ベンチマークテストの結果を見ていこう。改めて基本スペックを記載すると、CPUがCore i5-5200U、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 5500、メモリが8Gバイト、データストレージはPCI Express接続の256GバイトSSD(Samsung PM951シリーズ)、OSは64ビット版Windows 8.1 Updateという内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは258だった。前世代のCore i7-4500Uあたりを搭載したノートPCと同じくらい、Core i5-4200U搭載機からだと10〜12%くらいアップしている。
CrystalDiskMarkではSSDの性能を測定した。PCI Express 2.0 x2接続なのでSamsung PM951のフル性能は出せていないが、それでもシーケンシャルリード/ライトとも750Mバイト/秒以上とSerial ATA 6Gbpsの限界を大きく上回るスコアが出ているし、ランダムの4Kリード/ライトも最新のハイエンドSSDでしか出せないスコアが出ている。
PCの総合的な性能の目安となるFuturemarkのPCMark 7、PCMark 8のスコアはご覧のとおりだ。モバイル系ノートPCとしては水準以上のスコアが出ている。グラフィックス性能やストレージ性能も反映するのでCPUだけではないが、PCMark7のスコアは、1〜2年ほど前の一般的なUltrabook(Core i5-4200U、Serial ATA 6Gbps SSD搭載)と比べると5〜10%くらい良い。
3DMark、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークのスコアはご覧のとおりだ。1〜2年ほど前の一般的なUltrabook(Core i5-4200U、Serial ATA 6Gbps SSD搭載)と比べると、15%前後良くなっている。
バッテリー駆動時間は、bbench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定した。結果は、バッテリー残量5%になるまで、ちょうど5時間動作した。最近のモバイルノートPCとしてはやや短めだが、実用になる水準はクリアしているといえる。
動作音は負荷状況にアイドル時や低負荷時は無音に近い。高負荷時はそれでも比較的抑え気味のトーンで、さほど耳障りには感じない。発熱はどちらかといえば本体右側の奥あたりが中心だが、特に手が長く触れているパームレストにはほとんど熱が伝わってこない。
騒音(前面から5センチ、暗騒音32デシベル、26度) | LB-J550X-SSD |
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電源プラン | バランス |
アイドル | 33 |
低負荷/Web Youtube再生 | 33 |
3DMark/Graphics Test | 37 |
CINEBENCH R15/CPU | 38 |
Ultrabook以前のモバイルノートPCの基本を踏襲したクラシカルなスタイルのボディは見た目には地味だが、中身は最新仕様だ。最新の第5世代Coreプロセッサー、PCI Express SSDを搭載しており、性能面は申し分ない。
さらにsRGB色域をほぼカバーする高解像度のIGZO液晶ディスプレイ、打ちやすいキーボード、端子類の内容、静音性など、スペック表では分からない部分も、いずれも高いレベルにある。ビジネスでもホビーでも快適に使うことができるだろう。
それでいて、価格もリーズナブルなのだから驚きだ。評価機のLB-J550X-SSDは、13万2,624円(消費税、送料手数料込み)だ。為替相場の影響でノートPC全体の価格が上昇している中、内容を考えれば、間違いなく買い得だろう。
もう少し予算を抑えたいならば、1つ下位のモデル「LB-J550S-SSD」もオススメだ。ストレージがPCI Express接続ではないSerial ATA接続の240Gバイトモデルとなるが、11万1024円(消費税、送料手数料込み)で購入できる。モバイルノートPCを探しているならば、ぜひ検討をおすすめしたい。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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