新世代プラットフォームのゲーミングマザー「MSI Z170A GAMING M7」の新機能を試す:機能も値段も重要というゲーマーに(1/3 ページ)

» 2015年08月21日 18時17分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

ゲーミング中心のMSIラインアップの第一陣ハイエンドモデル

 MSIでは、Intel Z170 Expressチップセット搭載マザーボードの第一陣として、ゲーミングモデルを中心としたラインアップを投入してきた。本来のGAMINGシリーズに加え、オーバークロックにも特化したゲーミングモデルや、スタンダードに近いゲーミングモデルも登場している。Z170A GAMING M7は、正統派GAMINGシリーズの、ハイエンドモデルという位置づけになる。その上には、エンスージアスト向けの「Z170A GAMING M9」が、1つ下のアッパーミドル向けには「Z170A GAMING M5」が、そして、オーバークロック関連機能が充実した「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM」がある。

Intel Z170 Expressチップセット。刻印などは特にない

 MSIが今回登場したゲーミングマザーボードをEnthusiast GAMING、Professional GAMING、Arsenal GAMINGという想定ユーザーごとに分類しているが、Z170A GAMING M7は、Enthusiast GAMINGに属する。FPSからアクション、MMORPGなど、幅広いゲームジャンルをカバーする。なお、Z170Aの“A”は「ATX」、M7の「M」は「MASTER THE GAME」を意味する。

MSIのゲーミングマザーでもハイエンドのポジションに位置する多機能モデル「Z170A GAMING M7」

 CPUソケットはLGA1151だ。現在のところSkylake世代のLGA1151 CPUは、Core i7-6700KやCore i5-6600Kといったハイエンド向けモデルしか登場していない。ハイエンドCPUを求めるのはオーバークロッカーやゲーマーが中心となるので、このような状況下ではゲーミングマザーボードを先行して投入するのは順当だろう。もちろん、今後登場するだろう「K」の付かないLGA1151 CPUラインアップも利用できる。

CPUソケットはLGA1151。LGA1150とはレイアウトが異なり互換性はない。リテンション金具は変わらず、CPUクーラーユニットの固定穴の位置も同じだ

 システムメモリは、DDR4スロットを4基搭載している。DDR4-2133をはじめ、DDR4-2400や、オーバークロックではDDR4-3600まで設定可能だ。XMP対応のメモリを使えば、XMPプロファイルに準じたオーバークロック設定を自動的に適用するほか、メモリスロット横に「XMP LED」を備え、モジュールがXMPプロファイルで動作しているのか目視で確認できる。

DDR4メモリを4基搭載する。288ピンでDDR3とは互換性がない。DDR4メモリの動作安定向上のため「DDR4 BOOST」と呼ぶ回路技術を導入する

 メモリスロットの周囲に見える赤い回路パターンのような印刷は、新機能「DDR4 BOOST」をアピールするデザインだ。この印刷は実際の回路とは異なるが、肝心なのはシステムメモリをより安定して動作させるため、周囲の部品から独立した配置をとっている。DDR4メモリは低電圧で駆動し、かつ、高クロック動作を目指した規格だ。この、ある意味デリケートな条件で動かすシステムメモリが安定して動作するための専用設計といえる。

 拡張スロットはPCI Express x16スロットが3基、x1スロットが4基となる。マルチGPU環境においてx16スロットは、x16/−/−、x8/x8/−、x8/x8/x4、または、x8/x8/x2といった動作モードとなる。サポートするマルチGPU環境は、AMD CrossFireが最大3-way、NVIDIA SLIは2-wayだ。なお、Skylake、および、Intel Z170 Expressチップセットの仕様から、すべてのスロットがGen3モードで動作する。ここは、従来のプラットフォームと大きく異る点だ。

 PCI Express x16スロットの#1と#2には、金属シールド「スチールアーマー」を装着している。半田で強固に装着しており、重量のあるハイエンドグラフィックスカードを搭載しても基板がたわみのを防ぐ効果がある。

拡張スロットは、PCI Express x16が3基とx1が4基。x16スロットの#1と#2にはスチールアーマーを装着している

 Serial ATAは従来と比べて帯域が向上している。Serial ATA 6Gbpsは6基を備え、そのうち2基×2セットがSATA Expressで利用できる。また、PCI Express Gen3 x4(または、Serial ATA 6Gbps)対応のM.2スロットも2基を用意する。SATA ExpressやM.2がPCI Express Gen3対応となったのも従来からのプラットフォームと大きな違いだ。

 ただ、帯域には限りがあるため、M.2とSerial ATA 6Gbps、SATA Express、そして、PCI Express x1拡張スロットの同時使用に関しては制限がある。このあたりの制限についてはクイックインストールガイドに図解がある(ただし、一部間違いあるようだ)。基本的に、Serial ATAに接続できるのは最大6デバイス、PCI Express接続できるのは10レーンであるようだ。本製品ではオプション扱いとなるが、M.2スロットに「U.2ホストカード」を組み合わせることで、2.5インチタイプのIntel SSD 750のようなNVMe対応のSSDを接続することも可能だ。

1本目のM.2スロットはPCI Express x1 #1の後ろ、2本目はx1 #4の後ろ。ともに2242/2260/2280をサポートする

Serial ATA 6Gbpsの#1と#2は通常形状、#3以降はSATA Express(2セット分)となるレイアウトだ

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  2. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  3. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  4. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  5. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. QualcommのSnapdragon Xシリーズが「Googlebook」に進出 DellとHPから搭載モデルが登場 (2026年09月24日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. フルHD/300Hz駆動で3万円台!? 「GigaCrysta」新モデル&驚きのコンセプト機が並んだアイオーブースを一挙紹介 (2026年09月23日)
  10. 3万円台で充電ケースにディスプレイとAIレコーダー機能を内蔵! Anker「Soundcore Liberty 5 Pro Max」の気になる実力と使い勝手を試す (2026年09月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー