クラシカルなスタイルと最新テクノロジーが同居する高コスパモバイル――「LuvBook J」を駆る第5世代Core×M.2 SSD×IGZO液晶(1/3 ページ)

» 2015年06月05日 10時00分 公開
ココが「○」
・第5世代Coreシリーズ、M.2 SSDを採用した先進システム
・2560×1440ドット表示の高画質IGZO液晶ディスプレイ
・打ちやすいキーボード、必要十分なインタフェース
ココが「×」
・最近のモバイルPCとしては少し重い1.4キロ
・モバイルPCとしてはバッテリー駆動時間が短め
・見た目がやや地味

使いやすさにこだわった高コスパモバイル

 マウスコンピューターの「LuvBook J」シリーズは、使いやすさとコストパフォーマンスにこだわったモバイルノートPCだ。

 第5世代Coreプロセッサーを中心とした先進の基本システムを搭載する一方で、打ちやすいキーボード、豊富なインタフェース、着脱可能なバッテリーの搭載など、薄型軽量化を最優先した最近のモバイルPCにはない特徴も備えており、さらにリーズナブルな価格も実現している。

 また、Jシリーズの中でも上位のJWシリーズでは、2560×1440ドットの高精細表示に対応した13.3型高精細液晶ディスプレイを備えている点も大きな特徴だ。

 マウスコンピューターのWebページでは、基本スペックが異なる5種類のベースモデルが用意されているが、今回はその中から、Core i5-5200UとPCI Express接続の高速SSDを搭載したベースモデル「LB-J550X-SSD」を評価機としてとりあげる。

マウスコンピューターのLuvBook JWシリーズは、使いやすさにこだわりつつ薄型ボディに高品質液晶ディスプレイを搭載しながらリーズナブルな価格を実現している

必要な装備を残して薄型化したクラシカルなスタイル

 「本当に使いやすいモバイルノートPC」を目指して開発されたというLuvBook Jシリーズは、過度に薄型軽量化だけを追求せず、キーボードや端子類など、使い勝手に関する部分を犠牲にしない前提で薄型軽量化をしている。これは「Ultrabook以前」は基本であった考え方であり、クラシカルなスタイルといえるだろう。

 ボディサイズと重量は、約326(幅)×231(奥行き)×23.6(高さ)ミリだ。過度に薄型を追求していないといっても特に厚みがあるわけではなく、すっきりと扱いやすいフォルムにまとまっている。

 重量は公称値で約1.4キロ、実測では1324グラムと、公称値よりも少し軽かった。当然ながら今ではもっと軽量な製品もあるが、現行のMacBook Airの13インチモデルでも1.35キロあるように、現在の水準としてもそれほど見劣るわけでもない。サイズ感、重量ともに、Ultrabookの登場以前からすれば、スリムで軽量な水準にあり、持ち運んで使う製品としての条件は満たしている。

 カラーはシックなグレーでまとめ、天面カバーとキーボードベゼル/パームレストはヘアライン加工を施しており、すっきりとした仕上がりだ。ただ、ボトムカバーには粗い梨地仕上げの樹脂素材が使われており、それほど高級感があるわけではない。

 底部背面側に搭載しているバッテリーの容量は31ワットアワーで、公称の駆動時間は約6.2時間となっている(JEITA 2.0基準)。このバッテリーはカートリッジタイプで、ユーザーでも着脱ができるタイプだ。バッテリーが劣化した場合や故障してしまった場合にも、本体ごと修理に出さずにバッテリーのみ交換することができるのは心強い。もっとも、直販サイトではバッテリーの単品販売は行われていないので、バッテリーを入手したい場合は個別にサポートセンターに問い合わせるなどして入手する必要がある。

トップカバーの材質は樹脂と思われるが、金属風の塗装でヘアライン加工されており、安っぽさは感じない

底部背面側に搭載しているバッテリーはカートリッジタイプで、レバー操作で容易に着脱ができる仕様だ。公称の駆動時間は約6.2時間(JEITA 2.0)だ。ACアダプターは、ケーブルが3ピン仕様で少しかさばる点が惜しい。それでもケーブル込み重量253グラムと重いわけではない

バッテリーレポートコマンドで見たバッテリー容量。設計容量は約31ワットアワーだが、評価機のフルチャージ容量は約30ワットアワーだった

使いやすさを優先した端子類の構成

 豊富なインタフェースも特徴だ。USBポートはUSB 3.0が1基とUSB 2.0が2基の合計3基が利用でき、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、有線LANも装備する。また、ディスプレイ出力としては、HDMIのほか、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)を用意。右側面の奥には、盗難防止用ワイヤーを接続するセキュリティロックスロット(ケンジントンロック)も備える。

 最近のモバイルノートPCでは、薄型軽量化を優先するために省かれがちな部分だが、やはりこれらの端子はひととおり備えていたほうが使いやすく、出先でも不安は少ない。特にプロジェクター接続で利用機会がまだ多いとされるD-Sub15ピンや、無線LANよりも設備が普及しており、セキュリティや速度面でも設備の新旧に影響されにくい有線LANはビジネスでの需要も多く、個人でのビジネス利用やSOHOでの利用にも対応できるだろう。

前面部には特に端子類は搭載していない。左側に電源/バッテリー状況を示すインジケータがある(写真=左)。背面はバッテリーのみで端子類はない(写真=右)

左側面は、手前からヘッドフォン出力、マイク入力、USB 3.0、HDMI出力を装備。排気口を挟んだ奥側にアナログRGB出力(D-Sub15ピン)がある(写真=左)。右側面。手前側から2基のUSB2.0ポート、SDメモリーカードスロット、有線LAN、DC入力がある(写真=右)
マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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