AMDは、日本の関係者に向けた非同期シェーダー「Async Shaders」の概要説明会を行い、負荷分散を高めることでハードウェアの変更なしで描画性能がアップすることを紹介した。
Catalystをはじめとするソフトウェアを統括する米AMDのテリー マケドン氏は、Async Shadersを説明する前に、同じくAMDが用意する「FreeSync」と「OMEGAを紹介した。
FreeSyncは、GPUとディスプレイのタイミングを一致させることで、「スタッター」(Stutter)」と呼ぶ動画のカクつきと「ティアリング」(Tearing)と呼ぶ画像の上下で別フレームを表示する症状を出さないようにする技術だ。
競合規格としてNVIDIAの「G-SYNC」があるが、(1)AMDのFreeSyncは特別なハードウェアが不要、(2)DisplayPort 1.2aの拡張規格に含むオープンな技術、(3)AMDはライセンスフィーを取らない、という3つのアドバンテージがある。
対応ディスプレイでは、6社から8シリーズ11モデルの発売が決定しているということで、マケドン氏は対応製品の広まりを強調していた。
マケドン氏は2014年12月に公開したグラフィックドライバの大規模アップデート「OMEGA」も言及した。OMEGAは、SNSなどでの反響も大きく、ユーザーからの評価は高いという。それ受けて、2015年の年末までにOMEGAに相当する大規模アップデートを予告した。なお、CrossFire環境においてFreeSyncは現在のドライバで利用できないが、これも後日対応すると予告した。
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