VAIO Pro 13 | mk2は、インタフェースや入力環境も強化した。先代機で2基だったUSB 3.0を3基に増やすとともに、日本のビジネスシーンを考慮し、非搭載だった有線LANとアナログRGB出力(D-Sub)の端子を追加している。HDMI出力とアナログRGB出力を搭載することで、内蔵の液晶ディスプレイを含め、3台のマルチディスプレイ環境が構築可能になった。
キーボードは「VAIO Z(VJZ13A)」が採用する静音設計のアイソレーションキーボードを新搭載。キーキャップ裏のツメと可動部金型の加工精度を高め、キーのがたつきを抑えることで、特に耳障りな音域である2KHz以上の高周波数帯域におけるノイズを低減した。従来同様、キーボードバックライトも内蔵する。
主要キーのキーピッチは約19ミリ、キーストロークは約1.2を確保。日本語配列のキーボードを採用し、VAIO Zで新たに選択可能となった英字配列や日本語カナなしのキーボードオプションは用意されない。
タッチパッドについても、ビジネスユーザーからの強い要望を受けて変更した。先代機は左右ボタン一体型のクリックパッドをパームレスト中央部に配置していたが、VAIO Pro 13 | mk2ではタッチパッドから左右の2ボタンを分離してホームポジション直下に移動することで、クリックやタッチ操作の誤動作を抑えている。タッチパッドはサイズも小さく変更しており、マルチタッチジェスチャーよりカーソル操作を重視した作りになった。
これらの変更により、先代機と比べてボディの高さは1.5〜2.1ミリ増、重量は80〜90グラム増と、わずかに厚く重くなった。タッチパネルなしの構成は本体サイズが322(幅)×216.5(奥行き)×13.2〜17.9(高さ)ミリで重量が約1.03キロ、タッチパネル付きの構成は本体サイズが322(幅)×217.1(奥行き)×14.3〜18.9(高さ)ミリ、重量が約1.16キロだ。
公称のバッテリー駆動時間(JEITA 2.0)は、Windows 7選択時で約8.1〜9.9時間、Windows 8.1選択時で約9.4〜10.4時間とされている(先代機はWindows 7選択時で約8時間、Windows 8.1選択時で約10.5時間)。
ACアダプタは従来同様、小型軽量の40ワットACアダプタ「VJ8AC10V9」が付属。突起部を除くサイズは約39(幅)×104.5(奥行き)×26.5(高さ)ミリ、重量は約200グラム(電源ケーブルの約45グラムを除く)だ。ACアダプタは5ボルト/1.0アンペア出力が可能なUSB給電端子を搭載し、スマートフォンやポータブル音楽プレーヤーを充電できる。
このUSB給電端子には別売の小型ワイヤレスルータ「VJ8WAR100」も接続できるが、VAIO Pro 13 | mk2は有線LANポートが新設されたため、有線LAN環境しかない場所でもPC本体に直接イーサネットケーブルを接続可能で、VJ8WAR100は必要としなくなった。
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