ポップでキュートな格安モバイルノート――「LuvBook C」を試す実売3万円台から(1/2 ページ)

» 2015年05月21日 09時30分 公開
ココが「○」
・実売3万円台から購入できる手軽さ
・11.6型のコンパクト&軽量ボディ
・ポップな2色のカラバリ
ココが「×」
・SSDの内部接続インタフェースに制限
・高負荷な処理はやや荷が重い

11.6型サイズのお手軽モバイルノートPC

 マウスコンピューターの「LuvBook C」シリーズは、Webブラウズやメール、資料作成などの普段使いに十分な性能を、11.6型サイズのコンパクトボディにぎゅっと詰め、それでいて実売3万円台という価格を実現したモバイルノートPCだ。

11.6型モバイルノートPC「LuvBook C」シリーズ

 これまでネットの情報収集はスマホで済ませていたけれど、そろそろ自分のパソコンが欲しい、でもそれほど高性能なPCは必要ないし、できるだけ安いほうがいい……そんな人は注目して欲しい。

 最小構成の「LB-C220EN-BG」は、税別3万4800円と安価なのが魅力だが、2Gバイトメモリや320GバイトHDDと基本スペックはかなり抑えられている。そこで今回は、コスパモデルながら8Gバイトメモリや256GバイトSSDを搭載して快適さを追求した最上位モデル「LB-C220S-SSD」を取り上げた。この構成でも税別4万9800円と5万円を切る価格を実現している。早速レビューしていこう。

ボディデザインとインタフェースをチェック

 LuvBook Cは、ホワイトとピンクの2色のカラバリで展開している。外装は樹脂製で、金属ボディの薄型モバイルPCに比べると高級感こそないものの、天板とキーボード面にホワイトまたはピンク、ディスプレイ側とボトムにブラックを配色したツートーンカラーは、コンパクトなボディにあっている。

 また、よい意味での“チープ感”はあるが、けっして雑な作りではなく、天板とパームレストには細かいヘアライン風の加工を施し、細かいラメが入っている。女性から人気が出そうなデザインだ。

カラーバリエーションはホワイトとピンクの2色

液晶ディスプレイの額縁と背面バッテリー、ボトムをブラックで塗り分けたツートーンカラー。ホワイトとピンクのカラーリングが映える

ヘアライン風の加工が入った天板。光の加減でmousecomputerロゴが表情を変える

鮮やかなピンクはITmedia社内の女性から人気が高かった

 ボディサイズは292.4(幅)×210.5(奥行き)×12〜22.7(高さ)ミリと、薄型化が進むモバイルノートPCの中ではやや厚めだが、フットプリントは小さくバッグへの収まりはいい。重量は約1.3キロとモバイル利用も現実的な重さで、ACアダプタも小型のものを採用している。ただ、電源ケーブルがやや太い3ピンタイプという点や。バッテリー駆動時間が公称約5.5時間という点はモバイルPCとして少し残念な部分ではある。もっとも、終日屋外で作業をするといった用途には心もとないが、自宅と学校の往復で使う、ちょっとカフェに入って作業をするという程度であれば問題はないだろう。ちなみに本体重量の実測値は1165グラムと、公称スペックよりも100グラム以上軽量だった。

ACアダプタのサイズと重量は、実測値で約38(幅)×92(奥行き)×27(高さ)ミリ、約271グラム(ケーブル込み)

 インタフェースは、右側面にSDメモリーカードスロットと2基のUSB 2.0、有線LAN、左側面にUSB 3.0と、HDMI出力、アナログRGB、ヘッドフォン、マイクが並ぶ。画面サイズが小さなモバイルノートだけに、HDMIでリビングのテレビに接続し大画面で映像を楽しめるのはうれしい。

本体前面/背面。前面に状態表示LED、背面にバッテリーが搭載されるシンプルなデザイン

本体左側面/右側面。着脱頻度の高いヘッドフォンやUSBポートを前面側に、映像出力や有線LANなどは背面側にレイアウトしている

 ネットワーク機能はIEEE 802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+LEを搭載。液晶上部にWebカメラを内蔵し、ビデオチャットなどに利用できる。欲をいえば、USB 3.0が1ポートしかなく、高速なIEEE802.11acに対応していないなど、やや世代の古さは感じるものの、この価格帯のノートPCとしては十分過ぎる内容だろう。

11.6型液晶ディスプレイとキーボードをチェック

 LuvBook Cは、1366×768ピクセル表示に対応した11.6型液晶ディスプレイを搭載している。“Retina”という言葉に代表されるように、高画素密度化が進む昨今の液晶ディスプレイと比較するとやや物足りない解像度ではあるが、現行の11インチMacBook Airも同じ解像度であることを考えれば不満はない。

 目視の印象では画面の明るさは十分で、光沢パネルを採用するためコントラストの高い鮮やかな表示だ。視野角は上下が狭く、スペックシートに表記はないがおそらくTN方式と思われる。ただし、このクラスのノートPCは、ユーザーが画面に正対して使うことが普通なので、視野角の狭さが問題になることはほとんどないだろう。

1366×768ピクセル表示の11.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載

液晶ディスプレイは写真の角度まで倒せる

 キーボードは、アイソレーションタイプの日本語87キーで、主要キーのピッチは約18ミリ、ストロークは約1.5ミリを確保する。キートップのサイズは約1.4ミリ正方とやや小さいが、隣のキーとの間隔が広めなのでミスタイプはしづらい。強めにタイプするとキーボードユニット全体がやや沈み込むが、極端にたわんだりはせず、ストロークも数字以上に深い印象で打ちやすい。打鍵音は比較的静か。なお、カーソルキーの幅にあわせて、「ろ」キーと「め」キーのサイズがやや変則的になっているほかは素直なレイアウトだ。

 一方、タッチパッドの入力域は、実測値で約84(横)×44(縦)ミリ。クリックボタンはパッドと分離したシーソータイプで、きちんとしたクリック感がある。シナプティクス製ドライバ(Synaptics TouchPad V7.2)が導入されており、ズームや回転、3本指を使った操作などにも対応する。

日本語86キーボードを搭載。キーピッチは約18ミリ、ストロークは約1.5ミリ

タッチパッドはシナプティクス製ドライバが採用されている
マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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