基本システムはAMDのAPUを中心としている。最上位のベースモデルである評価機は、最新かつ最上位のAPU「A10-7870K」を採用。「Godavari」という新しい開発コード名が付けられてはいるが、従来の「Kaveri」と内部構造的な違いはなく、CPUコアとGPUコアの周波数をそれぞれ向上させたものだ。
AMDのAPUは、独自にAPU(Accelerated Processing Unit)という名称を主張しているだけあって、内蔵GPUコアを重視した設計になっている。そのため内蔵GPUコアの性能が高く、内蔵GPUというくくりでは業界トップクラスの描画性能を持つ。
APUではGPUコアの性能が高いゆえにグラフィックスメモリとして共有するメインメモリの性能も重要になる。A10-7870KがPC3-17000という高速メモリのデュアルチャンネルアクセスに公式対応しているのはそのためだが、本製品ではその辺りもぬかりない。PC3-19200(DDR3-2400)対応メモリをPC3-17000動作(DDR3-2133)のデュアルチャンネルで利用しており、GPUコアの描画性能がフルに発揮できるようになっている。
データストレージは、2.5インチSSDと3.5インチHDDを1台ずつ搭載できる。SSDはブランドの指定が可能で、選択肢にはADATA SP900やIntel 535、Crucial BX100などが用意されている。また、HDD容量は1Tバイトから6Tバイトまで、1Tバイト刻みで選ぶことが可能だ。
光学ドライブは、標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載するが、BTOでBD-REドライブに変更できる。最近ではデスクトップPCでも光学ドライブを省いている製品もあるが、このようなタワー型マシンの場合は搭載することによる大きさや重さのデメリットがないため、搭載していたほうが便利ではある。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANを標準装備する。BTOでは、拡張カードやUSBアダプタでの無線LAN機能の追加が可能で、Intel Dual Band Wireless-AC7260DT(IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の高速無線LANおよびBluetooth v4.0+LEに対応)も選べる。
OSは、Windows 8.1 Update/8.1 Pro Update、Windows 7 Home Premium(SP1)/Professional(SP1)のほか、Windows 8.1 Proダウングレード権を利用したWindows 7 Professional(SP1)のプリインストールも可能だ(すべて64ビット版)。
後者はWindows 8.1 Proのライセンスを所持しながらWindows 7 Professional(SP1)を利用することができるもので、当面Windows 7 Professionalを利用したいが、いずれはサポート期間の長いWindows 8.1 Proへ乗り換えたいというユーザーに都合がよい。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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