Z170で初のmini-ITXマザーは、やはりASRockから登場!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2015年08月24日 12時32分 公開

「一番乗りを続ける熱意に敬意」――Z170M-ITX/acの評価

 先週の新製品で目立っていたのは、ASRockのZ170搭載mini-ITXマザー「Z170M-ITX/ac」だ。価格は2万2000円弱で、在庫は潤沢。PC4-25600超に対応するDDR4スロットを2基揃えるほか、PCI Express x16スロットを1基、USB3.0ポートを8基並べるなど拡張性はまずまず高く、IEEE802.11acとBluetooth 4.0対応の無線モジュール(miniPCIe)も盛り込んでいる。

ASRock「Z170M-ITX/ac」

 Z170で初のmini-ITXモデルということで注目度は高いが、売れ行きはいまひとつという。某ショップは「対応CPUがまだ高TDPのハイスペックモデルしか出ていませんし、まだあえてmini-ITXで作るメリットが見いだしにくいんですよね。Z170M-ITX/acに関してもM.2スロットがないのは好みを分けると思います」とシビアに語る。

 別のショップからも「こっち側の需要が伸びるのは下位のSkylakeが出てくるであろう秋からでしょうね。それまでは選択肢を広げるニッチな存在という感じでしょう」との意見を聞いた。

 一方で、Z170M-ITX/acを投入したASRock自体には肯定的な声が多く寄せられているのが印象的だった。BUY MORE秋葉原本店は「ここ最近のプラットフォームを振り返ると、初のmini-ITXマザーはだいたいASRockから出ています。まだ売る環境が十分に整っていない段階であえて草分けとして一番乗りする熱意はなかなか続けられません。がんばっていると思いますよ」と賛辞を送る。

 実際ASRockは今年4月にX99マザーで初のmini-ITXマザー「X99E-ITX/ac」を投入したほか、2014年5月にはZ97でもmini-ITXマザー「Z97E-ITX/ac」をライバル各社と同着で売り出している。

ASRock「X99E-ITX/ac」。3万9000円弱で登場した

2万円前後で登場したASRock「Z97E-ITX/ac」。M.2とSATA Expressに対応する点が評価され、発売当初からライバルに差をつけていた

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  10. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー