PC USER Pro

「Xperia Z4 Tablet」Wi-Fiモデルは6月19日発売――10型級の“世界最薄・最軽量”を更新、8コア+Android 5.0搭載実売7万6000円前後(税別)(1/2 ページ)

» 2015年05月26日 10時00分 公開
[前橋豪ITmedia]

10型クラスで世界最薄・最軽量の防水タブレットにWi-Fiモデル登場

 ソニーモバイルコミュニケーションズは5月26日、10.1型Androidタブレット「Xperia Z4 Tablet」のWi-Fiモデル「SGP712JP」を発表した。ブラック(SGP712JP/B)とホワイト(SGP712JP/W)のボディカラーを用意し、2015年6月19日に発売する。価格はオープン、実売価格は7万6000円前後(税別)の見込みだ。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z4 Tablet」Wi-Fiモデル(SGP712JP)

 Xperia Z4 Tabletは、2014年5月に発売された「Xperia Z2 Tablet」の後継機となる10.1型タブレット。画面サイズはそのままに解像度を高め、プロセッサなどのスペックも強化しながら、薄型化と軽量化を実現した。10型クラスのタブレットでは“世界最薄・最軽量”をうたう(2015年5月26日現在、ソニーマーケティング調べ)。

 本体サイズは約254(幅)×167(高さ)×6.1(奥行き)ミリ、重量は約389グラム。先代機から額縁を左右約30%、上下約17%削減しつつ、約6.4ミリ厚、約426グラムのボディからさらに薄型軽量となった。NTTドコモとKDDIが販売するLTEモデルは重量が約393グラムなので、それらと比較しても4グラム軽い。Micro USB端子は充電しやすいようキャップを省いたが、IPX5/IPX8の防水とIP5Xの防じん性能は確保できている。

厚さ6.1ミリ、重量約389グラムと、10型クラスで世界最軽量のボディを実現した
IPX5/IPX8の防水とIP5Xの防じん性能を確保したうえで、Micro USB端子は充電しやすいようキャップを省いている

 バッテリー容量は従来と同じ6000mAhだが、駆動時間はビデオ再生時で最大約17時間と長くなった。アプリのバックグラウンドでの挙動を制御する省電力設定「スタミナモード」も備えている。

 10.1型ワイド液晶ディスプレイは、先代機の1920×1200ピクセル(WUXGA)から2560×1600ピクセル(WQXGA)に画素密度が向上。「トリルミナスディスプレイ for mobile」と「Live Color LED」による広色域仕様、ソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」は継承している。

 プロセッサはQualcommのSnapdragon 801(4コア、2.3GHz)からSnapdragon 810(8コア=2.0GHz 4コア+1.5GHz 4コア、64ビット対応)へ、発売時のOSはAndroid 4.4からAndroid 5.0(Lollipop)へ世代交代し、無線LANは複数のアンテナで高速通信を行うMIMOに対応した。メインメモリは3Gバイト、内蔵ストレージは32Gバイトで、microSDメモリーカードスロット(SDXC対応、最大128Gバイト)も搭載する。

 オーディオ機能は、本体単体でのハイレゾオーディオ再生が可能になり、ハイレゾを含む高音質な音源をワイヤレス環境で楽しめるBluetoothの新コーデック「LDAC」にも対応した。圧縮音源をハイレゾ相当にアップグレードする「DSEE HX」と、対応ヘッドフォンとの組み合わせで騒音を最大約98%低減できる「デジタルノイズキャンセリング」機能もサポート。本体にはステレオスピーカーも内蔵する。

 通信機能はIEEE802.11b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.1、NFC、GPSを内蔵。メインカメラは約810万画素の裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」(Gレンズは非採用、4K動画撮影には非対応)、インカメラは約510万画素の裏面照射CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用する。インカメラは自分撮りや複数人でのビデオチャットにおける利便性に配慮し、視野角80度の25ミリ広角レンズを搭載した。

 ソフトウェアでは、オフィスアプリの「Microsoft Office for Android tablet」をプリインストール。日本語入力ソフト「POBox Plus」には、初心者向けの五十音配列キーボードが追加されている。カメラアプリには、撮影した自分の顔を友達や動物などの顔と合成ができる「ARマスク」を新たに用意した。

 なお、Xperia Z2 TabletのWi-Fiモデルおよび「Xperia Z3 Tablet Compact」を対象としたAndroid OS 5へのOSアップデートは7月上旬以降に提供される予定だ。

ブラックのモデル(SGP712JP/B)
ホワイトのモデル(SGP712JP/W)
「Xperia Z4 Tablet(Wi-Fi)」の主な仕様
機種名 Xperia Z4 Tablet SGP712JP(Wi-Fiモデル)
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
OS Android 5.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 810 MSM8994/2.0GHz+1.5GHzオクタコア
メインメモリ 3Gバイト
ストレージ 32Gバイト
外部メモリ microSDXC(128Gバイト)
ディスプレイ 約10.1型ワイドQXGA TFT液晶
解像度 2560×1600ピクセル
バッテリー駆動時間 約17時間(ビデオ再生)
バッテリー容量 6000mAh
メインカメラ 有効約810万画素CMOS
インカメラ 有効約510万画素CMOS
ボディカラー White、Black
サイズ 約254(幅)×167(高さ)×6.1(奥行き)ミリ(暫定値)
重量 約389グラム(暫定値)
発売予定日 2015年6月19日
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年02月14日 更新
  1. 余ったM.2 SSDを有効活用! 玄人志向のUSB4対応SSDケース「GWM.2AM-U4CC」を試す (2025年02月13日)
  2. “オールIntel”なPCはいかが? ドライバが成熟した「Arc A750」は、AAAタイトルをWQHDで快適にプレイできて2万円台も狙える高コスパGPU (2025年02月12日)
  3. 約5.8万円のAndroidタブレット「LAVIE Tab T11」を試す 安価なタブレットとの違いは? (2025年02月11日)
  4. FMVがモバイルノートPC市場でシェアNo.1となる――FCCL大隈社長が目指す新たな頂 (2025年02月13日)
  5. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年1月14日現在】 (2025年01月14日)
  6. 新「FMV」に込めた不退転の決意 学生から「パソコンはいらないよ」と言われても王道を行く理由 FCCLの大隈社長に聞く (2025年02月12日)
  7. OpenAIのサム・アルトマンCEOが日本で語った「ChatGPT」の未来像 「あと10年で世界は激変する」の真意 (2025年02月10日)
  8. MSI、7型/8型ポータブルゲーミングPC「Claw 7 AI+ A2VM」「Claw 8 AI+ A2VM」の国内販売を開始 (2025年02月13日)
  9. Adobe製品が複数アップデート LightroomやIllustratorはパフォーマンス向上や新機能/機能改善 Photoshopは「ライブ共同作業」をプライベートβ提供 (2025年02月13日)
  10. 「dynabook C」「dynabook T」に2025年春モデル 新デザイン採用で画面も16型に大型化 バッテリー交換も可能に (2025年02月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年