のレーザー/LEDプリンタ(いわゆるページプリンタ)と基本的に同じだ。すなわち「対応する用紙サイズ」および「カラーかモノクロか」を最初に決め、そこから細かい仕様をチェックしていくという順序になる。

 特に複合機であるがゆえに単機能のプリンタと違った機能を搭載しているわけではないので、難しくはない。今回はA3モデルが対象外なので、まずはカラーかモノクロかで絞り込むことになる。

 カラーを選ぶかモノクロを選ぶかについてだが、オフィス内であらゆる出力を一手に引き受けるのであれば、迷わずカラーを選ぶことになるだろう。もっとも、すでにカラーレーザー/LEDプリンタが別に導入されており、モノクロ印刷やFAX受信をメインとした用途を考えているのであれば、モノクロ機という選択肢も十分にありうる。

 モノクロ印刷のコストだけを比較すれば両者に大きな差はないので、「大は小を兼ねる」の論法でカラーを選ぶのも悪くはないが、おおむねスペックが同等という条件でカラーとモノクロを比べると、本体価格には3万円前後の差があるので、予算と照らしあわせてどう判断するかだろう。

 カラーでは大量印刷しない場合や、低予算でA3カラーに対応したい場合は、ビジネスインクジェットプリンタ/複合機を導入し、モノクロレーザー/LED複合機と使い分けるというのも選択肢の1つとして覚えておきたい。ビジネスインクジェットの選び方は、以前掲載した「ビジネスインクジェット編」を参考にしてほしい。

 カラーかモノクロかが決まった後は、上位モデルと下位モデルにおけるプリンタ機能の違いは明白なので、順にチェックしていけばよい。最も違いが顕著なのは「印刷速度」「ランニングコスト」で、ほぼ同じ筐体デザインでありながら、これらが大きく異なる2モデルを用意しているメーカーも多い。つまり本体は高価だが、印刷速度は速く、ランニングコストが安い上位モデルと、本体は安価だが、印刷速度とランニングコストは劣る下位モデル、2つから選べるようにしているわけだ。

 印刷速度については「ファーストプリント」「ウォームアップ」「リカバリ」、ランニングコストについては「1枚あたりのコスト」「消費電力」などに分けられ、どれを重視するかは使い方にもよる。詳しくは以前掲載した「ページプリンタ編」を参考にしてほしい。

 プリンタに関係する仕様としては「耐久性」についても、上位モデルと下位モデルでは差が見られることが多い。今回対象となる、10万円以下で入手できるグレードの製品では「10万枚」および「5年」という値を1つの目安にするとよい。製品によっては、スキャナ機能についてのみ分けて耐久性を表示している場合もあるので、スキャナ機能を多用する場合は併せてチェックしておきたい。

 ちなみに一部のメーカーでは、両面印刷に対応していない代わりに価格を下げた製品も用意している。カラー印刷ができる複合機を少しでも安く欲しいというニーズには一致するが、印刷コストの削減が叫ばれる現在、両面印刷に対応していない製品は減りつつあるだけに、よほど予算面の条件がタイトでない限り、候補からは除外して考えたほうがよいだろう。

ビジネスで利用するならば、自動両面印刷は必須と言える(写真はブラザーのA4カラーレーザー複合機「MFC-L8650CDW」)

スキャナ機能のチェックポイントは?

 続いてスキャナ機能について見ていこう。複合機のスキャナ機能は、ガラス面に原稿をうつぶせに置いて読み込むフラットベッド構造に加えて、1枚ずつの書類を連続して読み込むためのオートシードフィーダ(ADF)機構を備えているのが一般的だ。その上で、読み取ったデータをPDFなどのデジタルデータに変換し、ネットワーク上の共有フォルダなどに保存するという仕組みである。ADFはスキャン機能専用というわけではなく、コピー機能やFAX機能と兼用となる。

 こうした仕様において、上位モデルと下位モデルの違いは「ADFが両面読み取りか否か」「ADFにどれだけの枚数を同時にセットできるか」の大きく2点に絞られる。特に前者については、下位モデルでは片面の読み取りにしか対応していない場合があり、両面印刷が多い昨今の資料のスキャンでは不便を強いられる。両面印刷はコスト削減などの観点からも今後ビジネスの現場でますます増えていくとみられるだけに、複合機を選ぶのならば両面対応ADFのモデルを選んでおいたほうがよいというのが、筆者の考えだ。

 またADFの同時セット枚数についても、あまりに少ないと大量の紙資料を何回にも分けてセットしなくてはいけないことから、重要なチェックポイントの1つだ。もちろん、複合機とは別にドキュメントスキャナなどがオフィスに設置されていて、枚数が多い場合はそちらを利用するという運用であれば問題ないが、オフィスに存在するあらゆる書類のスキャンを一手に賄うのであれば、それなりのスペックの製品を選んでおいたほうがよいだろう。50枚とまではいかないまでも、30枚程度は欲しい。

 なおドキュメントスキャナの専用機と比較した場合、複合機のスキャナ機能は、お世辞にも読み取りが高速とは言えない。その点からも、せめて同時セット可能枚数が多い製品を選び、いったんセットしたら終わるまで手間がかからないようにしたほうが、業務をたびたび中断せずに済む。ちなみにADF利用時のスキャン速度の表記は各社とも解像度などの前提条件がバラバラなので、比較する際は注意してほしい。

スキャナ機能はADFのスペックに注目。ADFが原稿の自動両面読み取りに対応し、セットできる枚数が多いと、スキャンやコピーの際に便利だ(写真はキヤノンのA4カラーレーザー複合機「Satera MF8570Cdw」)

FAX機能のチェックポイントは?

 FAX機能についても見ていこう。FAX機能は、それ自体を搭載している製品とそうでない製品とにはっきりと分かれており、同一の筐体デザインで「FAXありモデル」と「FAXなしモデル」を用意している例もある。

 もともとFAX自体、メールの普及に伴って、ビジネスシーンで積極的に利用されるケースは減りつつある。自分からの発信にはまったく使っておらず、相手から受信するためだけにFAXを残しているケースも多いだろう。それゆえ、ニーズとしてはかなりはっきりと分かれやすいわけだ。

 したがって、本稿で扱う中小企業/SOHO向けの製品の場合、基本的に「FAX機能自体があるかないか」だけで選んでしまって、差し支えはないだろう。もしFAX機能を積極的に使用するのであれば、メモリの受信件数や、ワンタッチダイヤルの登録件数、メールなどへの転送機能、入力ミスや誤送信を抑制するセキュリティ機能などに目を通しておけばよい。

Satera MF8570Cdwの操作パネル。FAXの利用に便利なハードウェアのテンキーを備えるほか、短縮ダイヤルでFAXを送信する際の宛先確認表示による誤送信防止機能なども搭載する
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