ベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-4790K、メモリが16Gバイト(PC3-12800 8Gバイト×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 970(4Gバイト)、データストレージが1TバイトHDD、OSが64ビット版Windows 8.1 Updateという内容だ。
CINEBENCHのスコアはCPUの処理性能の目安になる。CINEBENCH R15では845とクアッドコアCPUとしても高いスコアをマークしており、Core i7-4790Kのパフォーマンスをきっちり引き出していることが分かる。
ストレージの性能は、CrystalDiskMark 4で測定した。3.5インチで回転速度が7200rpmなのでHDDとしてはよいスコアだが、SSDと比べると物足りなさを感じるのは否めない。
PCで行なう一般的な作業をシミュレートする内容のPCMark 7はストレージ性能の影響が大きく出るため、あまりよいスコアは出ていない。PCMark 8はPCMark 7ほどストレージ性能が強く影響するわけではなく、グラフィックスカードの性能も効いてくるため、ハイエンドPCとして水準クラスのスコアは出ている。BTOメインのデータストレージにSSDを選択すれば、いずてのテスト(特にPCMark 7)でもスコアの改善が望めるだろう。
ゲームマシンだけあって、3D描画性能は優秀だ。ハイエンドゲームマシン向けのテストである3DMark/FireStrikeでは10000近いスコア、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークでもDirectX 11モードの最高品質(1920×1080ドットフルスクリーン)で10000超えのスコアをマークしている。もちろん、評価は「非常に快適」だ。
なお、動作音については、アイドル時でもそれなりの音がするが、空調が動作している環境で足元に設置したり、机の上でも耳の位置から50センチほど離れたところに設置するならば、ほとんど分からない。高負荷時の動作音の上昇もマイルドであり、ファンがだいぶ回っているなと感じるくらいだった。どちらかといえばグラフィックスカードよりもCPUにフルに負荷がかかったときのほうが動作音が大きい。
ダブル水冷ということで無音に近い静音性を期待するかもしれないが、残念ながらそこまでの静音性はない。CPUとGPUの冷却を12センチのラジエーター1基で行なっていること、PCケースが吸音シートなどを張った遮音性の高いタイプではないことから、究極レベルの静音性を獲得するまでには到っていない。ただ、動作音の計測時は一時的に空調を止めなければならないため、検証タイミングが連日の猛暑日と重なったことも不利に働いていることは付け加えておく。
前面正面15センチの距離からの測定(室温29度) | |
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アイドル時: | 40デシベル |
低負荷時: | 40デシベル |
高負荷時(3DMark): | 45デシベル |
高負荷時(CINEBENCH): | 49デシベル |
マウスコンピューターのWebサイトでの直販価格は、16万5024円(送料込み/税込)となっている。最速のCPUとハイエンドグラフィックスカードを中心とした最新のゲームを快適にプレイできるシステム構成に加えて、ダブル水冷という付加価値を備えていることを考えれば、コストパフォーマンスはきわめて優秀といえるだろう。
暑い夏も余裕を持って乗り切れるゲームマシンを探しているなら、有力な選択肢の1つになるはずだ。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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